『何もしない時間があるのって、いい。』そう気づかせてくれた本。
本屋さんで本を選ぶとき。それが一番今の自分を感じることができるのかもしれない。
20代前半、必死で病院勤務をしていた時は、医学書が置いてある本屋ばかりを訪ねていた。
明日の患者さんの治療のために必要な知識を・・・！
20代後半、仕事の流儀や生き方について何か模索をしていた時は、駅ビルの構内にある本屋さんでビジネス書や哲学書を帰宅途中に読みあさっていた。
金持ち父さんや、ホリエモン、時間術やライフハック・・・とにかく影響される
そして、30代に突入したいま、選ぶ本がまた変わってきた。
少し、疲れてきたな・・・。でも頑張らなきゃな・・・。
ちょっと体力に無理が効かなくなってくる30代。そして、ライフプランや人生についても本気で悩み始める時。
何かに打ち込んでいないと、世の中に置いていかれそうで不安。でも、毎日のタスクでくたくた・・・。
同じような心情でも、頑張る人におすすめしたい本と出会ったのでシェア。
きっかけは、偶然のおすすめ
益田ミリさんって知ってますか？すごくおすすめなんで、ぜひ読んでみてください・・・！
とある女性からおすすめされた偶然の作者。（しかも指名・・・！）
実は、最近エッセー本にハマってると話したら、すかさずおすすめしてくれたので、Amazonで探ってみる。
すると、わたしが少し前にハマっていたドラマ
スナック キズツキ
僕の姉ちゃん
の著者であることが判明・・・！
これは、絶対好きに決まっている・・・！
とりあえず、最新作である「ツユクサナツコの一生」をポチってみる。
マスク生活2度目の春を過ごす、32歳・漫画家志望のナツコ。社会の不平等にモヤモヤし、誰かの何気ない一言で考えをめぐらせ、ナツコは「いま」を漫画に描く。描くことで、世界と、誰かと、自分と向き合えるから。“わかり合える”って、どうしてこんなに嬉しいんだろう――。自分の「好き」を大切に生きる、「あなた」に贈る物語。
一冊読んだら、その次、その次、、、
届いてみると、なんとびっくり。漫画なのである。
漫画なんて、何年ぶりだろ〜〜〜
そう、普段あまり漫画を読まない私。本気でハマったのは「ちびまる子ちゃん」。それも小学生のころ。
あと、スラダンはバスケ部の男友達に無理やり読まされた。
読み始めてみると、不思議。毎日に疲弊した私でも、漫画だからか内容がすぅーっと入ってくる。そして、気づけば読了。
あ、なんかこれかも・・・。
今の自分に足りないモノ。欠けていたモノ。なんとなく模索しすぎて、疲れていたのだけれど。「頑張らなくてもいいじゃない」そう言われたような気がしたのである。
この人の作品、もっと読みたい・・・。
読みたくなる理由を分解
なんで、こんなに読みたくなるのか、自分でも分解してみる。
益田ミリさんの作品の特徴は、
冴えない、どこにでもいる主人公。でもどこか読者の一部でもある主人公。毎日の繰り返しの中のちょっとした変化や、人の気持ちのモヤモヤ、疑問をキャッチしてはふわっと展開していく。そして最後に全て回収される。起床転結がはっきりしているわけでもないが、読み終わるとなぜか前向きになれる。
そして、何より、あのゆるっとしたイラストだ。
大まかなディティールだけを拾ったイラストなのに、妙にリアルで。なぜか漫画の登場人物が本当に生きていて。自分の身近な人にも置き換えられるほど距離感が近い。
むしろ、益田ミリさんと私は友達だったんじゃないかと思ってしまうくらいの距離感の近さなのだ。（とんだ勘違い。）
読み進める度に、人生が私らしくなっていく
これまでは、何か自分を変えたい時に本に頼っていたことが多かった。
話題書を読めば、なんとなく自分がアップデートされるような気がしていた。
でも、現実はそうではない。分かった気になって、満足して終わってしまうのだ。
そして繰り返される毎日と、その毎日の中に起こるちょっとした変化。
昨日と同じようで、違う。昨日よりちょっといい日もあれば、昨日より落ち込む日もある。
でもそれでも、自分は自分。誰のためでもなく、自分のために生きている。
それでいいじゃないか。
そう、気づかせてくれるのが、益田ミリさんの作品なのだと思う。
そうやって、自分のペースで、全てをまるっと受け止められるようになる。
そうなると、ずいぶん肩の荷が降りる。
そんな、私の人生を変えた本、作者さん。やっぱり本っていいなと思うのである。
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最後まで読んでくださりありがとうございます＾＾！ こんな感じでダイエット・美容からキャリアの話まで、ちょっとためになるようなお話をお伝えしていますので、また読みに来てくださいね❣️