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Yの悲劇 エラリー・クイーン 創元推理文庫

今年読んだ本ジャンル別ベスト・オブ・ベストを発表しています。

本日は海外の小説部門。いわずと知れたミステリーの名作です。なにを今更とお思いになるかも知れませんが、これには伏線がありまして。

ことの発端はある本屋さんでビニールに包まれた本を発見しました。ビニ本じゃありませんよ(古いなあ)。

最近、コンビニでは本を立ち読みできないように、はがしやすいビニールテープがはられていますが、全体を包んでいるわけではありまん。

普通の本屋さんなら文庫本、単行本、それに雑誌だって、立ち読みできちゃいます。

しかし、この本は一般の本屋さんで、全体をビニールで包んでいて、表紙、裏表紙しか見えない状態だったのです。

しかも文庫本。表紙は美少女のイラスト。縦積みではなく、本棚の一番目立つところに、これでもかといわんばかりに100冊以上ならべてあったのです。

帯には「ミステリ5冠」とあるし、霊媒探偵だし(笑)

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とても心ひかれたのですが、読みたいと思ったら1秒の迷いもなく買ってしまう私なのですが、この時はなぜか止まってしまったのです。

これは「買うな」という本能的な直感だったのでしょうか。とにかくその時はその心の声にしたがって買わなかったわけです。

ところが、それから数日後。私が愛読しているメルマガの発信者が、この本がとても良かったと紹介していたのです。

このメルマガの発行者の本の目利き力は、私も信用していたので、それならオッケーだろうと思い、アマゾンで買いました。

そしてワクワクしながら読みました。なんせミステリ5冠ですから。それに主人公はとても可愛い女性の霊媒探偵なんですから、面白くないわけがない(笑)

ところがです。ちょうど、半分くらい読んだところで、すべてがわかってしまいました。

いや、そんなことはないだろう。それはオレの思い違いだ。最後に大ドンデン返しがあるに違いない。だから5冠なんだ、絶対に。

自分の考えを否定しながら、最後まで読んでいくと、恐れていた事態が現実となってしまいました。

私の予想通りでした。大ドンデン返しはありませんでした。

あの時、本屋で気になったけれども、買わなかった自分の本能が正しかったのです。

前置きが長くなってしまいました。

この、あまりにひどいミステリーを読んでしまった私は、いてもたってもいられず、口直しに何か胸のすくような、頭をスカッとさせてくれるようなミステリを読みたいと思ったわけです。

本棚を探すと、私がまだ読んでいない、世界のミステリーファンが TOP 10に必ず選ぶであろうといわれているこの本、エラリー・クイーンの 「Y の悲劇」があったわけです。

これしかない!

わたしは貪り読みました。

翻訳が結構古いものだったので、とても読みづらい日本語でしたが、そんなものは一切気にならない素晴らしいミステリーでした。

最後の最後に、そうか、そうなのか、とうなってしまいました。

トリックも素晴らしいのですが、それ以上に心を揺さぶる、感動がありました。

だからこそ、この作品は、時代を超えて読み継がれる本なんだなと改めて思いました。

ちなみに、今年の年末年始は「カササギ殺人事件」を読みます。

まさかハズレることはないと思っていますが(笑)

よかったら、ここでご紹介しますね。

まちライブラリー@梅田茶屋町FUNZには海外の小説もたくさん置いてあります。ぜひ、おいでください。

1月末まではオープン記念でライブラリースペース、レンタルスペース共無料でご利用できます。

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