愛だとか、恋だとか。

フラストレーションが溜まりすぎて、自分でも思考や感情のコントロールを間違えそうなときは、思いつきで、ひとりで映画を見に行く。あまり頻繁なことではなく、1年で片手で収まるぐらいではあるけれど。

フラストレーションが溜まっている=自分自身に気持ちの余裕がないときだからか、「若者のまっすぐな恋愛」みたいな実写を選ぶことが多い。
難しいことは考えず、ときどき「いいなー」とか「それは違うよー」とか心の中でつぶやきつつ、悶々としていることは忘れて見られるのがよい。

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今日はレイトショーで、『花束みたいな恋をした』を鑑賞。
思いつきでいきなり見に行ったけど、最近の喧騒を忘れられるいいお話でした。「みんな幸せになりたいと思っているけども、じゃあ何が幸せなのかは難しくて、普通の幸せなんてないはずなのに、世の中とちょっとズレることはいつからか避けてしまう」みたいな話だったのかな、と余韻に浸っているところ。

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気持ちに余裕がないときは、「優しさ」みたいなものを自分の中で求めているのだろうか。気分転換に見に行くわけだけど、「こういう恋愛がしたい!」よりも「幸せっていいよなぁ」と思うことが多い。
「頑張りを誰かに褒めてもらいたい」とか「何も言わず受け入れてくれる存在がほしい」とか、自分ひとりで思い詰めてしまっている状態を緩めてあげることが大事なのかもしれない。

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そういう映画を見たあと、誰もいない自宅に帰ってきて、現実に戻される。
でも、誰かの幸せに触れて、「なんかどうにかなりそうな気がする」「自分の気持ちに正直になることも大事なんだな」と、気持ちの面でちょっと前向きになっていることが多い。同時に、「自分でつかんでこその幸せだよな」とも思う。

息抜きってやっぱり大事。

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