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「ヘイ、ジュード・ベリンガム」。君はどこまで行くのだろうか。@クラシコ

 サッカー界のスーパースターはレアル・マドリードとバルセロナで生まれる。またしてもその潮流をジュード・べリンガムという超新星が引き継ぐのだろうか。

 昨夜のクラシコはこの男の名前を世界に轟かすのには十分すぎる舞台だった。レアル・マドリードとバルセロナの試合、通称「クラシコ」。ここでは一夜にして誰もが救世主と戦犯になる可能性を同時に孕んでいる。シーズンを通して活躍してきた数々の名選手でさえ、この舞台での沈黙は許されないように、ここまで12試合11ゴールの男ジュード・ベリンガムも決してその評価対象として、例外ではなかったはずだ。しかしそんな歴史と重みを振り払うかのように、この試合で彼は2ゴールをやってのけ、チームを勝利に導いた。

 なにかの因縁だろうか。この試合、バルセロナはイギリスのロックバンド「ローリングストーンズ」とのコラボユニフォームでクラシコに臨んでいた。スタンドにはストーンズのメンバーが駆け付け、バルセロナの勝利を後押しする。まさか、その試合でストーンズとのコラボユニフォームに土をつける者が、同郷の若者だとも知らずに。

 この試合のベリンガムはまさにロックン・ロール・スターだった。同郷イギリスの先輩の面子など気にも留めず、激しいプレーで魅せる頑丈さと、どこにでも顔を出す軽やかさで、「クラシコ」というライブを大いに盛り上げて締めくくった。

 試合後、ベリンガムは自身のXに「ビートルズ」のアビーロードのパロディ画像を投稿した。この男、どうやらなにも恐れていない。

 「ヘイ、ジュード」。君はどこまでいくんだ。

 レアル・マドリードはこの試合を機にさらにbetterな存在になりそうである。




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