東京日記 水は上から下に流れる
珈琲西武が歌舞伎町へ場所を移してから初めて来た。ネオン看板が光っている入り口の付近には、相変わらず長い人の列ができていた。
お店の中に入ると、エンタメ業界で働いていそうな風貌と話し方の男性が、東野圭吾の実写映画の話をしていた。「金で作品を売らない」って言葉だけが耳に残っている。
目の前に座っていた外国人2人組のうち1人は不機嫌そうな顔で栄養ドリンクを飲んでいた。喫茶店で栄養ドリンクを飲んでいる人を初めて見た。テーブルのうえにはほとんど手付かずのオムライスが並んだまま、彼女たち