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#16 テレワークで考える上司の在り方
テレワークが当たり前になってきて、皆さんの会社や上司はどのように変わってきましたか?今まで以上に、管理の目が厳しくなった方もいれば、とてもノビノビと仕事が出来るようになったと様々な人が居るとおもいます。
そのような変化を今回の記事ではまとめてみようと思います。上司のコミュニケーション力とマネジメント力でマトリックス化してみました。
左右の軸にコミュニケーション力、上下にマネジメント力として分解してみました。
■コミュニケーション力(低)、マネジメント力(低)
この場合は、いままで取っていたコミュニケーションがより少なくなっている状況で、テレワークなので状況が分からない中コミュニケーションが減れば自ずと業務状況が把握できなくなります。マネジメント力も無いため、部下は、何をしていいのか分からず無駄な作業をしてしまうこともあるでしょう。
事例で言えば、こんな上司。テレワーク中に「サボっていないか?」LINEをしてくる。これは、本当に迷惑ですよね。
■コミュニケーション力(低)、マネジメント力(高い)
コミュニケーションは、必要最低限で済むのであればそれで問題はないかもしれません。別に、職場においては仕事だけの話をしたいという方もいるでしょう。マネジメント力が高ければ、どのような作業をだれに任せて、終了したら提出を求めるだけで問題ありません。報告のタイミングも予め決めておけば、そのタイミングで修正をしていくというマネジメントスタイルで問題なく業務は進むのでないでしょうか?
■コミュニケーション力(高)、マネジメント力(低)
テレワークにおいてコミュニケーション力は、通常業務以上に発揮されると感じます。特に感じるのは、オンラインの会議において5分前に全員がログインできている状態で、ただ定時になるまで時間を待ち。「はい、時間となったので、ミーティング始めます」というパターン。逆に、オンラインという環境だからこそ聞ける質問「そっちは、暑い?」「近所、マスク売り出した?」や会っていないから聞く質問「体調は大丈夫?」「運動不足になっていない?」等あると思います。
面と向かってのコミュニケーションが苦手な人で距離感が合った上司も、オンライン会議がきっかけで距離感がぐっと近くなることもあると思います。マネジメント力が低いと成果が出にくいとかきましたが、仕事上の人間関係が良くなると確実に成果は上がってくるので、コミュニケーション力が高いことは、テレワークだからこそ重要かもしれません。
たぶん、↓↓↓↓↓のきゅうりさんの上司は、コミュニケーションが苦手な上司なんだろうな~。でもこれキッカケでいろいろ変わる気がする。
オンライン会議が終わった後に一人の幹部から少し残ってもらっていいですか?と言われ待機してたら…〇〇くんすまないねその…さっき映り込んでいた猫ちゃん見せてもらえないか…(照れ)と言われ残業した
— キュウリ (@kyuri0465) May 29, 2020
■コミュニケーション力(高)、マネジメント力(高)
言わずもがな最高のパフォーマンスを上げる状態です。 このような状況であれば、実際出社するよりも高いパフォーマンスを発揮できているのではないかと思います。人によるところはありますが、会社よりも集中できる環境を準備でき、仕事の妨げになるものがない。
コミュニケーション力は、情報共有力とも言えます。必要な情報をしっかり、部下に共有することでただ作業をやるということから、目的意識を持って作業に取り掛かることができるので成果はあがるでしょう。理想の状態です。
こういった違いは、何から生まれてくるのでしょう。この違いは、経営学者ダグラス・マクレガーの提唱した。X理論・Y理論に関係してくるのではないでしょうか?
■X理論
X理論は、マズローの欲求5段階説における低次欲求(生理的欲求や安全の欲求)を比較的多く持つ人間の行動モデルです。命令や強制で管理して、目標が達成できれば報酬を、できなければ処罰を与えるといった「アメとムチ」によるマネジメント手法です。
マネジメントを監視と勘違いしてしまい。テレワークなのに窮屈な仕事になってしまいます。
■Y理論
Y理論とは「人間は生まれながらに嫌いということはなく、条件次第で責任を受け入れ、自ら進んで責任を取ろうとする」とした、性善説にもとづいた理論です。
Y理論は、マズローの欲求5段階説における高次欲求(社会的欲求や自我・自己実現欲求)を比較的多く持つ人間の行動モデルです。魅力ある目標や責任を与え続けることで社員を動かしていくという「機会を与える」マネジメント手法です。
テレワークでY理論であれば、目標を明確に与え責任を持たせて仕事を進めていくことになります。
■Z理論
X理論とY理論が登場してから20年以上経ったのち、アメリカの経済学者であるウィリアム・オオウチ氏が「Z理論」を提唱しました。
Z理論とは、X理論とY理論の「いいとこどり」をした理論です。権利統制と命令統制による上からの押しつけ型であるX理論と、社員の自主性を尊重するY理論の間を取ったような、上下や横の良好なコミュニケーションが存在するという理論です。
Z理論では「平等で親密」という温かな雰囲気が個人を動かし、細かく監視しなくても自発的に行動するとしています。企業としての体制が整っていれば、社員のモチベーションは自然とアップするという理論です。
テレワークでは、X理論・Y理論だけでなくZ理論も考慮してマネジメントを行っていくことで、最高のパフォーマンスが発揮されるのではないでしょうか。
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