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主婦のキッチン!八百屋さんにインタビュー🥔🍅🥬

八百屋というのは、主婦のキッチン。
今回は、100年以上も町のご飯を支えている「町の八百屋さん」にインタビューをさせて頂きました!
この八百屋さんは私が小学一年生の頃からおつかいにいっていた場所で、冬に売られる安納芋の焼き芋は絶品。大好きです!
今回は安納芋のことではなく、時代によって変わるお客さんの姿を提供者側である意見を伺ってきました

💭八百屋さんというのは、どのくらいやっているのですか?

🧑‍🌾70年やっています。
この八百屋は、親がやっていた時も合わせると100年以上やっていますね。

💭そんなに歴史のある八百屋さん。
時代によって客層というのも変わってきましたか?

🧑‍🌾変わりましたよ。
昔は女の人が多かったのに対して、今の客層は女の人6割、男の人4割くらいですね。
特に土日は、夫婦で来る方も見かけます。

💭お客さんの買い方などで変化したことはありますか?

🧑‍🌾私がまだ小さかった頃は戦後で、食料需要も良くなかったんです。
今みたいに物に溢れているわけでなく、まずはお腹いっぱいにしないといけなかった時代は
八百屋にあるものをお客さんは買っていってくれました。
また冷蔵庫もない時代は、八百屋は3時~4時頃になると腐ってしまうから値引きをしたんです。お客さんは、その値引きに乗っかって買ってくれました。
しかし、50年70年と時代が過ぎていき、今はお客さんの方が情報を持っていたりすることが多いんです。料理の仕方を調べてきて、その食材を必要なものだけ買っていくようになりましたね。


💭子どもがおつかいに来ることって今もありますか?

🧑‍🌾昔の方が多かったですね。
男は買い物をするものではないという男尊女卑の時代はお母さんが忙しい時、おつかいに来るのは子どもでした。
今は子どもの代わりに、男の人が来ることが増えました。

💭先程もお客さんの4割が男性とおっしゃっていましたが、何時くらいに多くみかけますか?

🧑‍🌾色んな家庭の形があるので来る時間も様々ですが、特に多いのは5時くらいですかね。

💭そうなんですか!

🧑‍🌾共働き家族で奥さんよりも旦那さんの方が帰ってくるのが早い時などは、奥さんに頼まれたものを買いにくる人も見かけますね。

💭lineなどで、連絡を取り合うことができる時代だからこその形ですね。

🧑‍🌾子どもは親に頼まれたものを買いにくるので、余計なものは買わない代わりに言われたものは必ず買ってくれます。
でも男の人は自分の目で値段だけを見て判断していくので、それは逆にやりにくくなりましたね。

💭なるほど。「野菜の品種などの価値」と「値段」を比較して買うというより、値段だけを見ていく訳なんですね。

🧑‍🌾知らない人が知らないものを買うほど、難しいことはないですね。

💭八百屋さんをやっている中で色んな時代のお客さんをみてきたと思いますが、その姿を見てきて思うことはありますか?

 🧑‍🌾昔は、男の人が働けば家族全員暮らすことが出来ました。戦後は生きていけるなら家がいくら小さくても、暮らせれば良かったのです。
しかし、だんだんと豊かになり物に溢れてくると、生きていくための「食」だけでなく、インテリアや洋服など「衣住」も考えるようになっていきました。
人の目を気にするようになった今、女の人も働かなければいけなくなっていったように感じます。

💭おじさんが八百屋を70年やっていて、良かったなと思うことはありますか?

🧑‍🌾「やれば、報われる」ということじゃないですかね。
食材を扱う店なので、お客さんは毎日必要としてくれました。
もくもくと働いていれば、お客さんがいてくれたというのは、一番有難いことですね。
そのお客さんにどうやって答えるのかといったら、市場で新鮮な食材を仕入れることなんです。
例えば、市場で50円のものと80円のものがあったとします。
50円の方が安くても、80円の方が良い質であったら、80円の方を仕入れます。
なんでもいいような食材は、私の店では扱っていませんでしたね。

だから、八百屋さんの食材はいつも美味しいんですね!


〈インタビューを終えて〉

 主婦など、家事を多く担う当事者の方々に多くインタビューを今までしてきたが、主婦が「買い出し」に実際にいく八百屋などの食品を提供する側は、どんな風に見えているのか、知りたいと思いオファーをすると快く引き受けて下さった。
この八百屋は、実際に私が小学一年生の頃から、何十回もおつかいに行った場所であり、
行くたびに、さつまいもをおまけにくれたり、レジの方に褒めて貰うことが、私のモチベーションであり、地域というコミュニティに関わる大切な機会であった。
「おつかい」という家事は、家族間のコミュニケーションの場を超えて、地域とも関わることも出来る素敵な機会であったんだと、最近凄く思う。
70年も八百屋を支えてきたおじさんのインタビューは、提供者側だから分かる視点、色んな時代のお客さんと関わってきたからこそ分かる視点であり、とても興味深かった。
また改めて、毎日美味しい食材を並べてくれることのへの感謝と、おじさんへのリスペクトの気持ちが生まれた。


今回はありがとうございました!



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