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#024 「ヘッドショット」 ユウキの場合 by Yuki Matsuzaki

割引あり

🐇松崎悠希 / Yuki Matsuzaki - Actor / Producer / Writer etc…
俳優・声優 / 録音監督 / プロデューサー / 脚本家・翻訳家 / 演技コーチ / 英語指導
SAG (全米映画俳優組合員)
ハリウッドで活動する日本人俳優。7歳より宮崎で舞台に立つ。高校卒業後2000年に俳優を目指し渡米。直後にニューヨークで全所持金を盗まれホームレスになるも、俳優になる夢を諦めきれず路上で歌って生活する。B級アクション映画にキャストされたのをきっかけにハリウッドに移り住み、『ラストサムライ』『硫黄島からの手紙』『HEROES』『ピンクパンサー2』『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』など50本以上の作品に出演する。近年では声優の他に、大作ゲームの録音監督(演出)も手掛けている。
代表作:「ラストサムライ」(Warner Bros.)、「硫黄島からの手紙」(Warner Bros.)、「HEROES」(NBC)、「ピンクパンサー2」(Columbia Pictures)、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(Disney)など

Writer's Profile

ハリウッド式ヘッドショットの撮り方

「良いヘッドショット」とは?

「良いヘッドショット」とは「カッコいい/美しい写真」「個性が出てる/あなたらしい写真」だと思っている俳優が多いが、そうでは無い。
「良いヘッドショット」とは「オーディションに呼ばれる写真」だ。どれだけ「カッコいい/キレイ」だろうが「個性が出て」いようが「オーディションに呼ばれない写真」では意味も無い。
だから「どういう写真がオーディションに呼ばれ易いか」を熟知しているエージェント/マネージャーと選ぶ必要がある。俳優自身が選ぶのは、ヘッドショット選びに慣れていない限りオススメできない。

今回は、僕が実際にヘッドショットを準備したステップを細かく解説してみる。

STEP 1:プランニング

撮影する「役のタイプ」をエージェント/マネージャーと話し合い、写真家を決めたら、「衣装」を準備する。

STEP 2:テスト撮影

スマホで撮影した「テスト写真」を、写真家の過去のヘッドショットの「背景」と合成し「最終的な見た目」をシミュレーションしてエージェント/マネージャー/写真家と共有する。

スマホで撮影した「テスト写真」

STEP 3:台詞の準備

ハリウッド式ヘッドショットは「映画のスチール写真」のように「シネマティック」に見えなければならない。そのため撮影中は「役に入る(芝居する)」。そこでそれぞれの「タイプ」に合った「台詞」を数十パターンずつ用意する。撮影中はこれらの台詞を「頭の中で」喋る。口に出しては喋らない。

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