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短歌

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芒種【短歌】

芒種【短歌】

芒種の頃に詠んだ短歌

決められた先の言葉に頷いて見捨ててしまえ こんな界隈

皮を履き白くなるまで君の骨煮詰めて愛す食べ尽くすから

いつまでも空にいたいと願っても心躍るは南国の海

窓際に頬杖をつく あざとさに悔しいけれど坑えないよ

てのひらがそれを持つ手にふさわしい手でありたいと拳を握る

ぬすまれた時間を探し繰り返す同じ時間の螺旋階段

すれ違う人の溜息吸い込んで 夕暮れ時の街の重たさ

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小満 【短歌】

小満 【短歌】

5月22日~6月4日に詠んだ歌

 立夏のころは無邪気に詠めた短歌ですが…
 すっかり迷走しております。。
 ダメダメですが記録として残そうと思います。

雨とした鳴神月の激しさは散る花びらに夏の刻印
                     『雨』

砂浜ではしゃぐ子供ら鍵拾い宝を探す海賊となる

なぜだろう あくなき飢えに ののしりの 銃弾受け 尚も飢えてる
                 

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立夏 【短歌】

立夏 【短歌】

5月5日~5月21日に詠んだ短歌

渡る風流るる雲に見果てぬ夢を俯く肩に諦めなかれ

風なびく緑葉に揺れる朝露の最後のしずくぬぐい去る指

つばめ舞う夕暮れの色横ぎって五月の風匂い立つかな

点滴とつながる腕は雫とともに君の歌を慰めとしてる

そばかすもえくぼもすべて僕のもの涙の君は誰にあげよう

けぶる雨とりとめもなく綴る文字 衣纏ってたわわに踊る

引き金の重さも知らぬ幼子の震える肩に鉄砲の音

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雨

雨という言葉見たれば恋慕情 名の一文字にせつなさ募る

玉響

玉響

泡となる 微かな音色 日の名残り 踊りし君は玉響の夢

葉

葉の陰に迷いし春ははかなげに五月の雨に散りゆくばかり

鉄砲

鉄砲

引き金の重さも知らぬ幼子の震える肩に鉄砲の音
#tanka #短歌

五月雨

五月雨

けぶる雨
とりとめもなく
綴る文字
衣纏って
たわわに踊る
#tanka #短歌

僕のもの

僕のもの

そばかすもえくぼもすべて僕のもの涙の君は誰にあげよう #短歌の日 #tanka #短歌

緑

風なびく緑葉に揺れる朝露の最後のしずくぬぐい去る指
『 緑 』 夏風 #うたの日 #tanka #短歌

どこにいるの?

どこにいるの?

ねぇねぇと
うつし鏡の七枚目
手招くあなた
腐乱の瞳