フランスの現状を理解することで日本の現状を再認識しよう

フランスでのデモが収まらず、激しさが日に日に増している。
フランスの主に中心都市でデモが行われ続けているが、市民の生活を守るためにデモが行われる日時を事前に知らせた上で、その日時と場所を避けることで暴力的なデモを避けて生活が出来るようにはなっている。
しかし、時には突然、過激デモが勃発してしまうことがあるようで、その時は暴動に加わりたくない市民は速やかにその場を去るようにしている状況だという。

フランスは現在、一般市民の20人に1人以上の人がデモに参加している状況で、現マクロン大統領の様々な売国政策に対して「NO!」を突きつけている。


筆者が知る限り、フランスの近年の大統領はろくでもない者が就任しており、前々大統領のサルコジに至っては、市民がデモを起こすと「とっとと社会のゴミを片付けろ」と公の場で吐き捨てることも少なくなく、多くのフランス人から嫌われていたものだった。

現在の大統領のマクロンはフランスの歴代大統領の中でダントツの若さと見た目の良さを持ってはいるものの、その中身は真逆であり、世界の支配者に完全に魂を売ったような売国奴であり、フランス国民を苦しめることに喜びを見出しているようなサディストである。

フランスは2020年の新型コロナ騒動の時から、世界で最も国民を蹂躙した共産主義国家に成り代わった国の一つである。
「自由を失うくらいなら、死んだ方がマシだ」と考えるフランスから、躊躇なく自由を奪い、マスクを強制し、新型コロナワクチンを強制し、それらに従わない者に対して警察機動隊が容赦なく警棒などで市民に暴力が振るわれた。
政府が指定するように何度も何度も新型コロナワクチンを接種しなければ、仕事はクビになり、電車やバスなども乗れない状況がフランスで続いた。
多くのフランス人はあきらめてワクチンを接種したが、国民の数%は抗議デモを行って抵抗を続けてきた。

2022年1月にマクロン大統領が「新型コロナワクチンを3回まで接種しなければ、スーパーマーケットと薬局以外の利用を禁止する!電車もバスの利用も許さない!」という暴挙に出た時、多くのフランス人がデモ抗議をした。
その時にマクロンは多くの報道陣の前で「J'ai tres envie d'emmerder!!!」と叫んだ。
これを日本のマスコミは「私に従わない奴らをイライラさせてやる」と訳したが、筆者の知る限り、この言葉はそのような生易しいものではない。
筆者はフランス語ネイティブではないが、筆者の理解では「ワクチンを打てという命令に従わないような奴らは全員、確実にぶっ殺してやる!!!」くらいの激しい意味である。
フランス語というのは、もともとの俗語がとても汚い言葉なので、これくらいの言葉は普通に使用されるのは珍しくはないのだが、それにしても、現職の大統領が独裁主義者のような立場でこの言葉を発したということが多くのフランス人を怒らせた。


そのマクロンの言動に反応するかのように、2022年1月からフランス全土でデモの規模が急激に拡大するようになった。
フランス全土のデモにおいて、「マクロンを許すな!」「マクロンは国民に向かって、『J'ai tres envie d'emmerder!!!』と言った!許せない!」「マクロンを大統領の座から引きずり下ろせ!」というプラカードを持った人々が街中にあふれかえったのだ。

フランスでは2022年4月に大統領選挙が行われたのだが、マクロンは当初、劣勢であったのにも関わらず、2020年アメリカ大統領選挙の時の「バイデンジャンプ」と同じ現象がフランス大統領選挙でも見られ、「選挙不正をしたのではないのか!?」という多くのフランス国民の声を無視して、マクロンは再び大統領に就任した。
マクロンが支持されていなかった状況証拠として、2022年4月の大統領選挙後に行われた国会議員選挙において、マクロンの与党は大敗を帰することとなった。
本当に支持された大統領であるならば、直後の総選挙で大敗を帰することなど、ないはずなのである。

マクロンも利用したバイデンジャンプ?


フランスのマクロンは大統領に再任し、法律上、今期が最後となる。
つまりマクロンは、「どんなに国民に嫌われようと、次の期に再び大統領になることはできないのであり、どんなに国民に嫌われても気にせず、好きなだけ国民を苦しめる法律を定めることが出来る」状況にあるのである。

そしてマクロンは、長引く不況と急騰する物価高で苦しむフランス国民の息の根を止めるため、「年金改革」と称して、年金受給年齢の引き上げを、国会を通さずに大統領の独断で通すという、独裁者さながらの政策を行った。

通常、このような強硬策は緊急時にやむを得ずに即座に法律を通さなければならない場合に利用される大統領権限であり、「年金の受給年齢を引き上げる」というような、緊急性を要しないことに利用されるものではない。
にもかかわらず、マクロンは独裁者さながらに、これをやってのけたのである。
それにより、多くの国会議員がマクロンに怒りの声をあげた。
それだけではなく、多くのフランス人の堪忍袋の緒を切ったのである。
これまで我慢していた多くのフランス人も「ブチギレた」のである。

これがフランスで現在、常時、国民の20人に1人以上がデモに参加している状況なのである。
仕事がある者など、デモに参加できない者も多くいることを考えると、恐らく国民の3割から4割は積極的にデモに参加したいと考えているのではないだろうか。

世界中の各国が酷い政治をわざと行われている。
その状況に多くの国の国民が自国政府に怒りの声をあげており、その最たる国がアメリカ、ブラジル、そしてフランスである。
その他、イタリアやオランダ、オーストラリアなど、挙げればキリがないほど、多くの国で国民が怒りの声を挙げている。
いつまでも黙って政府の言うことを聞いて、眠った羊のようにマスクを付け続け、文句を言わずに新型コロナワクチンを打ち続けて静かにしているのは、日本人だけなのである。


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