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小満 【短歌】

5月22日~6月4日に詠んだ歌

 立夏のころは無邪気に詠めた短歌ですが…
 すっかり迷走しております。。
 ダメダメですが記録として残そうと思います。


雨とした鳴神月の激しさは散る花びらに夏の刻印
                     『雨』

砂浜ではしゃぐ子供ら鍵拾い宝を探す海賊となる

なぜだろう あくなき飢えに ののしりの 銃弾受け 尚も飢えてる
                         『ゾンビ』

藤の影 揺れて匂いて 誘いこむ 鬼の居ぬ間に 骨の髄まで
                       『藤』

積読の 背表紙の海 たゆたえば これみよがしに 猫が倒しぬ

不器用な 指先うらめし 折り紙のゆぶを折りたい 君の皮膚にて
                        『 折り紙 』

雨という言葉見たれば恋慕情 名の一文字にせつなさ募る
                        『 雨 』

誤差の差が縮むことない君と僕 愛がほしいと泣いてはみても
                         『誤差』

雨雲が未練残して去りゆくと晴間仰いで安堵の恋路
                    『 晴 』

雲のない青空かざす手のひらは はばたく羽もつかめそう 夏
                       『 羽 』

決意とし 海に沈めた片恋を あきらめきれぬ君の横顔
                        『 海 』

ためらわず 切り裂く命などなくて 嘆く声 戦いに届かず 
                        『 命 』


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