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短歌・詩

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#ポエム

『あたたかいからだ』【詩】

『あたたかいからだ』【詩】

うなずく 笑う ふと黙る 
話す 答える また笑う

重なり逸らした視線の行き先は   
空になったコーヒーカップ

時が止まればいいな  
隣に座りたいな  
もう少し近づきたいな

きっとあたたかいからだ  
目を閉じて感じたい

高鳴る胸の鼓動とか
冷えた指先の理由とか

生きている証と讃えよう
あなたもわたしもここにいる

時が消えればいいな  
隣を歩きたいな
もう少し近づきたいな

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おやすみなさい[詩]

おやすみなさい[詩]

おやすみなさい おやすみなさい
今日はこれで終わり

眠りは旅
荷物をすてて
あなたは裸になる

甘えた声が残る
窓に小気味よい風

あなたを見てるわたしに
夜は優しくひとりを教えた

明日 目が覚めたら
聞いてほしいなこの気持ち

ふたりの夜はもどかしいね

今日はおやすみなさい

おやすみなさい おやすみなさい
今日はこれで終わり

眠りは旅
僕の知らない景色を
君は見てる

答えはここになく

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果てしない夜 [詩]

果てしない夜 [詩]

目を閉じて

あなたが 誰だか わからなくなる瞬間

誰でも かまわないという 信頼感

この世に 2人しかいないような 感覚は

あなたの 名前さえ 取り払う
#磨け感情解像度