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『学校教育の目的=テストで100点?』
抄録 / Abstract:『学校教育の目的=テストで100点?』
日本では、生まれつきの能力・スキルよりも学業での成功・高得点が成功の鍵であるという大きな価値観や信念があるように思えます。そのため、日本の学校や塾では保護者からは、大学入試や各種統一試験で高得点を取れるような教育を期待されることもあります。
#なんのための教育?
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しかし、本来の学校教育は、学習者が自分の「生きがい」を探すための有意義な機会を提供することを目的としています。この目的を達成するために、教師は、学習者一人ひとりが将来平和のために貢献することを支える、個人的な学びの旅と素晴らしい学びを促進しなければなりません。学校は、異文化間の知識と名誉を発展させる学習を通じて、より良い世界を築くために対応する、探究心、知識、思いやりのある若者を育る必要があるのです。(IBO、2018年)
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#教育 ≠100点を達成するために
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保護者からの期待と、学校教育の理想のギャップを埋めるには、コラボレーションが重要です。 コラボレーションは、学習を促進し、明らかにし、学習の成果を高めるという共通の目標への献身を証明するものです。教師は、学習者と協力しながら、常に教育について探究し、考察する必要があります(Claxton, Chambers, Powell, Lucas 2011)。議論や思考のサポートを含む協力的な方法は、教育者が専門家として成長するのに役立ちます。
#キーは保護者
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学校は、保護者会、保護者ボランティア、保護者主導のイベント、生徒の学習日記やポートフォリオなど、さまざまな方法で保護者と協力する必要があります。 また、学習コミュニティーに積極的に参加し、アイデアを共有し、効果を上げ、手助けをすることで、コミュニティーとたくさんつながらなければなりません。各家庭と学校の絆は、学習者の学習と成長に関わる関係性を提示します。
参考文献 / References
Claxton, G, Chambers, M, Powell, G and Lucas, B. 2011. The learning powered school. Bristol, UK. TLO Limited.
© International Baccalaureate Organization. (2018). What is an IB education? (Creating Better World through education)