見出し画像

【まんが少年日々記】42話 あんや~のおばーのまじむんだった【コラム】

幽霊。
みまかって、名残惜しい方がまだ現世にいる。
たまに身内や友人、知人を見に来たりしている。
母ちゃんは、たまに来ては実家台所のいつも座っていた椅子に座っている。
次男がすっごく見えるやつで、母ちゃんにこんな事あんな事聞いてごらん。
と、質問させたりする。

次男「母ちゃん向こうってどんなところば〜」
母ちゃん「母ちゃんは大きい一軒家に住んでいる。他は秘密!」
長男「ちゃんと話せひゃ〜」
母ちゃん「神様に口止めされてるってよ〜」

一周忌に久しぶりに三人揃う。
三男が次男に質問。

三男「にいにい母ちゃんはもう家に来てるば〜」
次男「ほら、台所テーブルの椅子に座ってる」
長男「椅子をテーブルから引き出していないのにどこに座ってるば〜」
三男「椅子の背もたれに正座ば〜」
   三兄弟は大爆笑。
次男「母ちゃんも大笑いしてるど〜」
   と、またもや三兄弟大爆笑。

それを見ている親戚のおじーおばーや母ちゃんの兄は偉い剣幕で怒る。
「母ちゃんが死んだのに、この兄弟はバカ笑いしてるいるさ」
「まったく悲しくもないバカ兄弟!」
と、散々の罵倒!

そこに居るのに何が悲しいのか。
ほうきで叩かれなくて、安心さ〜。

子供の頃は、わりかし横目、流し目で、それだと分った。
で、見なかった事にしたりムシをしていた。

なに「なんだ、見なかった事って!」ってか。
気分さ〜。知りたくない事って山ほどあるでしょう。それよ。

が、かあちゃんと一緒にいると、事態は一変する。
よく、あっち側の声が聞こえたり、其処に居るがごとく姿はくっきりはっきりと現実的に見えたりした。
で、「見るな!見るな!」と、のたまうかあちゃん。
すかさずムシの態でしのぐこと幾年月、エトセトラあ〜エトセトラ。

なに「だから、見なかった事やムシってどういう神経よ」ってか。
関わりたくないでしょう。くっついてきたらどーすんの。

人間の生き死にって、儚い。
人生は短いもんだ。
な〜んて言うと「分ったふうな事言うなー!」
と、諸先輩方にどなりちらされるな〜。
寛大な気持ちでおゆるしくださいまし。拝。
私も60歳も1つこえた。
こんな少年史をせっせと描き、ヘンテコな文章を書くって、何なんでしょうかね〜。

なに「次は俺だ私だと取り憑いて描いたり書いたりさせられてるよ、きっと!」ってか。
ま、なきにしもあらずってとこかな。あははははは。

なに「バカ笑いせずにお祓いに行け!」ってか。
元は人間。ジャケンにするのはおよしなさいって。
害がなければ、よろしいのではないでしょうか。
あれば、きっついお灸してやりましょう。

今回はこれまで。




【標準語版】は こちら
【方言・スラング版】は こちら

次の更新は 43話の標準語版 です。

初めて読む方へ → まんが少年日々記について

ブログにも掲載してます。他の漫画もあるので良かったらみてなー( ´ ▽ ` )

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,285件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?