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この俺が、適応障害になった。
心の病なんて、甘えだと思っていた。
精神科・心療内科なんて、搾取ビジネスだと思っていた。
まさか自分がこうなるなんて、思ってもいなかった。
2月、人事異動を告げられた。
慣れ親しんだ同僚と別れ、職場が変わることに少し抵抗はあった。出来れば異動したくはなかった。
しかし、これは成長のために必要なことであり、いずれポジティブな結果を生み出すに違いないと思い、思い込み、組織に属する人間として異動を受け入れた。
4月1日、新たな環境での仕事が始まった。
経営面を含めたいくつかの問題で、仕事量に対して社員数が少ない職場だった。
異動前から噂は聞いていたが、これは想像以上にプレッシャーだった。
新卒採用をしていない理由も分かった。
自分が早く仕事を覚えなければ、まわりに迷惑がかかってしまう。
足でまといになるのは嫌だったので、とにかく先輩に質問をして仕事を覚えた。
少し日にちが経ったとき、前任者の残業時間が問題だったことが今回の人事異動の理由だという噂を耳にした。
たしかに自分は元々残業をしないタイプだったので、白羽の矢が立ったことにそれほど疑問は抱かなかった。
5月、プレイベートでイライラすることが多くなった。
友人や恋人の他、コンビニやスーパーの店員さんに対しても強く当たるようになった。
たまに街で見かけるヤバい人に、自分がなっていた。
家で一人になり、落ち込んだ。
何かがおかしい。
様子がおかしい。
5月24日、理容室で円形脱毛症を見つけた。
![](https://assets.st-note.com/img/1719848502742-4KZdq19WEI.jpg?width=1200)
いつの間にこんな抜けていたのか、全く気づいていなかった。
まさか自分が、ストレスを抱えているのか。
6月17日、朝
起きれなかった。
目は覚めていたが、身体が起き上がらなかった。
仕事に行かなければまわりに迷惑がかかると思ったが、無理だった。
上手く言語化出来ないが、脳内がぐしゃぐしゃだった。
6月18日、心療内科に行った。
診察を待っている間、自分は何をしているんだろうと思った。
なぜこんな所にいるのだろうと思った。
受け入れがたい現実を否定したかった。
プライドが許してくれなかった。
診察室では正直に自分の気持ちを共有し、診断書を作成してもらった。
適応障害と診断されたことを上司へ連絡し、1ヶ月休職することになった。
休職して2週間が経った。
今後、自分がどうするべきか、まだ分からない。
元の職場に戻る可能性は限りなく低いが、同業種へ転職するか否か、同じことを繰り返さないよう、最適解を見つけていきたい。
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