チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフ…

チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフワーク。 チュニジアの山奥から書いています。

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記事一覧

124.イスラム暦新年(Hijiri)

(世界のあいさつ。どこまで分かりますか?) 「明日は休みよ」と、前日夕方に知らされる展開にも慣れてきました😅 そんな本日、7月7日はイスラム暦の新年(ヒジリ:Hiji…

123.バスのトラブルに遭遇した話

私が知る限り、チュニジアのバスは5-10分遅れることはあっても、遅れや運休が頻発する電車より精度は高いです。 が、今回は初めてバスのトラブルに巻き込まれました。 順…

122.チュニス滞在記

首都滞在中の小ネタを紹介します。 地名でGO 流しのタクシーを捕まえるのにも慣れてきました。 行き先の固有名詞(ホテル名など)が伝わらなくても、地名を言えば大体分…

121.語学フォローアップ研修

(赴任後研修と同じ場所。懐かしい空気) 本日より5日間、語学のフォローアップ研修で首都に来ています。 世界共通かは分かりませんが、私の場合活動にも直結するので、…

120.四半世紀後、1万キロ離れたアフリカで。

(この日はカタカナを紹介し、「チュニジア」を書く練習をした) 日本語クラブが軌道に乗ってきました。 夏休みに入り、常連の子に「活動日は毎日やるよ」と話したところ…

119.バカロレアの一次発表

(私立学校の門前。センスがある) 先日のバカロレア試験結果が発表されました。 ※バカロレアは、高校修了と大学入試を兼ねた試験で、合格率は5-6割です。 チュニジアの…

118.スファックス(チュニジア第二の都市)訪問

先輩隊員のイベント参加のため、南部のスファックスまで行ってきました。 (バスを乗り継ぎ7時間…遠かった。。) スファックスはチュニジア第二の都市ですが、人口は約33…

117.中東、猛烈な暑さ。

今朝、路上に血だまりが広がっていました。(画像加工済) 事故?喧嘩?と気になりましたが、 あまりの暑さに鼻血が出た とのこと。 それもそのはずです。 連日最高気…

116.イスラムの犠牲祭

6月16、17日は「イード・アル・アドハー」と呼ばれる犠牲祭です。 初日は配属先を含む、ほぼ全ての施設・サービスがお休みです。 朝の4時頃から、長い時間祈りの言葉が流…

115.国際フェスティバルのもう一つの「顔」

(毎年、夏の夜に世界遺産で開催。任地の風物詩となっている。©️Teboursouk photography) 6月末から12日間、近郊の世界遺産・ドゥッガ遺跡で国際フェスティバルが開催…

114.遥かアフリカから、日本への片思い

(アニメから日本語を学んだ子が書いたもの。胸熱) 夏休みになって、私の日本語クラブに初めて来た子がノートを見せてくれたのですが、 あまりの出来栄えに感動しました…

113.チュニジア暮らしのリアルな話

たまには、日常生活のことも書いてみます。 深夜の生活音 日照時間が長くなり、日の出前のアザーン(礼拝の呼びかけ)も早くなってきました。 今は夜中の3時台に、大音…

112.孤立と孤独。海外在住の半数弱が孤独?

(モスクにはツバメの巣が多くある。現地の巣造りも大切) 外務省が調査したところによると、海外在住日本人の半数近くが孤独感を感じているようです。 調査期間中は私も…

111.長い長い、夏休みへ

(犬達もじっくり休んでください。密度高すぎ) 6月1日で学年末試験が終わり、生徒たちは3.5ヶ月強の夏休みに入りました。 ※バカロレアの試験は6月5日なので、受験生は…

110.明日は我が身のインフラ事情

日々のニュースには、協力隊派遣国のものも多いので、目を止めて読んでいます。 最近では、メキシコや南アフリカといった、途上国としては上位の国でも、停電や断水のニュ…

109.チュニジアで言ってはいけない日本語

※日の出の礼拝が早いため、朝4時半でもカフェの明かりは点いている。モスクから戻ってくる人達の止まり木となっている。 先日、日本語のレッスンで単語を紹介していたと…

124.イスラム暦新年(Hijiri)

124.イスラム暦新年(Hijiri)

(世界のあいさつ。どこまで分かりますか?)

「明日は休みよ」と、前日夕方に知らされる展開にも慣れてきました😅

そんな本日、7月7日はイスラム暦の新年(ヒジリ:Hijiri)です。

預言者ムハンマドが、メッカからメディナに遷都(ヒジュラ)した622年7月15日がヒジュラ暦の元日となっているためです。

まだ15日ではありませんが、太陰暦のイスラム暦は年間約354日となっているため、ユリウス暦

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123.バスのトラブルに遭遇した話

123.バスのトラブルに遭遇した話

私が知る限り、チュニジアのバスは5-10分遅れることはあっても、遅れや運休が頻発する電車より精度は高いです。

が、今回は初めてバスのトラブルに巻き込まれました。

順調に進んでいた矢先、小さな町で突如バスが停車しました。

運転手を始め、乗客も次々に降りていきます。

たまにある小休憩かと思っていたら、エンジンも切られて車内がサウナ状態に🥵

何か違うと感じ外に出たところ、英語のできる親切な青

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122.チュニス滞在記

122.チュニス滞在記

首都滞在中の小ネタを紹介します。

地名でGO

流しのタクシーを捕まえるのにも慣れてきました。
行き先の固有名詞(ホテル名など)が伝わらなくても、地名を言えば大体分かります。
細かい場所は、近くなって伝えています。

Boltという配車アプリを使うと、目的地が運転手と共有され、行き先を指示せず行ってもらえるので楽なのですが、流しより2-3倍は高くつきます。

そのため、タクシーの多い場所ならまず

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121.語学フォローアップ研修

121.語学フォローアップ研修

(赴任後研修と同じ場所。懐かしい空気)

本日より5日間、語学のフォローアップ研修で首都に来ています。

世界共通かは分かりませんが、私の場合活動にも直結するので、まとまった勉強時間を頂けるのはありがたい限りです。

毎日ネイティブと接していますが、断片的に意味を聞くことはできても、根掘り葉掘り質問することはできません。
またとない機会に、みっちり学んできます。

頼りになる辞書アプリ

最近はこ

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120.四半世紀後、1万キロ離れたアフリカで。

120.四半世紀後、1万キロ離れたアフリカで。

(この日はカタカナを紹介し、「チュニジア」を書く練習をした)

日本語クラブが軌道に乗ってきました。

夏休みに入り、常連の子に「活動日は毎日やるよ」と話したところ、口コミで参加者が広がってきました。
お陰様で連日盛況の忙しい日々が続いています。

そんな中、先日紹介した日本愛溢れる少年が、一冊の本を持ってきてくれました。

森村誠一『社賊』(廣済堂文庫)の初版本でした。

日本が好きな少年を思い

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119.バカロレアの一次発表

119.バカロレアの一次発表

(私立学校の門前。センスがある)

先日のバカロレア試験結果が発表されました。
※バカロレアは、高校修了と大学入試を兼ねた試験で、合格率は5-6割です。

チュニジアの教育制度は、先輩隊員の記事に詳しくまとめられています。ここでは、「日本との違い」について書きます。

違い①結果が全て公表される

誰が合格/不合格か、だけでなく点数まで公表されます。

仲の良い青少年が何人も合格していたのは吉報で

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118.スファックス(チュニジア第二の都市)訪問

118.スファックス(チュニジア第二の都市)訪問

先輩隊員のイベント参加のため、南部のスファックスまで行ってきました。
(バスを乗り継ぎ7時間…遠かった。。)

スファックスはチュニジア第二の都市ですが、人口は約33万(2014年)と、日本の中核市くらいの規模です。

ここは観光資源が豊富なわけではありませんが、経済の要衝で、勤勉な人がとても多いようです。
他の街ではよく見る、昼間からカフェにたむろする大人はほとんど見ませんでした。

近年は、イ

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117.中東、猛烈な暑さ。

117.中東、猛烈な暑さ。

今朝、路上に血だまりが広がっていました。(画像加工済)

事故?喧嘩?と気になりましたが、

あまりの暑さに鼻血が出た

とのこと。

それもそのはずです。

連日最高気温が40℃を超えており、凄まじい暑さが続いているためです。

よく、「海外では湿度が低いので、日陰に入ればひんやりするよ」「エアコンは要らないよ」という話を聞きます。

在住者の体感としては、確かにここの湿度は10〜20%台と低い

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116.イスラムの犠牲祭

116.イスラムの犠牲祭

6月16、17日は「イード・アル・アドハー」と呼ばれる犠牲祭です。

初日は配属先を含む、ほぼ全ての施設・サービスがお休みです。
朝の4時頃から、長い時間祈りの言葉が流れました。

ラマダンの約2ヶ月後に行われ、チュニジアではラマダン後の祝祭を「イード・スリーラ(=小)」と呼ぶのに対し、こちらは「クビーラ(=大)」と言われます。

この祭りでは、牛や羊が神に捧げられ、その後に肉を家族や近所の人と頂

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115.国際フェスティバルのもう一つの「顔」

115.国際フェスティバルのもう一つの「顔」

(毎年、夏の夜に世界遺産で開催。任地の風物詩となっている。©️Teboursouk photography)

6月末から12日間、近郊の世界遺産・ドゥッガ遺跡で国際フェスティバルが開催されます。
チュニジアの著名歌手だけでなく、今年はシリアやパレスチナからも来るようです。

深夜の移動はできないため、私は行けませんが、コンサートは22時開始、真夜中まで盛り上がるとのこと。

会場が2000年以上

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114.遥かアフリカから、日本への片思い

114.遥かアフリカから、日本への片思い

(アニメから日本語を学んだ子が書いたもの。胸熱)

夏休みになって、私の日本語クラブに初めて来た子がノートを見せてくれたのですが、

あまりの出来栄えに感動しました。

別のページには、ひらがな、カタカナを練習した形跡もあります。

彼はまだ11歳の少年なのですが、アニメが好きで日本語を学びたくなったそうで、独学で意味を調べて書いたとのこと。

その熱意が嬉しくなりました。

チュニジアでは、彼の

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113.チュニジア暮らしのリアルな話

113.チュニジア暮らしのリアルな話

たまには、日常生活のことも書いてみます。

深夜の生活音

日照時間が長くなり、日の出前のアザーン(礼拝の呼びかけ)も早くなってきました。

今は夜中の3時台に、大音量で流れます。。

時間にすると数分程度ですが、「礼拝は睡眠に勝る」という文句の通り、私の睡眠を打ち破ってきます…

※敬虔な方はモスクへ向かいますが、私のように二度寝する人も多いです(あるいは気付かない)。

日本だと、夜または早朝

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112.孤立と孤独。海外在住の半数弱が孤独?

112.孤立と孤独。海外在住の半数弱が孤独?

(モスクにはツバメの巣が多くある。現地の巣造りも大切)

外務省が調査したところによると、海外在住日本人の半数近くが孤独感を感じているようです。

調査期間中は私も海外在住でしたが、アンケートは来ていません。
日本人会などのルートでしょうか🤔

最近の研究では、孤独感は1日15本の喫煙と同程度、健康への悪影響があると言われています。

孤独感を抱える人は、対策を考えた方がいいと思います。

孤立

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111.長い長い、夏休みへ

111.長い長い、夏休みへ

(犬達もじっくり休んでください。密度高すぎ)

6月1日で学年末試験が終わり、生徒たちは3.5ヶ月強の夏休みに入りました。

※バカロレアの試験は6月5日なので、受験生はあと少しです。

この期間、生徒たちは完全フリーです。
宿題も全くありません。

よって遊び放題、生活リズムも乱れ放題です。
学習の定着はどうなっているのでしょうか。

この期間は、家族で沿岸部などのリゾートや、親戚の家へ出かける

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110.明日は我が身のインフラ事情

110.明日は我が身のインフラ事情

日々のニュースには、協力隊派遣国のものも多いので、目を止めて読んでいます。

最近では、メキシコや南アフリカといった、途上国としては上位の国でも、停電や断水のニュースが出てくることに意外な印象を受けました。

地域によるのでしょうが、年間300日も停電されていたら生活は困難でしょうね…

メキシコは飲料水が「枯渇」とあるので、より深刻です。熱波とひょうの件もあり、気候変動の世界的な影響を感じます。

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109.チュニジアで言ってはいけない日本語

109.チュニジアで言ってはいけない日本語

※日の出の礼拝が早いため、朝4時半でもカフェの明かりは点いている。モスクから戻ってくる人達の止まり木となっている。

先日、日本語のレッスンで単語を紹介していたところ、生徒から

「それは絶対言わない方がいいよ…」

と言われた単語があります。

こちらです。

えっ、猫???

と思った方、正解です。

「ねこ」は、チュニジア方言の放送禁止用語(英語のFワード)と発音が非常に近いそうです。

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