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月1映画感想文2024

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月に一度は映画館で映画を観てnoteに感想を書こうキャンペーン2024
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恐怖テディベアから家族を守り脱出せよ「イマジナリー」映画感想文

恐怖テディベアから家族を守り脱出せよ「イマジナリー」映画感想文

 月に一度は映画館で映画を観てnoteに感想を書こうキャンペーン2024、11月はホラー映画「イマジナリー」です。
 ジャンルとしてはホラーだと思うのですが、そんなに怖くないですし、グロいシーンもほんのちょっとくらいしかありませんので、どちらかというと家族愛がメインだと思います。
 とにかく怖い映画が観たい人には物足りないかもと思いますが、私は超面白かったです!

 以下はいつも通りネタバレに配慮

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閉じた範囲の末路「若き見知らぬ者たち」映画感想文

閉じた範囲の末路「若き見知らぬ者たち」映画感想文

 2024年、月に一度は映画館で映画を観ようキャンペーン引き続き継続中である。
 しかし10月公開映画はこれといって観たい作品がなく、どうしようかな~と悩んでいたところに、ラヴィット!で映画の宣伝をするために磯村勇斗さんが出演されていた。生放送バラエティで磯村さんが頑張っていたので、今月観る映画は「若き見知らぬ者たち」にするかと決めた。

 そして観に行ったはいいものの、なかなか感想に困る映画だっ

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男女の話だと思いきや巨大な女女感情が潜む「スオミの話をしよう」映画感想文

男女の話だと思いきや巨大な女女感情が潜む「スオミの話をしよう」映画感想文

 三谷監督作品で主演は長澤まさみさん。長澤さん演じるスオミには夫が五人いる設定……と、なんと坂元裕二脚本ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の三人よりも多い。
 「鎌倉殿の13人」で初めて大河ドラマを完走したのもあって、三谷映画絶対観るぞ!とウキウキしながら予約したら、まさかの女同士の巨大な感情に翻弄される結果となった。

 そんなわけでいつも通りネタバレ全開の感想となっておりますので、鑑賞前の方は

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映画「ラストマイル」にアンナチュラルのあの人が出る意義(映画感想文)

映画「ラストマイル」にアンナチュラルのあの人が出る意義(映画感想文)

 あの名作ドラマ「アンナチュラル」と「MIU 404」と世界が繋がっているシェアード・ユニバース・ムービーなる映画が公開されるらしい。
 そんなの絶対行くっきゃねえ!というわけで、月に一度は映画館に行ってnoteに感想を書こう2024、8月はラストマイルです。ギリ8月。

 いつも通りネタバレ全開の感想文ですので、映画を鑑賞済みの方だけお読み下さい。

 野木脚本映画を見るのは「カラオケ行こ!」に

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魔女はお城で暮らしてる 映画感想文「シャーリイ」

魔女はお城で暮らしてる 映画感想文「シャーリイ」

 前にも書いたように2024年は月に一度は映画館に行ってnoteに感想を書こうが目標なので、そうでもなければこの映画の存在も知らずに過ごしていたと思う。
 6月はルックバックと決めていたし、じゃあ7月は何にしようかなと映画情報をチェックしていて、えっ!?と思った。
 この映画のシャーリィ・ジャクスンって、「ずっとお城で暮らしてる」の作者じゃん!?と。

 その小説を私が読んだのは去年のこと。
 よ

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「ルックバック」に潜む怒り(映画感想文)

「ルックバック」に潜む怒り(映画感想文)

 この感想文はルックバックの原作漫画を読んでおり、アニメ映画も鑑賞済みの人間によって書かれたものです。
 作品の内容に関する記述でいっぱいですので、これから原作を読む方、映画を観る方はご注意下さい。

 上映時間は58分、料金は1700円。映画にしては短めの作品。
 それでも約1時間の間、劇場内に誰かのすすり泣きが響いており、私も後半は必死で目元をティッシュで押さえていた。
 藤野と京本が送った青

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相互理解を打ち砕くラスト「悪は存在しない」映画感想文

相互理解を打ち砕くラスト「悪は存在しない」映画感想文

 映画を観終わってこの記事を今から読もうとしている方の多くは、この映画のラストで呆気に取られて「どういうこと!?」となり、とりあえず他の人の感想を探そうとなった方が多いのではないでしょうか。
 かくいう私もそうなので安心して下さい。
 どういうこと…!?となったので、自分の混乱を整理する為にこれを書いています。

 今回前置きが長いので、感想だけサクッと読みたい方は目次からどうぞ↓

ラジオで話題

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推しの逮捕とどう向き合うか「成功したオタク」映画感想文

推しの逮捕とどう向き合うか「成功したオタク」映画感想文

 タイトルである「成功したオタク」とは、韓国語で「ソンドク」
 推しに認知されたり、ライブのチケットを買えたりしたら、それで「成功」の扱いになるらしい。
 オ・セヨン監督は推しのサイン会に韓服で参加し、ファンの一人としてテレビにも出演し、推しに認知された「成功したオタク」だった。
 大好きなその人が、性犯罪で逮捕されるまでは。

 前から観に行きたいとは考えていたのだが、愛知県だとセンチュリーシネ

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殺す男と殺される男に芽生える奇妙な友情と連帯「ペナルティループ」映画感想文

殺す男と殺される男に芽生える奇妙な友情と連帯「ペナルティループ」映画感想文

 レイトショーで映画を観るなんて本当に何年ぶりだろう。
 ループものが好きなので楽しみにしていた映画「ペナルティループ」
 ネタバレを踏まずに楽しみたかったので公開初日に観に行くことにしたが、金曜日の夜だともう遅い時間しかない。
 帰りが深夜になるのはちょっと不安だったが、思い切って行ってみることに。

 ここから先はネタバレ全開の感想となっておりますので、映画を観てから読んで下さい。

 公式サ

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彼は何を、どうしておそれていたのか?「ボーはおそれている」感想

彼は何を、どうしておそれていたのか?「ボーはおそれている」感想

:注意:
 ネタバレ全開の感想ですので、まだ観ていない方はご注意下さい。
 何も知らずに観に行った方がいい作品じゃないかな〜と、私は思っています。

 アリ・アスター監督の最新作「ボーはおそれている」
 私はこの作品をなるべく早く観にいこうと決めていた。
 というのも私が監督の名前を知ったのはミッドサマー。公開当時に身近でも結構な話題になっており、大体の内容を鑑賞前にすでに知ってしまっていたのだ。

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紅の英語歌詞に文脈モリモリ実写版「カラオケ行こ!」ネタバレ注意感想

紅の英語歌詞に文脈モリモリ実写版「カラオケ行こ!」ネタバレ注意感想

 はじめに書いておきますと、私は大満足の実写化でした!
 なのでこれは全力ネタバレ絶賛感想となっておりますのでご注意下さい。

 そもそもスタッフ&キャスト発表の段階で期待大の実写化でした。
 脚本に野木亜紀子さん、狂児役には綾野剛さんときたら名作ドラマMIU404。
 原作が映画1本にするには尺が足りない気がしていたのもあり、恐らく映画化にあたってはオリジナル要素とか追加されるんじゃないかな、大

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