見出し画像

パレスチナ音楽、古今東西アラカルト

パレスチナユースオーケストラ(PYO)をご存知でしょうか。2004年の発足以来ヨーロッパ諸国を演奏旅行し、人々のパレスチナへのイメージを変えてきました。彼らはいつだって、アラブ世界やパレスチナ出身の現代音楽家の曲を演奏しその音色を世界に届けてきたのです。しかし、彼らが有名になるずっと前から、パレスチナは世界の音楽シーンに名を残してきました――

1948年の難民化(ナクバ)以来、パレスチナの音楽家達は近隣アラブ諸国に逃れて活動を続けてきました。ヨルダンではパレスチナ難民が人口の多くを占め、彼らが音楽シーンを牽引してきました。60年代、80年代のヨルダンでの音楽と文化理解の促進活動を引っ張ったのはエルサレムやビルゼイド出身の音楽家達でした。また、レバノンで音楽学部の教鞭を取った人、シリアで活躍し作曲家としてアラブ世界の人気ドラマを担当し名を馳せた人、イラクでバグダッドの音楽シーンの礎となった人、エジプトで今尚オーケストラを引っ張る指揮者など、数え上げるときりがありません。

画像1

サルバドール・アルニタ(レバノンのAmerican University音楽学部教授)

画像2

ラウウィー・アルハマーシュ(バグダッドの音楽シーンの礎)

パレスチナ出身の音楽家の影響はアラブ世界に留まらず、世界的に有名なバイオリニストであるハビブ・カヤレイ氏は88年にスイスにアカデミーを開いて以来、若手の育成を続けています。日本にも毎年来日しています。

と、このあと記事では羅列が続くも、音楽を文字でご紹介するのもなんだかなぁと思ったので、いくつか実際に探して聴いてみたものをご紹介します。素人なので、感覚的に良いなと思ったものを載せますね!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①PYO:パレスチナユースオーケストラ。近いのですごく生音感があります。楽譜がちらっと見えるのもいいですね。コロナが無ければ彼らは今年も演奏旅行に出ていたのでしょうか。

②ラウウィー・アルハマーシュ氏のウード曲。古さと新しさとを感じる軽やかな旋律です。タッチも素敵ですね~ちょっと足のステップを刻みたくなりませんか?

③サルバドール・アルニタ氏の組曲「Oriental Dance」。確かにアラブとヨーロッパ両方を感じます。その効果か、色んな映画の一幕に合わせて流してみたくなりました。演奏はPYOです。

④ウィサーム・ボスタニー氏のフルート。彼のYou-Tubeに行くとどうやらコロナ禍でオンラインのフルート大会をやったりしています。ウェブサイトからさらに彼の音楽への想いを読み込んでいくことが出来ます。今度訳そうかなぁ。

⑤最後に、一番可愛いビデオを。パレスチナのベツレヘムに暮らす8歳の女の子からのメッセージです。元記事にはまだ載っていない、10年後のオーケストラメンバーかもしれません。

*今回の元記事:「Palestine’s Contribution to the World Music Scene」from This Week In Palestine

最後までお読みいただきありがとうございました♬

♬-------------------------------------🎼----------------------------------------♬

架け箸のFacebookInstagramwebサイトでさらにパレスチナの暮らしの情報を発信しています。記事へのスキやフォローも励みになります!
皆さんに届け、パレスチナの音楽♪
--------------------------------------------------------------------------------------


架け箸はこれからも継続的にパレスチナを訪れ、日本に出回らない生の情報を発信したいと思っています。いただいたサポートは渡航費用や現地経費に当てさせていただきます。