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短編映画「青い、森」

死後の世界を信じますか?

 今回、井手内倉監督と内山拓也監督、共同制作作品の映画「青い、森」を視聴させて頂きました。

 とても考え深いもので、海の底をいつまでも泳いでる感覚になりました。

 若手俳優・清水尋也さん、門下秀太郎さん、田中偉登さんの演技が特に勉強になりました。

①【内容】
 幼い頃に両親を亡くし、祖父に育てられてきた波(清水さん)。その祖父も他界してします。
ひとりぼっちになった波は、誰にも心を開かなくなり、祖父の形見のカメラを持っている。
そんな波にも友達ができた。志村(門下さん)と長岡(田中さん)には心を開くようになり、高校最後の思い出を作る為に波が「見たい景色がある」と波の行きたいところにヒッチハイクで行くことに。

  その旅で波は消えた。 

4年後、波の住んでいた家を2人が訪れ、あるものを見つける。

大量の友人の写真に”死後の世界”と書かれた新聞。

もしかすると波は天涯孤独の人生から抜け出し、家族の待つ死後の世界を信じてずっと歩んできていたのかもしれない。

友達ができたとしても、波はずっとひとりぼっちだったのではないか。大量の友人の写真や記事がそのことを裏付ける。

自分にはない何かを持っている。
家族という温かみを。


②【題名の意味】
 普通の青春映画の場合、「青い、森」という題名にはならないと思います。
この題名だからこそ出てくる映画の本質があると感じます。

 「青い、森」
波は、どこを目指してヒッチハイクを計画していたのか。

 どんな景色を見たかったのか。

波はずっと何を思い生きていたのか。
ひとりぼっちだったからこそ悩んでいた真実が自分的には、心苦しかったです。


③【まとめ】
 個人的には、清水さんの演技が切なく、清水さんの目が今作の”波”というキャラクターにマッチしていると感じます。

最後の演出はとても綺麗でした。
エンドロールの音楽に込められた意味も読み取って頂きたいです。

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