Kameido

欧米の片田舎で長期ニートしていた思想家ワナビ。「SNS時代にどうしたら人は最適化した幸…

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欧米の片田舎で長期ニートしていた思想家ワナビ。「SNS時代にどうしたら人は最適化した幸せを得られるか」について生物学と脳科学進化学などに基づいて探究しています。効率化、習慣化の海外コンテンツ翻訳、AIについても時々言及。

最近の記事

【普通の人生に迷った人に】信号のない道を行けない大人たち

信号機のない道でなかなか渡れない人がいる。 安全の確認は十分にした。でも理由はそれだけではない。 はるか彼方にある車を眺めて、その中にいる人間の顔色を窺って、卑屈に身を屈めて、彼が止まってくれることをどこかで期待している。 本当はさっさと渡った方はお互いのためであるのに。 年を重ねれば重ねるほど決断力は鈍り、また次があるから、また明日があるからという思考に陥る。 やがて思考は行動になり、彼は自分でも気がつかないうちに怠惰の権化になっていく。 あるとき彼の人生にとってとても大

    • 【進化心理学】後悔に対する恐れは期待よりも二倍強い【Bowaっとした不安に満たされる世界、ボワフア】

      後悔に対して異常に恐怖を感じたことはありますか? 例えば、 ・どうして期限通りにやっておかなかったんだろう・・・ ・どうしてあの時助けてあげられなかったんだろう・・・ ・どうして体裁なんてものを気にしてもっと大切なことに気が付かなかったんだろう・・・ あの時、あの時、全力を尽くしさえしていれば今頃/将来自分はもっと幸せになっただろうに。 僕/私は一旦このことに気がつくと、考えすぎな人によってはもうマジで人生終わったじゃん並の不安に襲われることがある。 もはや理性とい

      • 【進化心理学】MBTI進撃キャラから分析する私たちの幸福論part.5『ISFPエレン』

        進撃キャラとMBTIというトピックに書いていこうと思う。その前に… ◇MBTIって? 世界で最も多く受けられた性格診断の一つで(つまりデータが多い)、全部で16型ある。心理学者カールユングの心理学的類型に基づいて作られた。無料なので、キャリア診断などに用いられたりもする。 最近では芸能人が受けたり自分はXXXX型とプロフィールに書く人も多くなっている。正確さを問う声もあるが、おそらくそれは「自己申告型」という形であるから、テストを受ける際の人間の自己認知度やその時々の状態

        • 【進化心理学】進撃キャラから分析する私たちの幸福論part.4『理想に体が追いつかない』

          進撃を読むと分かるが、進撃の世界にはどうしようもなく優しい人間が多々おり、当然ながらその大体が死んでいる。だがその優しい人たちがなんらかの形で生き残りに意味を託し、間接的に世界を救っている。もちろん現実はそうではないし、スポットライトの当たらないところで大多数の優しい人たちは意味もなく死んでいる。もう本当に意味なく、だ。 なぜ意味がないか?この世は残酷だから。この世は食うか食われるかの食物連鎖だから。 それに意味をつけてありがたがっているのが人間で、実際は生と死に意味なん

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          『進撃のヒストリア』と『物語の奴隷ミカサ』【進化心理学で読み解く幸福論】Part.3 

          ※ネタバレなので進撃の巨人既読者向けですが、見ていない方は最後まで言っちゃいますので、気にする人は読むか何かしてください。 サシャ 四期で19歳になり再登場した彼女はとてもかっこよかった。熟練の職人のようにきっちり仕事をする、仕事人女スナイパーになっていた。 彼女もまたエレンや初期ミカサと同じくMBTI(性格診断みたいなもの)のS(感覚)タイプである。あまり考え込みすぎないし、直感を信じ、五感(味覚)が大事で身体能力が高い。 こういう実働型が前線にいないと国家を守る兵

          『進撃のヒストリア』と『物語の奴隷ミカサ』【進化心理学で読み解く幸福論】Part.3 

          【進化心理学】進撃の巨人から読み解く人生幸福学〜 『世界を救う教』に同期がはまった 〜part.2

          アルミンとハンジ アルミンとハンジはかなり似ている。性格ではなく、その想像力のあり方が似ている。 繊細な面があっても咄嗟の機転で仲間を救うことのできるアルミン。 知的好奇心と仲間からのバトンをドライブに実験を繰り返し解決策を見出すのがハンジ。 二人とも、時に非人道的な選択をすることがあれど、根っこの部分は生き物の持つ無限大の可能性と夢に魅了されている。 この可能性というのは定量化するのが難しい。想像を膨らませれば膨らませるだけそこには可能性があり、その中には、もちろ

          【進化心理学】進撃の巨人から読み解く人生幸福学〜 『世界を救う教』に同期がはまった 〜part.2

          【進化心理学】進撃の巨人主人公エレンから読み解く人生幸福学 「世界を目指す」その前に Part.1

          (※3月9日ジークとミカサに関して加筆しました) ある海外精神科医が配信で「大志を抱くな」と言っていたのを聞いて、我々の幸福に「世界の大きさ」がどれだけ関わっているかということを進撃の巨人のエレンを例に考察してみました。 なぜエレンなのかというと、現代を生きる我々と、彼の「幸福論」(結果的に論になっただけで彼に選択の余地はあまりなかったけれども、価値観なども含めて)と被る部分があると個人的に思ったからです。 エレンの生き方とそのフェーズに例えて「幸福論」(我々が可能な限

          【進化心理学】進撃の巨人主人公エレンから読み解く人生幸福学 「世界を目指す」その前に Part.1

          思ったより海外での「基準」の消失が深刻な件について。宗教、アイデンティティの喪失と日本人。

          何が正しいのか誰も基準を設定できない時代の到来 ヨーロッパにいた時にあったディスカッションイベントに参加した時の話。色々な世代が集まって社会的、哲学的問題についてカジュアルに話しあっていた。 その中で「子ども達には何が正しいと教えるべきか?」という話があった。 あるラテン系女性は教育を今より緩くすべきだと意見を出した。現在の教育は植民地的な親による抑圧が強い、だから子どもは放任主義で彼ら自身に任せた方がいいのだと。 それに対してそもそも「正しいこととは何か?」という議論にな

          思ったより海外での「基準」の消失が深刻な件について。宗教、アイデンティティの喪失と日本人。