見出し画像

税務大学校・普通科研修について 〜高卒区分・税務職員採用試験〜

普通科の後輩(女性)に記事を書いてもらいました。高卒区分の税務職員採用試験を考えている方や内定者は参考にしてください。

普通科研修の公式HPはこちら

研修は1年と長期に及びます。

生活について

全寮制です。研修所(採用された国税局ごと)やその年度の人数によっても違うかと思いますが、私の時は2人一部屋で2-3ヶ月に1度部屋替えがありました。風呂・トイレは共同で、部屋には備え付けられていません。

1日のスケジュールは細かく決まっていて、7時のラジオ体操で始まり、掃除、朝食、身支度をして寮から研修所へ行きます。夕方に研修が終わると夕食・お風呂、その後、20時から22時までは自室で勉強などで、消灯が23時でした。

身だしなみには厳しいです。染髪禁止で髪が長い場合は一つにまとめるように言われます。基本的に就活スタイルと同じです。

休みの日は?

基本的に自由ですが、買い物などに出かける際は行き先などを申告します。申請すれば外泊もできるので、実家が近い人は週末に帰る人もいました。

簿記について

卒業までに簿記2級の合格を目指します。商業高校やビジネス系専門学校で経験ある人が多いですが、研修では一から教わりますし、それぞれの班に簿記委員がいるので、フォローしてもらえば大丈夫です。

研修について

研修は節目ごとにそれぞれの科目のテストがあり、成績もつきます。成績優秀者には研修終了時に金時計が送られ、人事記録に残り、その後の異動で考慮されます(霞ヶ関に出向しやすい)。

研修というと毎日講義を聞くイメージですが、体育や外部の講師を呼んでの講演、選択で書道や茶道、美術、写真といった芸術的な活動もありました。また、課外活動として国会議事堂や財務省、裁判所見学などがありました。

寮生活が不安です…

みんな同じです。初めて会う人と共同生活ですから、緊張しますね。しかし、親元を離れての生活は、仲間がいた方が安心ですし、心強いです。教育官補(※)が生活面のサポートをしてくれますし、何かあればすぐに相談できますから、心配し過ぎなくても大丈夫です!

※研修講師は税務署統括官クラスの教育官ですが、生活全般の面倒を見る役割を担う教育官補(調査官手前の事務官)がいます。

大学に行きたいのですが…

税務大学校を卒業しても大卒(短大卒)の資格は取れません。そのため、大卒資格を取りたいという人が一定数います。

この場合、夜間大学に通うという選択肢がありますし、研修所でも案内があったと記憶しています。同期にも数名、普通科研修後に夜間大学に進学している人がいましたよ。

おわりに

ご質問があればコメント欄かTwitterからどうぞ。
http://twitter.com/kajimoto1228

関連記事

専科(大卒区分)についてはこちら





この記事が参加している募集

#とは

57,836件

最後までお読みいただきありがとうございます😊少しでもお役に立ったらスキ(❤️)していただけると嬉しいです。note会員でなくても押せます。