マガジンのカバー画像

海外協力隊note

2,036
JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

48:初心の気持ちを忘れないために書き記す5つのこと

 Bonjour!  今回はベナンで起きた出来事ではなく、今の自分の頭の中を整理するために文字化してみます。  ①私の原動力は「怒り」から来ている  努力をしてもどうにもならない生まれながらにして不平等な世界(学校に通えない子どもたちがいること)がどうしても許せません。  しかし、そこは自分が手を出すところではないとベナンに来て痛感しました。  なぜなら、私が勉強を教えたことで彼らが「学校に行きたい」と思うようになっても、任期がある私が通わせてあげられることはできない

73.「協力隊あるある」と私の場合

巷で協力隊員が遭遇しがちな状況と、私の場合を紹介します。 1.要請内容と実際の活動が全然違う 私は諸事情で、派遣直前に決まった案件なので内容との相違はありませんでした。 ただ、この話はよく聞きます。 例えば「日本語教師が欲しい」「柔道の指導をして欲しい」のように、限定的な内容であればギャップは少ないようですが、要請が出されてから実際の派遣までは1年以上かかることが多いので、心構えをしておいた方が良いと思います。 2.カウンターパートが居ない はい、居ません笑 しか

悪魔的な甘さのヤバいやつ

ウルグアイに来て4か月。 こちらの食材を使った自炊生活にも慣れてきて、とりあえず健康で文化的な最低限度の生活を営めている。 物価の高いウルグアイ。 ジャンクフードやポテチなどは日本の値段を思い出すと買う気になれず、バナナやオレンジといった果物をよく食べる。 酒のつまみもチーズやクラッカー的なものを食べていて、食生活的にはむしろ日本よりヘルシーなくらいだ。 ところが… ここへ来て、とてもヤバい食べ物に出会ってしまった。 食べ物というか、調味料というか。。。 名前を「ドゥル

72.警察沙汰

(右の建物は警察署) 今年になって2回も警察へ行きました。 こんな内容です。 【1回目】 ・知らない男性2名が自宅を訪ねてくる ・ドアを開けず様子を見ると、下から連絡先を書いた紙を差し出してくる ・大家さんも知らない人のため、警察へ行く ・警察が連絡すると2名が出頭 ・「中国人から依頼されたインテリアの工事に行くところだった」と話をしたので、誤解で決着 【2回目】 ・町を徘徊する老人(精神疾患持ち)の目に留まってしまったらしく、見かけると奇声を発して寄ってくる、進路

71.歌が映す時代の世相

チュニジアで、国民的人気があるのがBaltiという歌手です。 青少年も好んで聞いており、特に「Allo」という曲は毎日のように配属先で流れています。 何故彼の歌が支持されるのか、何人かのチュニジア人に聞いてみたのですが、 「社会問題や日常の困難」を歌にしているので共感する とのことでした。 この「Allo」も、悪い意味で変わってしまった祖国(チュニジア)で、まるで異邦人のように彷徨う人の嘆きと失望がテーマになっています。 恋愛ものが多い日本の歌とは、全然違います。

096:【大切に直して使う/学習環境の重要性/住血吸虫】week83

19 Feb 2024(Siloam,Limpopo,South Africa ) 晴れ時々曇 最高気温30℃ 最低気温18℃ 湿度74% 日の出5:50日の入18:36 Day573(19 Feb)  毎週月曜日は7:00から全校朝会。子どもたちの後ろに立っているといつも目にするカバン。そのカバンの中には破れたり壊れたりして中身が見えているものも多い。一方で、破れても糸で縫い合わせて使い続ける子たちもまた多いです。おそらくは家庭の事情あるいは児童養護施設の予算の関係で

49:ベナンが教えてくれた「私にとっての最大の幸せ」

 Bonjour!  ベナンが教えてくれたこと。  それは「私にとっての最大の幸せ=日本での何気ない日常」だということ…!  幼い頃から途上国に関心があり、ずっと国際協力の世界で働くことを夢見ていました。  周りからは「ベナン行ったら帰って来ないんじゃない?」と言われるほど、憧れていた世界。  実際、私も「日本に戻れるかな」という心配を少ししていて、主人に「一生ベナンに住みたいって思ったらどうする?」と伝えたこともありました。笑  (「それならそれでええよ」とい

【Maisya ya Nziu🇰🇪2】no.52

Mwatindata? みなさま、こんにちは! Kyalo(チャロ)です! 今週はイベント盛りだくさんでした! 早速振り返っていきましょうー! ☆ンジウが暑い(JUMATATU)☆ いつもより元気のない子どもたち。 最近かなり暑く、家がトタン屋根かつアスファルトで固められただけの家なので、日中の暑さが夜になってもずーっと残っています。 普段、何でこの暑さでカーディガン着てるのと疑問に思うくらい厚着している彼らも、流石に暑いようで、元気がないようでした。笑 話は変わり、F

まだそのステージじゃない

Muli bwanji. 青年海外協力隊のしょーたです。 先輩隊員の中間発表を見てから危機感とモチベーションを手に入れた私、いつもより少し能動的に動いてるつもりです。 個別で打合せしたり、会議に出させてもらったりする中で思うのは、やっぱ計画性とか本質を見る能力とかはすごく欠けてるなあ~と感じます。思考が浅いし無計画です。 農業に関して言えば、農業不適国の日本と違ってザンビアは天然資源に恵まれていて、わざわざ細かい計画やら思考やらがなくてもなんとかなる事がこういった思考

70.週末の賑わい

タイトルの言葉を聞いて、イメージするのは何曜日でしょうか? 多くの方は「金曜夜から土日」ではないかと思いますが、 イスラム圏の当地は 水・木曜日 です。 テブルスークでは、月曜の午後くらいから少しずつ青果市場が立ち、水曜に本格的に開かれます。 一番の賑わいを見せるのは木曜日の午前中で、 青果だけでなく雑貨や古着など、幅広い市場が立ち、多くの人でごった返します。 金〜日は? 金曜日は、イスラム教の安息日です。 チュニジアでは休日ではありませんが、一部の店は閉まり

チャンスはモノにする

最近は訪問者が多く、スタディーツアーやらインターンやらで対応することが多かった。 今回は4年前にたまたま私が見に行った運動会の主催の学校の方から連絡が。 日本の大学のインターンで大学生が見学させてくれないかと。 私も今後の繋がりも含め、できることはやろうと受け入れた。 1年生の先生にお願いしてそのクラスを見学することに。 その計画で進めていたが、2日前にいきなり、TOMOが授業するんだよ?と。(笑) 書類上の解釈の違いか私の授業観察をしたいと書いてあると読み取った

47:動かない警察 / 首都避難した理由

 Bonjour!  昨年の11〜12月は任地の警察官にお世話になる頻度が多くありました。 【トラブル①】ホームレスに家を壊される  家の外にある電気を石で複数回壊されたり、塀の中に石を投げられたり、玄関先に汚いものが置かれたり…。  1〜2週間ほど嫌がらせが続きました。  近所の人も同じ被害に遭ったことがあるらしく、自分だけではなかったので特に恐怖やストレスはありませんでしたが、JICAがすぐ動いてくれました。  JICAのスタッフと一緒に市役所と警察署へ行くと、

69.そろそろ「あの時期」

2月14日はバレンタインのバの字もなく過ぎ去りましたが、街の人が「そろそろだな」と話し始めたものがあります。 ラマダン(断食月)です。 ラマダンとは イスラム暦で9番目に当たる月のことで、時期は毎年異なります。 2024年は、3/9〜4/8が該当します。 この月には、日の出前から日没までの間、一切の飲食(水も含む)ばかりでなく、喫煙や性的な営み、喧嘩も禁止されます。薬も服用できません。 日中は、祈りと慈善活動が増えるようです。 飲食は日没後に解禁されます。 喧嘩は

095:【最後まで足掻く/カメレオン発見/日本との架け橋に/異常気象?】week82

12 Feb 2024(Siloam,Limpopo,South Africa ) 晴れ時々曇り 最高気温27℃ 最低気温17℃ 湿度78% 日の出5:46 日の入18:40 Day566(12 Feb)  新年度明けのこの1学期が僕の任期のラスト学期。というわけで、新5年生にフォーカスして九九テストを実施。最後まで足掻きます!少しでも多くの子に覚えてほしいのでね!  新4年生の子もやりたそうにしていたけど、そこまで広げると任期中に終わらないのでごめん。現地教員に続きを