会ってみないと分からない【パレスチナ現地滞在記 #4】
中東パレスチナのフェアトレードブランド「架け箸」です。
只今滞在記を毎日更新しています。
滞在3日目、準備を整えて、創業後初めての作り手訪問に行ってきました。
作り手の団体はこちらです。
1981年に創業した老舗の団体で、1991年から中東地域で一番乗りに世界フェアトレード連盟(WFTO)に加盟しています。
2020年に立ち上げて以来、コロナ禍でオンラインでコミュニケーションを取ってきました。そのため、会えばすぐ伝わることもなかなか伝わらなかったり、ものづくりも進まなかったり、早く会いに行かなければという気持ちだけが募っていきました。
昨年は友人が現地で働き始めたおかげで、間接的ではあれ対面が叶った年でした。
そして今日。
念願のオフィスに到着しました。
「ここで商品を預かって、検品して、梱包して送っているのよ」
とこれまでやり取りしてきたスタッフのアミラさん。
はるばる日本まで届いていると思うと感慨深いです。
二階は事務室になっていて、机が4つ。
共用のダイニングテーブルと、アミラさん、バスマさん(長期で不在ですが普段同じくやり取りしています)、経理の方の作業机が並びます。
ヨーロッパやアメリカの他の団体との書類なども置いてあります。
歴史が長いので、20年以上協働している団体もあるとか。
つい先日も、ドイツから視察にやって来た人を工房に案内したそうで
「実際に見るのはやはり全然違う。取引先には是非直接来て見ていってほしいと思っている」
と話してくれました。
本当にその通りで、場の空気感も匂いも音も、行かないと分からないことばかりです。
例えばカラムさんの工房はオリーブの木の匂いが充満していて、機械を動かすと耳をつんざくような音が出ます。カラムさんは服も眼鏡も粉だらけになりながら平然と作業を続けます。
今日はお箸作りの日ではなかったので、今発注を受けて製作しているという商品を何パターンか見せていただきました。
またお箸製作の時も伺う予定です。
他にも、レーザーで刻印を入れてくださっている工房にも伺い、巨大なレーザーマシンを目撃。
規模感もやはり見てみないと実感しないポイントです。
大きい機械で細かな加工が出来るのも凄い。
来週も引き続き工房を巡って、
感じたことや気づいたことを、写真と共に少しずつ綴っていきます。
それではまた次回。
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