お寿司の試作の合間に作る季節のフランスのお菓子、クラフティ。分量比較付き。
早くも六月半ば。
メルシェには様々な野菜や果物が眩しい程並び、投稿するレシピには全く困らない季節。
イタリアに留まろうと決めたのはもしかしたらこの野菜と果物達のためかもしれない、と思う程。
でも、ここの所お寿司ばかり食べています。
何故かと言うとイタリア人の友人達のリクエストで来週、初の「お寿司教室」をする事になったのです。
美味しい日本食は好きだけど、実は私自身は日本料理上手と言えるレベルでは全くない。
持ち寄りパーティーなどでお寿司をリクエストされると「生魚がダメな人がいてもいいように。」と言う口実で、自分にも楽だからスモークサーモンの押し寿司で済ませてしまうことも多い。
92年だっただろうか初めてミラノで大規模なフェスタ(パーティー)をオーガナイズした時に、大勢分のお寿司が簡単にできるようにと作ったお米6合分と4合半分の自家製押し寿司箱は、今でも活用しています。一時間もかからずに見栄えの良い立派なサーモンの巨大押し寿司が出来上がる。
今ほどお寿司がメジャーでなかった時代は、あの「サーモンとお米のケーキ見栄えが良いから教えて!」などとレシピを尋ねられたりはしたが。
不器用なのか巻き寿司もなんとなくバシッと仕上がらないから練習しないと。
握りは勿論、棒鮨さえ作ったことがなかった。
でも初の「お寿司教室」と言うことで、初めてシメ鯖を作り、鯖寿司を作りました。今日で2回目。美味しー。でもあの蛇みたいなサバの皮、イタリア人大丈夫だろうか。。。心配。
サバの皮にオブラートをかける白昆布はイタリアでは入手不可能。
白昆布どころか干瓢すら無い。。。
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そんなこんなで先週から「食事」はお寿司ばかり。イタリアで教わったレシピがテーマのこのページですが、更にソルティーなものは作っても食べきれれないので今回はお菓子にします。
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さくらんぼの季節にふさわしいクラフティー。
勿論他の果物でも作れますが、サクランボがやはり伝統的でしょうか。
フランスのお菓子です。
焼き菓子ですがバターを使わず軽いので、つい食べ過ぎてしまいます。
90年代から持ってるレシピだけれど、誰に教わったかは覚えていない。マタリーだったかな?
何しろ昔勤めていた事務所はフランス人とドイツ人のインターンが多かった。でもドイツ人から教わったレシピは一つも残っていない。差別するわけでは無いけれどやっぱり食在仏蘭西。
誰に教わったかは覚えていないので、今回はエピソード無しです。
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この機会にずっと私が作って来たレシピとイタリアやフランスのメジャーなレシピ・サイトのレシピも見て材料の分量の違いなど比較して、少し新しいヴァリエーションにトライしてみました。
以下の分量の比較は型に塗るバターとお砂糖は除いています。
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1・90年代から作って来たレシピ
・卵 3個
・さくらんぼ 600-650g
・砂糖 100g
・小麦粉 90g
・牛乳 200g または牛乳150g 生クリーム50g
・バニラ
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2・ジャッロ・ザッフェラーノ=イタリアのメジャーレシピサイト
https://www.giallozafferano.it/
・卵 3個
・さくらんぼ 700g
・砂糖 100g
・小麦粉 90g
・牛乳 200g
・バニラ
・塩 ひとつまみ
・ブランデー 20g
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3・マルミトン=フランスのメジャーレシピサイト
https://www.marmiton.org/
・卵 4個
・さくらんぼ 600g
・粉砂糖 100g
・小麦粉 100g
・牛乳 200g
・有塩バター 40g <他にバター無しで牛乳と生クリームを半々というレシピも多い。
・バニラ
・塩 ひとつまみ
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大きな違いは今まで塩は入れていなかったのでこれからは入れよう、ということと、ジャッロ・ザッフェラーノのブランデーを入れるのは結構良さそう。ブランデーの買い置きがなかったのでアルマニャックで試しました。
バターは入れません。コクを出したかったら牛乳の一部を生クリームに置き換えるので良いと思う。
4・今日の材料
・卵 3個 *写真は3個+壊れた卵半個
・さくらんぼ 500g 今年はさくらんぼが高いので少なめに買ってしまった。。。
でもオーブン皿に重ねずに丁度一杯。
・砂糖 100g
・小麦粉 90g *写真は胚芽付き薄力粉
・牛乳 200g
・バニラ
・塩 ひとつまみ
・アルマニャック20g < 結論としては、試してみる価値はありました。が、無くても良いかも。
<作り方>
1・さくらんぼは洗い、ヘタを取り、よく乾かします。
2・全卵と砂糖分量分全て、倍くらいのボリュームになるまで泡立てます。
*卵は室温でしばらく置いたものの方が早く泡立ちます。
3・2が泡だったら小麦粉を徐々に振込みムラなく混ぜ合わせバニラとお塩も加えます。
4・最後に牛乳も加え、ムラなく混ぜ合わせます。
5・オープン皿にバターを塗り(最近バターは常備していないので、アーモンドオイルで代用)グラニュー糖を全体に振り掛けます。この工程は簡単に型から離せるようにするため。
6・5に1のさくらんぼを並べます。さくらんぼの種は取りません。ジャッロ・ザッフェラーノでは種は取る様に勧めていますが、種は取ると水っぽくなるのでフランスの最も伝統的な作り方では取りません。
7・6に4を流し込み、180度のオーブンで35分から45分程度焼き上げます。
*言うまでも無いですが、楊枝か竹串を指して何も付かなくなったら焼き上がり。
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