見出し画像

生きろ!生きて幸せを掴め! 『空海(1984年版)』北大路欣也さんの眼力は40年前も今と変わらず……映画の紹介

こんにちは開運JAPANです。

今回は寺社仏閣に関連したオススメの映画を紹介させて頂きます。

1984年に公開された『空海』です。空海さん関連の解説書を数冊読みましたが、理解するのに苦労したため、より分かりやすそうな映像作品を探していて出会いました。
映像自体は古いかもしれませんが、特に気になることもありませんでした。しいて言えば約3時間あるので少し長く感じました。また、映画とはいえ難しい表現はやはりありましたので、その辺りは今後も少しずつ勉強していきたいと思います。

ちなみに最初に2018年公開の『空海 KU-KAI美しき王妃の謎』を観ましたが、何を伝えたかったのかよくわからなかった印象です…

では作品の紹介に移ります。


・作品情報



タイトル 『空海』

公開年 1984年公開

配給 東映

上映時間 179分

監督 佐藤純彌

主なキャスト

空海=北大路欣也
最澄=加藤剛
薬子=小川真由美
嵯峨天皇=西郷輝彦
桓武天皇=丹波哲郎
阿刀大足=森繁久彌




・大まかなストーリー


今からおよそ1200年前の讃岐国(現在の香川県善通寺市)で生まれた佐伯真魚(さえきまお。空海さんの幼名)は、幼いころから優秀で、親族の期待を受けて都の大学へ入学します。しかし、少しして入った大学を退学し修行の旅へと出発します。その行動は家族や周囲からは全く理解を得られませんでした。

約10年山野での修行を経てさらなる高みを目指して、当時最先端の仏教を学ぶために叔父のつてを通じて遣唐使へと応募し、世界最大級の都長安へと渡ります。
そこで経典や梵語を学び、凄まじい早さで知識を吸収していきます。長安では師である恵果阿闍梨(けいかあじゃり)のもとで数ヶ月で密教の極意を学び日本へと帰国します。

帰国後は、最澄さんとのエピソードに焦点が当てられるとともに、疫病患者を支えることや、稲作に活かすための池作りに民を率いて奔走していきます。

そしてクライマックスは高野山に僧侶の修行の場として寺院を建設していく…

大まかなストーリーはこのようになります。

・見所

やはり注目は空海役の北大路欣也さんです。最近では『半沢直樹』にも出演されるなど、何十年も常に第一線でご活躍されているイメージがあります。強大なチカラを持った権力者役、父親役をされることが多い印象です。

この作品は約40年前北大路さんが40才前後で演じられているものですが、今と変わらず圧倒的な眼力があり、野性的で力強い雰囲気が出ていると感じました。

対照的に加藤剛さん演じる最澄さんは、品がよく、育ちもよいエリート、真面目な人柄に写りました。


・作中で印象に残ったシーン、セリフ

唐から帰国後、弟子達と布教の旅の途中に感染症が蔓延した村を訪れます。

そこで1人の病人から

「この世は苦しいことばかりです。楽にしてください。」

と訴えられた空海さんは

「この世で幸せにならずして、あの世はない。生きてこの世で幸せを掴め、この世で今のその肉体のまま成仏するのだ。」

と返答します。

「生きて、この世で幸せになれという」セリフが何度も出てきたのでこのセリフはとても印象に残りました。

今年は特に例年以上に傷つき疲弊した人も多いと思います。芸能人の方の自死も多い年でした。

かくいう私も過去に心が生と死の狭間に揺れていた時期がありました。

そんな時に、「周りが悲しむから死ぬな。」「生きていればいいことがあるさ。」なんてありきたりな言葉を周囲からかけられても、どんな「偉人の名言」を聞いても、どんな優れた「自己啓発書」を読んでも、本人の心に響かないこともわかります。それに周囲に自死に揺れているその気持ちを明かさない方も多いでしょう。


私の場合は昔「オーラの泉」という番組で美輪明宏さんと江原啓之さんが「自殺しても今世での課題を乗り越えてないから来世も同じような問題で苦しむことになる。」というニュアンスの会話をされていたことが自分の心に強く響きました。

私は特殊なチカラがあるわけではないので来世や前世があるのかは知りませんが、もしもお二人のお話が本当にあるとしたら、

また同じことで苦しむのはシンプルに嫌じゃないですか?

私はそう考えてもう少しだけ生きる決意をした記憶があります。

とにかく疲れたら、出来れば少し休息し、多少は運動もしつつ、好きな音楽を聞いたり、心地よい香りをかいで、美味しいものでも食べて下さい。そして、気力が戻ったのなら、ただひたすらに自分が好きなことをやる時間を持ち、時間がかかるかもしれませんが少しずつ抱えている悩みを解消するアクションをしていきましょう。


・まとめ

映画を通して、空海さん、弘法大師様の偉大さや当時の遣唐使の方々が命がけで海を渡ったこと、民の苦しみみたいなものを少しでも感じることが出来たので良い映画に巡り合うことが出来て良かったです。

少し話は映画とはそれますが、今年はハードな年となり、金銭的な問題から泣く泣く大学や専門学校などから退学される若者も多いと耳にします。今よりも大学のステータスが遥かに高い時代に大学を退学し(空海さん自身の意思ではありますが)、約1200年後の現在まで名を残し影響を与え続け、価値ある建造物や思想を残した方がいます。

一時的にがっかりしてしまう感情になってしまったり、自暴自棄にな気持ちになってしまうこともあるかもしれませんが人生はいくらでも挽回可能だとお伝えしたいです。また、遠回りに思えた行き先で素晴らしい人や場所に出会うこともあるでしょう。そして、休み休みでよいので少しずつでいいので前に進んでいきましょう。


それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆様の人生が良い方向に向かうことを願っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?