家計簿をつけていると良いことの一つに、「数字が頭に入る」があります。たとえば光熱費。家計簿に毎月、電気やガスの使用量と料金を記帳していると、わが家の使用量はどれくらいで、どの月が一番多くて、どの月は少なくて済むのかが頭に入ります。節電・節ガスをしたいと思い立ったときに月々の光熱費を知っていてこそ、工夫する知恵も生まれてくるというものです。
今回は、羽仁もと子著作集『家事家計篇』より「第九章 買いものについて」の一部を紹介します。
最近は政府が促進しているペーパーレス化の影響で、以前は郵便ポストに届くのが当たり前だった電気やガスの明細書が廃止されて、明細をWEB上で見る形になってきています。WEB明細はグラフまで見られて便利ですが、「家計簿に記帳(入力)する」というひと手間があればこそ、私たちの脳に数字を意識させ、数の変化に対するアンテナも冴えるというものです。
家計簿ユーザーから「明細が届かないから電気とガスの使用量が家計簿に書けなくなった」と聞くことがあります。長年続けていた記帳習慣がペーパーレス化で途絶えてしまうほど残念なことはありません。手続きをするとLINEやメールで明細を知らせてくれる会社もあるので、契約会社のWEB明細の見方を今一度、調べてみるとよいかもしれません。
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