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【後編】Life Quest~釜石で〇〇する人たちの多様な生き方〜第15歩目「考える記録する伝える」×土橋詩歩さん

本記事は、岩手県釜石市で人生を探求し生き方を自分でつくることに挑戦し、様々な活動に取り組むゲストの生き方に迫っていくイベント型オンライン番組『Life Quest』の内容をnoteに転載しています。         
今回は、2021年1月18日に実施された第15歩目「考える記録する伝える」に取り組む土橋詩歩さんをご紹介します。実際の放送については、こちらよりご覧ください。

戸塚)後半は、土橋さんご自身のお話をお聞きしたいと思います。今回も人生の転機になった場所に★をつけて頂いているのでそこを中心にお話をお聞きしたい思います。

わたしのLIFEQUEST

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3.11

戸塚)まず、やはり3.11の★が大きくなっていらっしゃいますが、震災直後の状況やその後東京に出られた時の気持ちの変遷などをお話頂きたいと思います。

土橋)はい。3.11の時、私は鵜住居にいて、津波からギリギリ逃げた経験があります。すれ違った人に声を出して「逃げて」といえなかったことへの後悔で苦しんだ時期もあって、今の「伝える」に繋がっているのかなと思います。次に情報の錯綜に苦しめられる人が周囲に続出ということで、何が正解か分からない中で自分は何ができるんだろうと思い始めたきっかけでした。当時、震災後まちづくり活動デビューをして、地域で前に歩み続ける中で自分に強みがないことに気づきました。いつか釜石へ恩返しをしたいと思い、夜間の写真学校に行くために上京することになりました。

戸塚)なるほど。ありがとうございます。まちづくり活動を始めたのはどんなきっかけだったのですか?

土橋)記憶は定かではないのですが、知り合いの知り合いぐらいの人を通して津波被害を受けた地域で若い20代の女性の声を聴くことがないということで、声をかけて頂きました。

戸塚)津波から逃げる中で逃げてといえなかった。情報の錯綜に苦しめられた周囲の人を見たことが、「伝える」の原点になっているのですね。

土橋)原点ですね・・・

フリーランス第二期

戸塚)その後、フリーランス第一期ということでシェアオフィスで働き始めたということですが、それまで持病の悪化などでライフチャートで下に下がっていて、段々と上がっているのが第二期になると思います。二つ目の第二期について詳しくお話頂けますでしょうか?

土橋)それまで釜石でフリーランスとして活動していた中で、東京に戻りたい戻りたいと思っていました。ちょうどその頃に釜石大観音のある仲見世通りのkobaというシェアオフィスでIターンの方達と交流する機会があって、本当に楽しかったです。その当時、私は東京に戻りたかったので地域活動を一切していませんでした。しかし、地元の私は何も知らないのに、Iターンの方々は釜石をどうにかしようとして調べて活動している姿をみて、わたしも地元をしらないといけないとハッとしました。これがとても大きなきっかけになりました。Iターン者との関りを通じて、釜石のことを調べて、知って、そこから好きになっていったので、大きな転機ですね。

戸塚)ありがとうございます。今日のテーマの「考える記録する伝える」ということの原点であり、人生の軸のように感じました。様々な変遷があったからこそ、撮れる写真や書ける記事があるのではないかと思いました。

平元)釜石にUターンして戻ってきて、出会ったIターンの方と今まで関わってきた人とどういうところが違っていたのか気になりました。

土橋)まず2011年12年頃の出会いと比べますね。ボランティア等支援してくださる方との関わりが多かった中で、自ら考える力に欠けていたというか、ただすごいなと思っていただけでした。シェアオフィスでの交流では、一度5年未満ですが、東京にいったので、なぜかとても話やすかったです。挑戦者というか同士という感覚でした。

平元)Iターン者との交流で土橋さん自身も気づいていない成長があったのではないかと思いました!

土橋)そうですね。交流を通じて自己肯定感が高まるきっかけにもなったのかなと思います。

平元)うんうん。いいですね。

戸塚)ありがとうございます!

あなたにとって釜石とは?

恩返ししたい人が多すぎる地域

土橋)釜石に育ててもらいました。釜石だけではなく、釜石に関わってきた人を含めた全部に私は育ててもらったなと思います。どうでもいいかなってなっちゃう時でも、恩返しできていないでしょ!ということで頑張れている自分もいます。

あなたにとって人生の道しるべとは?

転んでもただでは起きぬ

土橋)私は良くも悪くも色んな意味でよく転んでしまいます。転んでもどうやって起き上がるか考えられるし、同じような転び方はしないというところはできるじゃないですか。これからもヘルシーに自分ができることを恩返しをしていきたいなと思い、この言葉にしました。

戸塚)土橋さん、ありがとうございました!

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