チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフ…

チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフワーク。 チュニジアの山奥から書いています。

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    JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。

最近の記事

117.中東、猛烈な暑さ。

今朝、路上に血だまりが広がっていました。(画像加工済) 事故?喧嘩?と気になりましたが、 あまりの暑さに鼻血が出た とのこと。 それもそのはずです。 連日最高気温が40℃を超えており、凄まじい暑さが続いているためです。 よく、「海外では湿度が低いので、日陰に入ればひんやりするよ」「エアコンは要らないよ」という話を聞きます。 在住者の体感としては、確かにここの湿度は10〜20%台と低いので、日本のように何もしていなくても汗が止まらない、ということは少ないです。

    • 116.イスラムの犠牲祭

      6月16、17日は「イード・アル・アドハー」と呼ばれる犠牲祭です。 初日は配属先を含む、ほぼ全ての施設・サービスがお休みです。 朝の4時頃から、長い時間祈りの言葉が流れました。 ラマダンの約2ヶ月後に行われ、チュニジアではラマダン後の祝祭を「イード・スリーラ(=小)」と呼ぶのに対し、こちらは「クビーラ(=大)」と言われます。 この祭りでは、牛や羊が神に捧げられ、その後に肉を家族や近所の人と頂くのが習慣とのことで、前日には街で多くの羊が取引されていました。 しかし、羊は

      • 115.国際フェスティバルのもう一つの「顔」

        (毎年、夏の夜に世界遺産で開催。任地の風物詩となっている。©️Teboursouk photography) 6月末から12日間、近郊の世界遺産・ドゥッガ遺跡で国際フェスティバルが開催されます。 チュニジアの著名歌手だけでなく、今年はシリアやパレスチナからも来るようです。 深夜の移動はできないため、私は行けませんが、コンサートは22時開始、真夜中まで盛り上がるとのこと。 会場が2000年以上前の劇場(かつ世界遺産)というのが凄いですね。 このお祭りは夏を彩る娯楽ですが

        • 114.遥かアフリカから、日本への片思い

          (アニメから日本語を学んだ子が書いたもの。胸熱) 夏休みになって、私の日本語クラブに初めて来た子がノートを見せてくれたのですが、 あまりの出来栄えに感動しました。 別のページには、ひらがな、カタカナを練習した形跡もあります。 彼はまだ11歳の少年なのですが、アニメが好きで日本語を学びたくなったそうで、独学で意味を調べて書いたとのこと。 その熱意が嬉しくなりました。 チュニジアでは、彼のように日本が本当に好きな青少年に会うことが度々あります。 日本から1万キロ以上

        117.中東、猛烈な暑さ。

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          113.チュニジア暮らしのリアルな話

          たまには、日常生活のことも書いてみます。 深夜の生活音 日照時間が長くなり、日の出前のアザーン(礼拝の呼びかけ)も早くなってきました。 今は夜中の3時台に、大音量で流れます。。 時間にすると数分程度ですが、「礼拝は睡眠に勝る」という文句の通り、私の睡眠を打ち破ってきます… ※敬虔な方はモスクへ向かいますが、私のように二度寝する人も多いです(あるいは気付かない)。 日本だと、夜または早朝の大音量は緊急速報や除夜の鐘等を除きありませんが、イスラム文化圏ではこれが日常で

          113.チュニジア暮らしのリアルな話

          112.孤立と孤独。海外在住の半数弱が孤独?

          (モスクにはツバメの巣が多くある。現地の巣造りも大切) 外務省が調査したところによると、海外在住日本人の半数近くが孤独感を感じているようです。 調査期間中は私も海外在住でしたが、アンケートは来ていません。 日本人会などのルートでしょうか🤔 最近の研究では、孤独感は1日15本の喫煙と同程度、健康への悪影響があると言われています。 孤独感を抱える人は、対策を考えた方がいいと思います。 孤立と孤独は違う ここからは、私の状況を書いてみます。 前提として、「孤独」と「孤

          112.孤立と孤独。海外在住の半数弱が孤独?

          111.長い長い、夏休みへ

          (犬達もじっくり休んでください。密度高すぎ) 6月1日で学年末試験が終わり、生徒たちは3.5ヶ月強の夏休みに入りました。 ※バカロレアの試験は6月5日なので、受験生はあと少しです。 この期間、生徒たちは完全フリーです。 宿題も全くありません。 よって遊び放題、生活リズムも乱れ放題です。 学習の定着はどうなっているのでしょうか。 この期間は、家族で沿岸部などのリゾートや、親戚の家へ出かけることが多いようです。 施設の利用者も減るため、指導員にもひと月以上の休暇がありま

          110.明日は我が身のインフラ事情

          日々のニュースには、協力隊派遣国のものも多いので、目を止めて読んでいます。 最近では、メキシコや南アフリカといった、途上国としては上位の国でも、停電や断水のニュースが出てくることに意外な印象を受けました。 地域によるのでしょうが、年間300日も停電されていたら生活は困難でしょうね… メキシコは飲料水が「枯渇」とあるので、より深刻です。熱波とひょうの件もあり、気候変動の世界的な影響を感じます。 インフラの問題は、こちらも対岸の火事ではありません。 https://af

          110.明日は我が身のインフラ事情

          109.チュニジアで言ってはいけない日本語

          ※日の出の礼拝が早いため、朝4時半でもカフェの明かりは点いている。モスクから戻ってくる人達の止まり木となっている。 先日、日本語のレッスンで単語を紹介していたところ、生徒から 「それは絶対言わない方がいいよ…」 と言われた単語があります。 こちらです。 えっ、猫??? と思った方、正解です。 「ねこ」は、チュニジア方言の放送禁止用語(英語のFワード)と発音が非常に近いそうです。 猫は街中にたくさん居るのですが、「あ、猫だ」と言おうものなら周囲のチュニジア人がギ

          109.チュニジアで言ってはいけない日本語

          108.アフリカの日と清掃イベント

          5月25日はアフリカの日でした。 首都ではイベントが毎年あるようですが、ここでは認知すらされていませんでした😅 代わりに、配属先も参加した清掃の啓発イベントがありました。 ・ペットボトルはリサイクルを ・ビニール袋は控えてマイバッグを ・ポイ捨てはやめよう ・街をきれいに など、大事なことを伝えていました。 ポイ捨ては本当に多く、ゴミ箱が随所に設置されているのに残念な限りです。 ただ、それを良しとせず、こうしたイベントがあると知れたのは幸いでした。 ゴミ箱も新規に

          108.アフリカの日と清掃イベント

          108.暑い暑い、夏がやってくる。

          (夏の名物スイカ、ひと玉約4-500円。価格破壊もいいところ。いすゞのD-MAXはよく見る) タックス シェーリー(=It's too hot today.) 5月ですが、この挨拶が恒例となりました。 30℃を超す日が続き、早くも夏バテになりそうです🥵 しかし、これはまだ序の口。 夏は40~50℃になることが珍しくないようです。 湿度は低いのでカラッとしていますが、日差しが強烈なので日陰から出られません。。 6〜9月下旬まで、学校は長い夏休みに入りますが、施設からは

          108.暑い暑い、夏がやってくる。

          107.軍に若者が集まる理由

          配属先には、このような案内が貼り出されています。 チュニジア軍への登録方法と受付場所が書かれています。 チュニジアの兵役 チュニジアの兵役は義務ではなく、選択徴兵制となっています。 20歳以上が条件で、2003年より女子も対象となりました。 以前は「一定金額を納めると免除される」「基礎疾患や障がいがあると対象外」「大学に行けば学業優先」などの話がありますが、近年は応募過多で選考があるようです。 スタッフの息子さんは、「3年挑戦しているが落選続き」とのことでした。

          107.軍に若者が集まる理由

          106.「アジア人」について回るもの

          (津波のような雲) 「バス停にアジア人が居たよ!」と、スタッフが声をかけて配属先に連れて来た方は、香港からの観光客でした。 アジア人でも国により全然違うことを説明しましたが、この距離感とお節介?がここの平常運転です😅 チュニジアでは、日本人どころかアジア人が珍しいので、自分は「異邦人」という事実を日々実感します。 日常で感じるのは、主にこの2つです。 1.「有名税」を毎日払っている 私のように一般人であっても、「芸能人のように毎日注目される」と言えば想像できるでし

          106.「アジア人」について回るもの

          105.汚職の影

          5月半ばだというのに、真夏のように黒くなった自分の肌を見て呆然としております😨 そんな今回は、黒い話です。 まずはこの画像を。 翻訳のため分かりにくいですが、任地の警察署長が汚職により逮捕されるようです。 オリーブ農家へ便宜を図った賄賂等が告発されています。詳しくは続報を待つのみです。 互いの顔が見えるほど近いこの町で、噂ですぐ露見しそうな罪を犯したことが驚きでした。 チュニジアの政治と腐敗 チュニジアの腐敗認識指数は世界87位(2023年)と悪く、中東でも下から

          104.キラキラしない協力隊のすすめ

          JICA海外協力隊の春募集が、5月17日に始まります。 要請情報を見ると、記事投稿時点でチュニジアは15件あります。 私の任地はありませんが(悲)、青少年活動は複数件あります。 チュニジアの要請は「一芸」を求めると言われています。実際、相応の経験が必要なものも多いのですが、以前には新卒で来た方も居ます。 インフラは安定しており、物価も安く観光地もあるので、途上国ではかなり恵まれた環境だと思います。応募をお考えの方は、職種が合えば是非チュニジアも見てみてください。 ht

          104.キラキラしない協力隊のすすめ

          103.毎日100万点

          週末は多くの青少年が祭りへ参加したため、こちらの利用者はごくわずか。 施設には閑古鳥…ではなく、美しい音色が響いていました。 左はたまに来る近所のおじさんで、バイオリンが趣味とのこと。右のスタッフが持っているのは、アラブの伝統楽器ダラブッカです。 今回は昔のエジプト音楽を演奏していました。 どんな音か、気になる方は以下からどうぞ。 先日、他国の隊員と話す機会があったのですが、慣れない環境に、周囲でも体調を崩すことが珍しくないようでした。 文化、言葉、食事、水、空気、