チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフ…

チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフワーク。 チュニジアの農村から書いています。

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    JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。

最近の記事

144.不穏な大統領選挙

(夜に続いた雷。不穏な空気が漂う) 10月6日はチュニジアの大統領選挙です。 アフリカの選挙は混乱と政情不安に繋がることが多く、このために派遣国が変わった私としては無事に終わって欲しい一心で状況を眺めています。 今回は、現職のサイード氏が勝利すると言われています。 というのも、強権を発動して野党の有力な候補者を色々な罪状を付けて逮捕や候補資格を剥奪し、他に決め手がないまま選挙に持ち込んでいるからです。 一部でデモも予定されていますが、今のところ限定的です。 サイー

    • 144.JICA秋募集に私の後任要請が載っている件

      JICA海外協力隊の秋募集が10/1より始まっています。 チュニジアは長期派遣で10件と少ないのですが、私の後任要請がありました。 (リンクは割愛。気になる方は上から調べてみて下さい) 後任の派遣は総合的に判断されますが、そのうちの一つに現職隊員へのアンケートがあります。 赴任後半年頃に、事務所から送られ各隊員が回答するのもので、忌憚ない意見を書けるようになっています。 私も回答しましたが、その結果がこうなるのか…と思うと感慨深いです。 ここで話せることは限られてい

      • 143.チュニジア生活での「品薄」もの

        (緑のラベルが炭酸水。約2ヶ月ぶりに入荷し、瞬殺…再び不在が始まる) 日本では、少し前に米の品薄がニュースになっていましたが、ここチュニジアでは、気がつくと何かしらの食物が品薄です。 では、どんな品が足りなくなるのか、これまで見てきたものをご紹介します。 ※季節の野菜や果物は除きます。 1.牛乳 品薄は昨年冬から春にかけてが顕著でしたが、現時点で再び不安定になっています。 原因は、政府の対応が大きいと言われています。 飼料の高騰にも関わらず、牛乳価格が統制されてい

        • 142.日本(風)手土産

          (石から熱を伝える伝統的なポットで湯を沸かす) 任国外旅行の手土産に、現地のアジア系スーパーで見つけた日本(風)の手土産を、日頃からお世話になっている配属先と大家さんに持っていきました。 荷物預け料金とロストバゲージを防ぐため、手荷物のみで旅をしていたため、何なら嵩張らないか、喜ばれそうか、それなりに悩みました。 その結果、持っていったのはこれです。 緑茶は粉末タイプで急須はありませんし、餅はクリームが入っており製造元も中国企業です(海外ではよくある、なんちゃって日本

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          141.事件はATMで起きた

          (路地のATMは極力使わないよう言われているが、任地では路地にしかない…) 久々にトラブルです。。 ATMで200DTを引き出そうとしたところ、出てきたのは100DTのみ。 「あれ、金額間違えた?」と思いアプリを確認するも、しっかり200引かれています😨 その銀行窓口に補償を求めたものの、「口座元の銀行で修正してもらえ」の一点張りで埒があかない状態でした。 機械の故障や、自分が半分しか受け取っていないことを後日に証明するのは困難です。 しかし、差額の100DT(約

          140.新年度のゴタゴタ

          (荷台一杯の赤ピーマンは今が旬) 9月16日より、学校の新年度が始まりました。 この時期は、いつにも増して青少年の来館が流動的です。突然空いた空き時間に来る子も居ます。 新年度と言うと、日本では多忙なイメージですが、ここチュニジアでは長い夏休みの反動から、遅刻や休む子、時間を間違える子が後を絶たないそうです。 しかも、これが生徒に限らず教師も同じというところが、実にチュニジアらしいです。 教師が授業に来ないことはこの時期に限らずあるようですが、授業に遅れる・前年度の

          139.任国外旅行の“初見殺し”

          任国外旅行より、無事戻りました。 行先が欧州ということもありますが、「野良犬を気にせず街中を走れる」「肌の色で注目されなち」ことの開放感を改めて感じました。 (※緩やかに差別を感じる時もあります) チュニジア暮らしもこれから後半戦、気持ち新たに頑張ります。 海外旅行は、多くのチュニジア人には「贅沢」です。費用面はもちろん、欧州は基本的にビザが必要なので、近くても気軽に行ける場所ではありません。 そのため、周囲には多くを語っていないのですが今回の旅行で「初見殺し」とも言

          139.任国外旅行の“初見殺し”

          138.退職祝いの会

          日曜日の日没前、配属先の宴席に参加させてもらいました。 18時スタートのはずが、定時に着くと人はわずか。その後、ポツポツと集まり出し、結局始まったのは19時前…😅 これがここの日常です。 そういうものなので、皆遅れてきても、待っていても平然としています。 さながら、始まるまでの談笑を楽しむのも会の一部のようです。 この形式には慣れてきましたが、 時間に追われない生き方とはかくあるものか… と、感心しつつ待つことにしました。 今回は、定年退職するスタッフのお祝いでし

          137.クスクス曜日

          (肉や野菜と煮込んだ、伝統的なクスクス) 木曜の昼、この町の人は全員クスクスを食べるのよ! こんな話を聞いて以来、 さすがに一人くらい例外はいるのでは? と気になったので、色々な人に聞き込みをしているのですが 今のところ100%、全員が食べています。 (サンプルは20家庭ほど) 週の決まった日・時間帯に食べ物を固定する、という習慣の無い私は興味を惹かれました。 調べてみると、アラブ圏ではよく見られる習慣のようです。ただし、曜日は地域によって差があり、モロッコは金

          136.中間(になっていない)報告会&健康診断

          事務所で中間報告を行いました。 私はまだ赴任から一年経っていないのですが、隊員の報告会は年2回なので、近い方に合わせることになりました。 国によってやり方が異なるようですが、チュニジアは事務所関係者のみで行います。 所長は欠席でしたが、次長とVCさん、隊員の方からありがたいことに多くの質問を頂きました。 ようやく活動が軌道に乗ってきたところなので、話せるものがあってよかったです😅 健康診断も終わりました。 日本のように流れ作業になっていないので、それぞれで短くない

          136.中間(になっていない)報告会&健康診断

          135.チュニジアの新首相は任地出身

          先日、日本のニュースでも取り上げられていましたが、チュニジアの首相が大統領に解任されました。 理由不明、というところに政治の闇と大統領の強権を感じます。 その後、新たに首相となったカメル・マドゥリ氏は、私の任地・テブルスーク市の出身です。 今は首都に住んでいますが、所属長をはじめその世代の人は皆と言っていいほど知っています。 市のSNSでも祝福の声がありました。 内陸部の出身で、政府の要職に就いたのは彼が初めてとのことで、地元の期待感は高いです。 (ここにも首都・沿岸

          135.チュニジアの新首相は任地出身

          134.チュニジア「らしい」光景

          (石畳+白と青の世界。チュニジアらしい街角) 在住者として感じる、チュニジアらしい光景を紹介します。 1.ドラッグストア≠薬局 国内至るところに「Drugstore」の看板があるのですが、チュニジアのドラッグストアには薬品はありません。 ほとんどが個人商店で、日用品や食品・飲料を取り扱っています。 ドラッグとは🤔 2.電話は出るチュニジア人 チュニジア人は、電話に気づくとまず応答します。 それこそ取り込み中でも、レジ打ち業務中でも、運転中でも出ます。 (運転中は

          134.チュニジア「らしい」光景

          133.世界遺産「エル・ジェムの円形闘技場」

          (圧倒的な存在感。手前のラクダは置物) 先日、乗り換えのついでに、チュニジアにある四つの古代世界遺産の一つ、エル・ジェムの円形闘技場を観てきました。 特筆すべきは、その大きさと保存状態の良さです。 収容人数が約3.5万と多く、建設から約1700年を経た今でも、夏のフェスティバル会場となっています。 駅前通りから見渡せるほど存在感があります。 上階にも登れます。 展望台のような開けた景色はありませんが、 競技場が見渡せます。 ※階段が急なので気をつけてください。 地

          133.世界遺産「エル・ジェムの円形闘技場」

          132.チュニジアの夏にないもの

          (長いこと傘の出番がない) こちらは連日最高気温が40℃を超えるチュニジアの内陸部ですが🥵 同じく40℃を超える日本を眺めていると、湿度がある分、日本の方が厳しいのではと思います。 こちらは、湿度が10-20%なので、じっとしていても汗が止まらない、ということはありません。 (汗は出ます) ※全土がそうな訳ではなく、沿岸部は海からの湿度があります。 では、過ごしやすいか?と言われると、そうとも言い切れません😅 チュニジアの夏には、日本にあるものがありません。 そ

          132.チュニジアの夏にないもの

          131.五輪開会式でチュニジアが”被害”?

          チュニジアは、26名の選手がパリ五輪に参加しています。 少人数ながら、7/29時点ではフェンシングのフェルジャニ選手が銀メダルを獲得するなど、健闘しています。 そんな中、snsで五輪公式が「開会式でチュニジアとトルコを間違えた」という指摘が上がりました。 こちらが件の投稿です。 日本でも記事になっていますね。 事実としては、トルコとチュニジア選手団は同じ船に隣接して乗船しており、写真の下部にはチュニジア選手団も映っているので、必ずしも誤りではないのですが、メインがトル

          131.五輪開会式でチュニジアが”被害”?

          130.港町ビゼルトとアフリカ最北端を訪ねる旅

          休暇第二弾は、港町ビゼルトへ行ってきました。 ビゼルトは首都チュニスの北に約60キロ、バスで1時間ほどの距離にあります。 「静かな港町」という印象で、日帰りできる距離のためか観光客も少ないです。 バスで到着した場合、中心部からは少し離れた場所にあるので、乗合タクシーを使って移動します。 旧市街(メディナ)は、入口が南西の1箇所しかありません。 まさに要塞で、中には青と白の路地が入り組んでいます。実にチュニジアらしい光景です。 アフリカ大陸最北端「アンジェラ岬」 ビ

          130.港町ビゼルトとアフリカ最北端を訪ねる旅