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自由律俳句「幼い頃の記憶が金魚のように揺れている」

水槽を
見つめ続ける
こぽこぽと
空気の音が
響き続ける

たぶんこの
金魚とはもう
お別れだ
いつか未来で
会えたらいいな

あれは、どこかの店だったか。

たくさんの魚が、色々な水槽に入れられ、柔軟な動きをし、泳いでいた。

周りに、近づいてくる人はなくて、僕は、水槽の魚の寿命を想像しつつ、彼らとの未来の在り方を、誰にも理解されないとかすかに思いつつ、模索していた。