浅野 リンタロウ

フリーライター 01「W杯で取材をする」ことが夢です。サッカーのこと、日々のこと。ここ…

浅野 リンタロウ

フリーライター 01「W杯で取材をする」ことが夢です。サッカーのこと、日々のこと。ここは毎日の日記のような場所です。インタビュー、取材、撮影、動画編集、執筆などなど。できることはなんでもやります。お仕事の話はここにお願いします→rintaro.asano01@gmail.com

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変なとこで見栄張り

 先日、とある大学生に突然話しかけられた。  「お兄さん、すき家帰りっすか?」  ぼくが手にもったレジ袋を見て言ってきたのだろう。どうやた酔っているご様子。  「はい、そうですけど」、この会話を早く終わらせたい。  「この辺に、住んでるんですか?」  「はい」  「一人暮らしっすか?」  「うん」  ウソをついた。ぼくは実家暮らしなのに、なぜかウソをついた。おそらく、相手が年下に見えたからだろう。本能的に、舐めさせないための処世術をぼくは行なったのだ。こんな小さいウソを

    • この世で一番はじめに生まれた四角形

       たぶん、ぼくの家で一番多く見られる形は四角形だ。そしてそれはおそらく、どこの家庭でも同じだと思う。窓やドア、本にパソコン。人の作ったものは、往々にして四角形だ。  しかし不思議なことに、一度人間界を飛び出して自然を目の当たりにすれば、四角形なんてほとんど存在しないことに気がつく。せいぜい風食された石が四角っぽい形をしているくらいで、あとはそもそも形をなしていないものがほとんど。  でも人は四角を作った。このことが、とても不思議だなぁと思う。人はどこから、四角のインスピレ

      • ニューヨークの港で働いているのさ!

         フランス人ハーフのおっちゃんと、お台場にある港の倉庫バイトに行くことになった。  みんなより鼻が高くて、髪を結んでいて、みんなよりも、すこしてきとーなフラおじ。  彼はカセットテープとラジカセを持って仕事場にやってくる。そして、ラジカセをコンテナの中にあるかぎ爪に引っ掛けると、いつも音楽をかけだすのだ。こんな人、ふつーの職場にはいない。  それアリ?と思うぼくを横目に、今日はデイビッド・ボウイが流れる。口笛を吹くフラおじ。コンテナ内に新しい音が反響して、聞き入ってしま

        • やった方が良い事の洪水

           いま世の中にはありとあらゆる情報が溢れている。そしてその中には、ぼくにとってもタメになるもの、やった方が良いとされることもあるだろう。  しかしだからといって、そのすべてがいまのぼくにとって必要であるというわけではないのだ。というか、ほとんどのことは、いまのぼくに必要のないことだといえる。  そうやって切り捨ててしまうのはもったいないかもしれない。けれど、最近のぼくは、やった方が良いとされていることの洪水に巻き込まていて、やるべきことの海を泳げていないと感じたのだ。

        変なとこで見栄張り

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        • サッカー記事
          31本

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          先の見えない未来

           自分の現在地がわからない。もちろん、わかる人などそんなにいないだろうけれど、それにしてもわからないのだ。  先日、働き始めた友人と久しぶりに会った。彼が「この先40年以上もこのままやっていくという実感が湧かない」と言っていたことが印象的だった。  40年という数字は、10で4個に分けることもできれば、2で20個に分けることもできる。5で8個もアリだろう。  なにが言いたいかというと、今後何年かの周期で、ぼくたちの人生や生活みたいなものが、どう変化していくのか気になった

          先の見えない未来

          あいつはバカだよなぁ、と笑って言われる人はつよい人だと思います。ぼくの周りのそう言われている人は、みんな、なんだかんだつよいです。笑ってもらえないようなおバカ者は、すこーし危ないかもだけど。

          あいつはバカだよなぁ、と笑って言われる人はつよい人だと思います。ぼくの周りのそう言われている人は、みんな、なんだかんだつよいです。笑ってもらえないようなおバカ者は、すこーし危ないかもだけど。

          イナズマイレブン一気見しちゃったよ、、、

           キャプテン翼、スラムダンク。数あるスポーツアニメのなかでも名作といわれるものはごくわずかで、なおかつその世代のスポーツ少年たちに影響を与えることのできた作品は数えるほどである。そしておそらく、ぼくと同世代のサッカー少年にとっては、それがイナズマイレブンだった。  いったいどこからやってきて、なぜ人気になったのかもよくわからないまま、イナズマイレブンは瞬く間に、ぼくらサッカー少年にとってのバイブル的な存在になったと思う。こどものころ、よくイナズマイレブンに出てくる必殺技をマ

          イナズマイレブン一気見しちゃったよ、、、

          警察が好き~

           パトカーが来たら、目をそらして、俯く。  以前、警察官は不審者の何気ない行動に注目して職質をしているという話を聞いたことがあった。テレビとかでも、通行人がすこし目をそらしただけで、その人を職質して、違法薬物を発見するみたいな番組がやっていた。ぼくは、その職人技に憧れを抱くと同時に、なんとかその職人技を不発に終わらせてやりたいという陳腐な考えを持っていたことがあって、一時期、パトカーを見かければ、わざと怪しそうに振舞うということをやっていた。  バックを急に持ち替えてみた

          職質受けてバイト遅刻。マンガか

          職質受けてバイト遅刻。マンガか

          まあ、好きでやっていることだから

           「まあ、好きでやっていることだからな」という結論が待っていてくれる悩みは、やっぱり恵まれているというか、いいことだなあと思ったりします。  こどもの頃からサッカー選手になりたかった。だからときどき、サッカー選手なのに、その職業への不満を言っているプロを見ると、なんだよ、という気持ちになるときがありました。いまとなっては、どんな人にの悩みはあるということが理解できますし、自分もやりたいようにやらせてもらっているからこそ、時には不満を言いたくなることもわかるようになりました。

          まあ、好きでやっていることだから

          言い返したら特大のカウンターが飛んでくる

           言い返したら特大のカウンターが飛んでくる。いつもそういう状況に立たされているから、なかなか人に言い返しません。「怒ること、あんまりないでしょ?」なんて言われることもあるけど、それはすべて自分のためです。  ぼくの信条としては、どんな相手だろうとも、その人にとっての最大の悩みであるようなことであったり、コンプレックスを刺激したくはないということがあります。たとえそれが喧嘩中だったり、相手にムカついたときでも、必ず急所からすこしズラシてボディーブローを入れます。どちらかという

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          中毒性のある素材が使われているらしいですよ

           「サムライマックのうえにある粒々には、中毒性のある素材が使われてるらしいですよ」とバイト先の女の子が言ってきた。  「あれ、ゴマじゃないの?」  「そう思うじゃないですか。ゴマじゃないんです。中毒性のあるなにかです」  いったいなにを乗っけているのだ、マックよ。ただでさえ、中毒性という言葉が恐ろしいのに、その正体がなにかわからないということに、ぼくはより一層怖くなった。そして同時に、それが一体どんな味で、ほんとうにゴマじゃないのか気になって、きょうサムライマックを食するこ

          中毒性のある素材が使われているらしいですよ

          14歳からロック大陸に上陸した

           音楽の好みは、だいたい14歳くらいの頃に聴いていた音楽で決まるらしい。  14歳の頃から、ロックを聴いてきた。聴いていて、ほんとうによかった。大げさなわけでもなく、なんども音楽には救われてきたし、一番救ってくれたのがロックだった。  ミスチルとスピッツ、斉藤和義あたりを一番聴いていただろうか。彼らはぼくにとっての、音楽への入り口だった。それからオアシス、クイーン、エアロスミスなんかを聴いてきて、いまやアーティスト関係なしに音楽を愛するようになった。  14歳の頃に聴い

          14歳からロック大陸に上陸した

          4月の折り返し。ちょいと、振り返りましょうか。

           固い文字面で文章ばかり書いていると、固い事しか言えなくなっちゃうんと思うんだよね。だから、きょうは、ちょっとポップに書いてみるよ。  固い文字面だと、伝えたいことも伝えきれなくなってしまうことがあるんだ。今朝のカレーが美味しかったことも、「とても美味しかったのだ」って言えば、それはそれの良さがあるんだけど、こぼれ落ちてしまう感情もあるのです。  男性はとくに、コラム的に文章を書くクセがあるらしいから、どうしても文章から感情が抜け落ちてしまったりするらしいよ。たしかに、X

          4月の折り返し。ちょいと、振り返りましょうか。

          東京には余白がない

           洗濯物を干す場所すらない。それが東京という街である。  場所は東京都大森駅付近。4月なのに20度を記録した日。駅からほど近い住宅街には、この日を狙って多くの洗濯物が干されていた。  タオルにトップス、靴下まで。この日、たくさん見かけたのは寝具の洗濯物。ただでさえほかの洗濯物でぎちぎちのベランダに、布団が身を乗り出すようにして干されている。とても干している気にならない、そんな光景だった。  東京には、なんでもない空間というものがほとんど存在しない。すこしの空間を見つけれ

          東京には余白がない

          お土産で間がらが見える

           アメリカ旅行の際に衝撃だったのは、一緒に行った友人が購入したお土産の多さである。キーホルダーからお菓子、さらにはtシャツにハンドバッグまで。おそらくその友人はお土産だけで、かるく50ドル以上購入していたと思う。  これのなにがすごいかって、全部自分のモノではなく、誰かにあげる用のお土産なのだ。ケチ性で、普段からよく会う人にしかお土産はあげたくないと考えてしまうぼくは、心の狭さみたいなものをアメリカの広大な大地でひどく痛感した。その友人は、「あいつとあいつにはコレかな」なん

          お土産で間がらが見える