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【劇場感想】国立劇場・国立演芸場 閉場記念式典

 2023年10月29日(日)14時から、半蔵門にある国立劇場(大劇場)にて、「国立劇場・国立演芸場 閉場記念式典」に参加させて頂きました。
 メモを残します。

■国立劇場・国立演芸場について

 国立劇場・国立演芸場は、老朽化による建て替えのため、今年の10月末(明後日ですが)で、一旦閉場となります。
 国立劇場は1966年(昭和41年)、国立演芸場は1979年(昭和54年)からの歴史に幕を下ろすわけです。
 昨年の9月から14ヶ月に渡って「さよなら公演」と銘打った公演が上演されてきました。今年8月からのラスト3ヶ月は、「さよなら特別公演」と呼ばれていたようです。

 私は1年半ほど前、歌舞伎鑑賞教室等で、伝統芸能に関心を持ち、上記した「さよなら公演」を中心に、結構熱心に通って来ました。
 まだ、見るべき・聴くべきポイントをおさえ切れていないのですが、特に「日本舞踊」や「邦楽」は、名作選のシリーズがあり、楽しかったのを覚えています。また、「雅楽」や「声明」の生演奏を聴くのは初めてで、世界が広がりました。

 そうした背景もあり、今回の閉場記念式典に参加出来ることが分かった時は、とても嬉しかったです。(抽選でした。)

■式典について

 今回の閉場式典は二部構成で、<第一部 式典>で、式辞・挨拶などがあり、<第二部 記念上演>では、日本舞踊・文楽・講談・歌舞伎のそれぞれ短めの上演がありました。

 さて、式典の感想です。
 「まだまだ私は甘いな!」と思いました。

 式典の参加者も年配の方が多く、その中に混ざって参加したのですが、周囲から、舞台を見る真剣さが、ヒシヒシと伝わって来ました。
 考えてみれば、国立劇場に50年以上通っている人もいるわけで、色々な出会いや思い出があり、まだ1年半の私より、劇場に対する「思い」が強いのは、当然のことのように思います。国立劇場57年の「歴史」を一番強く感じた場面でした。

 私は10月忙しく、若干疲れ気味で舞台を見ていたのですが、もっと「集中力」を持って見ないといけないな、と思います。また、もう少し文献に目を通したりして、知識もつけていきたいです。

 そして、仕事上の付き合いもあるのでしょうが、国立劇場の職員の方たちと話している人も多く、私ももう少し、人とのつながりを作ることが出来たらいいな、と思いました。

 最後に余談ですが、1階席には花道が設置されていて、私は、舞台に向かって、花道の左側(下手側)のエリアの座席でした。最後の歌舞伎で、片岡仁左衛門さんが花道を通るとき、上手側からライトが当てられ、眩しく感じるとともに、役者に陰影がつき、ここはここで面白い座席だな、と思いました。

■式典を追えて

 式典の後は、国立劇場の大劇場と小劇場、国立演芸場、伝統芸能情報館を見る時間が少しありました。私も写真をいくつか撮ったのですが、自分にとって、一枚上げるとすればどこだろうな、と迷うところです。

 国立劇場に通って1年半。今日は、一区切りついたように感じた一日でした。バタバタして、家も散らかっているのですが、大掃除も早めにして、また頑張っていこうと思います。

 国立演芸場のことなど、まだ書きたいこともあるのですが、本日は以上です。

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