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2.「慮り、尊重する」を掘り下げる動機~黒子ホームヘルパーの、味わい「慮り、尊重する」(全9章)~【#創作大賞2024 #ビジネス部門 参加作品】



◼️始めに◼️

 皆様、お世話になっております。
前回記事では、いつもスキを下さる皆様、創作大賞応募作品だから、という方、いらっしゃるかと存じますが、初めての皆様、どうも有り難うございます。黒子訪問介護士のひかりと申します。
応募して良かったと、感激しました。

 今回は、1.「ご挨拶」でお話させて頂いた、「慮る」「尊重する」を取り上げるに至る経過を、詳しくお話させて頂きます。

「1.お涙頂戴のご挨拶」↓

 この作品は8章+番外編で構成されています。お時間のある時にご閲覧頂けましたら、嬉しいです。記事の下部のリンクが、サイトマップとなっております。

 ではでは、宜しくお願い申し上げます。

◼️目指す介護従事者の姿は黒子◼️

 私の目指す介護従事者の姿は黒子です。

 お客様に、ヘルパーはその存在を感じさせない事を基本とし、自然な流れを組める様、尽力します。空気にはなれないけれど、黒子になりたい。「清く、正しく、柔らかく」

 私は、黒子に徹しようと心づもりをし、正確さを意識しました。テキパキ、テキパキ。

 そして、ある日、気づきました。
何か言いたげなお客様のお顔に。そんな時は、正直にお尋ねします。

私: (笑顔で右側から(※コラム1参照))「どうかされましたか?」

お客様: 「(私をチラリと見て、抑揚のない口調で)喋っていい?」

思えば、お客様の張りのないお顔。

私: 「勿論です、どうぞ。」

お客様: 「(お顔を輝かせて)実は昨日ね…(以下、雑談。)」

…そうか、私、声かけはしているけれど、言葉掛けを、ご挨拶しかしていない!
沈黙で威圧して、スピーチロック(※コラム2参照)してしまった?!
いやいや、ヘルパーの仕事はお話相手が主題ではないし、声掛け、雰囲気には気をつけた。恐らくグレーゾーンだ。
でも、四六時中、訪問していて、用件しか話さないで良い分けがない。

 ホームヘルパーは一人で介護サービスに入ります。ミスは気づかないとずっと気づきませんし、例え手抜きがあっても、誰にも指摘されません。お客様にとって、担当者が一人のヘルパーしかいない場合、比較基準が他になく、「こんなものか」と、落胆させてしまう可能性を秘めています。すると、生活を、人生を諦めてしまう事に繋がってしまいます。ヘルパーの仕事は信頼の上に成り立っています。ですので、ヘルパーである私は、細心の注意を払う責任があります。

 黒子を見てみましょう。
主役が活力に溢れているではないか!
比べて、私にとっての主役である、お客様の生気のなさは、何だ。

…お客様を、私は見ていなかった。

◼️課題「慮る」「尊重」を見つける◼️

 振り返り…リフレクションか、してみよう。
 ご挨拶という言葉がけなら出来ていた。動作をスムーズにサポートさせて頂く事も大丈夫だと思う。正確さを意識した。では、お客様のお心に、気配り出来ているか?
 ここだ、ご本人様のご真意を共に考え、お引き出しさせて頂くサポートも、仕事。そこが、欠けていた。これだけではない。他にもあるはず。お客様に対し、思い巡らす事が足りない。お客様を大切にしていない。
 お客様を慮り、尊重する気持ちに欠けていた事に気づきました。先の経験から、(「1.お涙頂戴のご挨拶」参照。記事下部のリンクから飛べます。)わかったつもりになっていました。

 きっかけは、お客様が勇敢に言って下さった、その一言でした。大変、勇気がいるものだと思います。
 お客様から教えて頂く事ばかりで、黒子を通りこして、生徒になってしまう自分が情けないやら、申し訳ないやら、です。
 ご恩返しは、私が成長し、お客様に還元する事。まずは、「慮る」「尊重」という課題を深掘りします。ただし、その切り口が、全てではない、終わりでもない事は肝に命じます。
 持続可能な信頼関係の築き方に対する「慮り、尊重する」を掘り下げます。

◼️「慮る」の3つの概念◼️

1:お客様(お相手)を慮る               
 お相手の気持ちや意見、背景を配慮する

2:自己を慮る               
 
自分自身の気持ちや意見、背景を配慮する

3:双方を慮る                  
 お相手と自分自身の双方の気持ちや意見、背景に配慮し、均衡を保つ

◼️「尊重」の3つの概念◼️

1:お客様(お相手)を尊重する               
 
お相手の気持ちや意見、背景を大事にする

2:自己を尊重する
  
自身の気持ちや意見、背景を大事にする

3:双方を尊重する
 
相互に作用することで、双方にとって均衡を取る

◼️「尊重」と「慮る」を融合する◼️

 「尊重」と「慮る」を融合し、以下の様にまとめました。

1:お相手を慮り、尊重する
   
配慮によってお相手の気持ちや意見を大事にする。

2:.自己を慮り、尊重する
   
自らを配慮する事で自身の気持ちや意見を大事にする。

3:双方を慮り、尊重する
   
配慮によって、お相手と自分の両方の気持ちや意見を大事にし、均衡を取る。

◼️コラム◼️

1: 心理学で、右側から話しかけると好感が持たれやすいと、言われている。

2: 「言葉の拘束」の事。お客様の行動を制限する事。虐待にあたる可能性がある。

◼️次回予告と終わりに◼️

 前置きが長くなりましたが、これらを念頭に、次回、結論を述べ、その後の記事で、考察して参ります。

 どうぞ宜しくお願い申し上げます。
有り難うございました。

 宜しければ、スキ、コメント等頂けますと、喜びます。

◼️リンク◼️

「3.結論」↓

「4.距離感を慮り、尊重する(秘密保持)」↓

「5.お気持ちを慮り、尊重する(統制された情緒関与、意図的な感情表現)」↓

「6.意志を慮り、尊重する(自己決定)」↓

「7.虚心坦懐で慮り、尊重する」

「8.あるがままを慮り、尊重する(受容、非審判的態度)」↓

番外編・自己の幸せを慮り、尊重する…絶対する!~黒子ホームヘルパーの、味わい「慮り、尊重する」~↓

黒子訪問介護士のひかり

頂いたサポートは両親とのお出掛け代に使わせて頂きます!!!返礼は出来ません、スミマセン!