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いつだって、友として子供のそばにいる

世の中には、悪ガキと言われる子がいて

自分で命を経つ子もいる。

なぜ、そのような気質を持ってしまうのか。

はっきり言って、育つ環境に問題がある。

アドラーが、「すべての悩みは、対人関係にある」

と言っているように、

人間が(他者)いるから、悩みも生まれる。

自分の気質や性格を、誰かが理解してくれて

いれば、そんなこと(問題行動)はない。

そして、人間の幸せも、対人関係の中にある。

今日は、なぜ問題児と言われる子がいるのか。

なぜ、そうなるのか。

そして、大人はどのように関わっていけば良いのか

について、お話をして行きたいとも思います。

ヤンチャな少年X君の変化

私の友達に、X君という少年がいる。

いつも、自己主張が強くて、

思うようにいかないと、発狂する。

親もまた、「なんでできないんだ」

「X君は、だけやってないよ。」

と、罵倒する事が多い。

確かに、親の立場からしたら、

言うことを聞かないし、少し荒々しい。

しかし、私はX君と遊ぶ時に、

「すごい!」

「ナイス」と声をかけるようにしている。

最初は、モチベーションを上げるために、

言っていましたが、次第にX君は、

チャレンジを恐れなくなって行った。

そして、自ら私の元へ来て、

「できるようになった、見て。」

「こんなことできるよ、いっぱい練習したんだ。」

と、話してくれるようになった。

そして、彼から荒々しさは消え、

アグレッシブな感情を、コントロールするようになった。

問題行動の「目的」とは?

子供たちが、なぜ「ダメ」なことをするのか?

そこには、「目的」があります。

問題行動の目的には、5段階あると言われていますが、

段階は、徐々にエスカレートして行きます。

初めは、「称賛の要求」

自分を褒めて欲しいから、

「良い子」でいようとしている状態です。

人よりも、優れているとアピールするわけです。

そして、第二段階の行動は、

「注目換起」です。

「どうして、良いことをしたのに褒めてくれないんだ」

褒めてもらえなかった、子供は、

大人の注意を、自分に向けるために、

目立つ行動をとります。

騒いだり、走ったり、

とにかく、存在感をアピールして、

注目を自分に、向けようとします。

内気な子は、宿題をやらなかったり、

叱られるような、行動をとる事があります。

そして、第3段階は、

「権力争い」です。

おそらく、X君もこの段階に近い状態でした。

簡単に言えば、「反抗」を繰り返します。

ルールを破ったり、非社会的な行動をとる

ようになって行きます。

すると、親はしつけようと、怒ったり、叱ったりするわけです。

すると、第4段階に。

「復讐」へと変化して行きます。

相手から憎まれるような、行動をして、

徐々に、孤立していきます。

とにかく、相手が嫌がることを繰り返します。

自傷や、引きこもりも、

この段階になります。

そして、第5段階は、
「無能の証明」です。

「これ以上、関わらないでくれ」と、
あらゆる手を使って、証明しようとします。
この段階の子どもたちは、専門家にとっても、かなり援助が困難。

このような、状態になる前に、
介入が必要だと、言うことです。

問題行動の段階は、
『称賛の要求』『注意喚起』『権力争い』『復讐』『無能の証明』と変化していくのです。

大人は、どのように関わっていけばいいのか?

褒めてはいけないし、叱ってもいけない。

これが、親のできることです。

なぜ、褒めてはいけないのか? 

先ほどお伝えした通り、
問題行動の最初の段階は、
『称賛の要求』です。

褒めることで、称賛を求めるようになり。

褒められないと、次の段階へと、
変化していく訳です。

叱ることも、しない方がいい。

そもそも、怒りとは、安価なコミュニケーションです。

誰でも、できるし、簡単です。

結局、その場限りの返事をしておしまい。

そして、子どもが同じ行動を繰り返した
時は、親も更に怒るでしょう?

『この前も行ったのに、※♯◻︎×○』
みたいに、

怒りは、エスカレートしていきますし、
慣れていきます。

最初は、「叱りすぎたな…」と思っていても、

次第に、怒りが抑えられなくなっていき、
伝えたいことも、伝わらなくなります。

では、大人はどうすればいいのか?

子どもの視線に立ち、友達のように
接することが、大切だと思います。

私たちも、上司や部下の言動に腹が立つ
ことがあっても、

同じ言動でも、友達だったら許せること
があると思います。

例えば、約束の時間に遅れた上司が、
余裕な感じで、コーヒーを飲んでいたら
『早くしろ』なんて言えません。

でも、友達だったら、あなたは何て
声をかけますか?

逆に、自分が遅れて『遅い!時間を守りなさい』って上司に言われたとします。

友達に言われるのとは、違いますか?

やはり、フラットな関係性を持って
関わる方が、伝わるかと思います。

人との関わりの中で、上下関係は、
問題を拗らせることの方が多いということです。

公園では、サッカーのコーチ的な感じで、
親御さんから見られていますが、

私自身は、ただ友達とサッカーをしている
だけ。

指導しようとか、教えてもらっている、
という感覚は、子ども達にもない。

一緒に遊ぶ。

これを大切にしています。

ちなみに、X君のお母さんは、
本当に愛情がある人です。

故に、叱ってしまっていた!

素敵だなと思ったのは、X君以上に、
お母さんが変わったこと。

本当に、尊敬します。

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