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質問返答①:日本から海外大学院進学について

質問ありがとうございます!なんだかんだで初めての質問でした。

質問返答の仕方に関してですが、最初は直接質問箱のアプリの方から返信しようと思いましたが、せっかくなので、他の方も見れるように、ノートの記事という形で返答することにしました。

質問:海外経済大学院進学に関する質問です!今某国立大経済学部経済学科の2年なのですが、学部卒業後、海外名門の海外大学院に進学することは可能なのでしょうか。また、見込みや条件はどれくらいありますか。経済の場合、日本で大学院に行ってから留学される方が多いと聞き、質問させていただきました。

答える前に、質問回答に関する前提として、大学院は各分野ごとで多様です。なのでこの回答はあくまで自分の今の分野(政治理論・哲学系)から見たものであって、経済系の方が必ずしも同意しない内容も含まれてる可能性もありますが、その辺はご了承ください。

次に、「海外名門」というのはいささか不明確な表現ですが、一応ここではQS世界ランキング(分野別)100位以内の大学ということにしておきましょう。

先ず結論から言えば、日本の国立大学から海外の大学院へ直接進学することは全然可能です。ただし、海外大学へ進学する上での基礎的な条件を揃える必要があります。

「海外名門」を目指すとなれば、GPA3(満点4)以上は最低でも必要だと思います、もちろん経済学における専攻分野の専門知識もそうですが、どのような研究がしたいのかというのも考えておく必要あるでしょう。この辺は日本の大学院に進学する際も同じかと思います。

言語力は一番大事でしょう。特に、海外の大学院に進学するのであれば、その言語で暮らし、学び、研究できるだけの言語力は必要です。勝手な想定ですが、英語圏に行く前提で話します。各大学ではプログラムごとに英語能力試験のミニマムスコアが提示されていると思いますが、経済系だと恐らくTOEFL 80-100点(IELTS 6.5以上)ぐらいの点数が要求されます。日本では英語試験と言ったらTOEICですが、そんなものは海外では全然通用しないのでご注意ください(既にご存知でしたら言うまでもないでしょう)。海外大学院を目指すのであれば、リスニング、リーディング、ライティングとスピーキングの全ての面で英語力が見られます。早い段階からTOEFLやIELTS(最近ではDuolingoの試験も受け付けている大学があるらしいですが)のどれかに絞って英語力をつけましょう。

最後は学費です。知っての通り海外の大学院はかなりお高いです(特にアメリカやイギリス)、なので自分が行きたいプログラムの学費は確認しておきましょう。必要に応じて奨学金情報なども事前に調べておくことをお勧めします(出願でバタバタして締め切りを逃してしまう人が多いです)。

以上が出願と入学後の学習・研究に関わる基礎条件に関してです。

次に見込みに関してですが、大学院のプログラムは各国ごとに位置付けが異なります。例えばイギリスにおける修士プログラムだとtaught(MSc)とresearch(MPhil)二つあり、基本的に前者が多いです。前者の位置付けとしては研究というよりは高度な専門知識をつけるという意味合いが強いです(その代わり1年で卒業)。しかし他方日本やアメリカの大学院では、修士から研究にかなり力を入れます。そういう意味では、どの国のどのプログラムに出願するかで出願資料の準備から見込みまで変わってきます。しかし海外の大学院は学部に比べれば全然入りやすいので、基礎条件さえ揃っていれば、必ずどこかには入れると思います。客観的に見て自分のレベルに合った大学院であれば、どこかしらは受かると思います。

経済学界隈の事情は分かりませんが、日本の大学院に先進学してから留学するというやり方も全然アリです。ですが、日本で修士学位を取得した後に海外へ渡りもう一つ修士を得る必要性はあまり感じません。もしすでに海外大学院へ進学するという目標自体が確実で、尚且つ基礎条件も揃っているのであれば、日本に残る必要はないでしょう。



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