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Amazon成功の訳は「決断力」にある?

本日はAmazonの決断についての考え方について書いていきます。
ビジネスにおける決断は、正確に迅速に行うべきであると言う意見が多いですが、果たしてどうなのでしょうか。


スピードを優先する

アマゾンの経営陣は、断固として迅速に決断しています。事業ではスピードが命ですし、迅速に決定する環境は楽しいものでもありますから。

と書いてあるように、はんだんにおいてAmazonはスピードを最重要としています。

多くの会社は大きくなればなるほど、決定に時間がかかるようになりますが、ベゾスは否定的です。

また、ベゾスはこんなことを言っています。

特に大企業がはまりやすく、自社のスピードや考案力を損ねることになるのが、「画一的に」決定するやり方です。決定の中には、重大かつ元には戻せない(または戻しづらい)一方通行のドアのようなものがあります。そのような決定を下すときには、組織全体で慎重に時間をかけて検討と協議を重ねなければいけません。この種の決定を「1型」と呼んでいます。ですが、ほとんどの決定はそういうものではなく、変更することも元に戻すこともできます。往復可能なドアというわけです。この「2型」の決定が最善ではないものだった場合、その結果をずっと我慢する必要はありません。2型の決定は、決断力のある人や少人数のグループがすぐ下すことも可能ですし、むしろそうすべきものです。組織が大きくなるにつれて、ほとんどの項目に対して重い1型の決定プロセスが適用されていく傾向がありますが、実はその中には2型が多く含まれています。その結果どうなるでしょうか。決定に時間がかかるようになったり、考えなしにリスクを避けるようになったり、実験段階が不十分になったりして、最後にはせっかくの発明が台無しになってしまうのです。

時間をかけるべき決断(1型)とそうではない決断(2型)、2型のほとんどの失敗は致命傷になる事はないし、取り消せないようなものもありません。

だからこそ、ベゾスは社員に失敗を恐れず迅速に行動する事を促しているのです。

では、ただ「失敗してもいいからスピードを優先しよう」と言っているかというとそうではありません。

迅速な決断をする上での前提

実は、迅速な行動が素晴らしい結果に繋がるような会社では、急いで行動しなければいけない時も、事前に確認している事があります。

・今回の行動の目的地
・その目的地に到達するためにとるべきリスクの種類と量
・そのリスクをとることは、今後への投資であり、資産になるということ
・適切な種類と量のリスクをとれば、リスク利益率が増えて、うまくいかなかった場合の影響も小さくなること

このような前提がないと、失敗が成功の糧にならず、ただ失敗だけになってしまいます。迅速に行動する中でも目的はしっかりと持っておくべきですね。

※失敗については以前のnoteで書いたのでご覧ください


最後に

いかがでしたでしょうか?今回のテーマをまとめると、

・決断には、取り返しの付かないもの(1型)とそうでないもの(2型)の2パターンがある

・取り返しの付かない決断に時間をかけるのは良いが、そうでない決断はスピードが最重要

・ただ前提として、その決断を行ううえでの目的や起こりうるリスクは事前に知っておく必要がある

の3つが主な内容になります。「迅速な決断が重要」という表面的なものとしは認識していましたが、ここまで深く考えた事はありませんでした。

是非、ビジネス上で決断をする際にはAmazon流の迅速な意思決定を取り入れて見てはいかがでしょうか。







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