かが

とあるメーカーの研究開発者 主に趣味の写真や料理について書きます

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    写真に関する徒然草

最近の記事

空に浮かぶ

遅ればせながら多摩川スカイブリッジが開通したので行ってみた。羽田に一番近い橋なので、飛行機が撮れそうだなと思ったらやっぱりその通りで、橋の中央付近からは、南側へ離陸する滑走路が見える。そこからは、望遠で上のようにスカイツリーをバックに2ショットが狙える。同じように長玉持った人たちがたくさんカメラを構えていた。南からの風であれば橋側に離陸するので、かなり近くで飛行機が見える。 ちょっと遠いが、北西よりから着陸する飛行機も撮れる。 橋の東側からは、南東側へ離陸する飛行機が見え

    • 50mmという基準 その2

      50mmという画角をもう少し自分なりにかみ砕いてみた。 そもそもなぜ標準レンズと呼ばれるのか50mmは標準レンズと言われる。何が標準なのかウィキペディアでも諸説あるようだ。その中でもやはり対角線長に基づくというのが一番説得力があるように思える。ライカ判なら、24mm×36mmで対角線長43.3mmだけれど、本来レンズのイメージサークルは円形で、36mm×36mmをトリミングして記録しているに過ぎない。36mmの1:1の正方形の対角線とすれば、36×√2≒50.9mmとなる。

      • 夏は長めの単焦点

        冬は広角、夏は長めの単焦点という印象ないですか?完全に自分の中のイメージですが。気温のせいですかね。暑いとどうしても視野が狭くなるみたいな。

        • JPEGでいこう

          なぜRAW現像するのか?世は正に大RAW現像時代である。PCの性能が上がり続け、ストレージも安くなり、一昔前とは格段に編集作業はしやすくなった。カメラの性能の向上とともに、RAW現像の意味合いも変わってきたように思う。15年ほど前は、センサーの世代やメーカーによってダイナミックレンジや高感度性能に差があり、条件によってはノイズ除去しつつ色を調整する必要があった。ここ5年ほどは、性能もほぼ横並びになってもはや実用上に差はなく、もはや一般人レベルでは、画質的に厳しい条件で撮影した

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          14本

        記事

          50mmという基準

          人生で初めて一眼レフを触ったときのレンズは50mmだった。なんでこんなに見える範囲が狭いのか、もっと広く映す方法はないのかと思いながらも、四苦八苦しながら使っていて、一眼レフカメラはレンズが交換できると知ったのは、しばらく後になってからだった。デジタルカメラを買い、APS-Cサイズになっても、やはり換算50mm付近が一番撮りやすい。いや、撮りやすいというより慣れているというほうが正しいのかもしれない。あとから見直すと、50mmで撮った写真は記憶に残っていることが多い。 写ル

          50mmという基準

          カメラの奴隷

          カメラを使っているのか、カメラに使われているのか、そんなお話。 私はこの記事に出会ってから、新しいカメラが出て物欲が上がるたびに読み返すことにしている。Ken Rockwell氏の原文も、シンプルな英語で読みやすいのでぜひ読んでほしい。 今どきのカメラには当たり前のようについている機能であるインターバル撮影、タイムラプス動画、HDR、使ったことがある人はどれだけいるだろうか。どれか一つでも使ったことがあるという人でさえ1%もいないのではないかと思う。ほとんどの人がそのカメ

          カメラの奴隷

          デジタルカメラのいいところ

          フィルムカメラのいいところという記事を書いた。駄文ながらそこそこの方に見ていただいているようで、恐縮である。 逆にあたらためてデジタルカメラのいいところって何だろうと考えてみよう。フィルムの欠点が大体デジタルのいいところなのだが、私が最もメリットだと思うところは、事実上枚数の制限がないところだ。 好みの色に変えられるとか、RAW現像できるとか、写っているものが事前にわかるとか、感度が自在に変えられるとか、そんなことはもはやこの事実の前に些細なことなのである。しかも、場所も

          デジタルカメラのいいところ

          写真を見る楽しみ

           趣味:写真、と書くとほぼ確実に写真を撮るのが好きなんだなと思われるのだが、私の場合、他の人の写真を見るのも好きである。 写真は一瞬を切り取るから、長くその場面を見ることができる。そしてその前後はどうだったか、まわりはどうだったかと思いを馳せる余地もある。一枚の写真は誰かが心を動かされた瞬間で、その景色を全く同じように追体験できる。 なんと素敵なことだろうか。

          写真を見る楽しみ

          手っ取り早くいつもと違う写真を撮る方法

          写真を趣味にしていると、写真の撮り方について聞かれることがある。そもそもそういうことを聞いてくる人には、一眼レフを持っていないスマホカメラやコンデジだったりするので、ごくごく簡単に何を考えて撮っているか個人的な経験をひもといて教えることにしている。 ①構図(何が写るかを決める) ②ピント(何がはっきり見えるか決める) ③しっかり体を止めてシャッター(ブレないようにしっかり押さえる) 今のカメラは大体優秀なので、これで撮りたいと思ったものは確実に撮れる。次に聞かれるのは、「

          手っ取り早くいつもと違う写真を撮る方法

          フィルム調は本当にフィルム調なのか

          フィルム写真の何が良いのか?という問いにフィルム独特の色味に惹かれるという人は多い。凝り性の人ならフィルムやレンズの発色の違いまで追い求める人もいるらしい。でも、ほとんどの人はそんなこと意識せずに「エモい」と言っている。フィルム世代なら「ああこんな色味の写真だったな」と郷愁を誘われるならまだ分かる。しかし、フィルム写真を見たことない若者でも、フィルム写真をエモいと言っていたりするのだ。 まず「エモい」とはなんだろう。言葉の曖昧さにかけては「ヤバい」に近いものがあるが、「エモ

          フィルム調は本当にフィルム調なのか

          照り焼きソースの割合はどのくらいがいいのか

          気が付けばプロフィールに「料理について書きます」と豪語しておいて、まだ一つも記事がないとはいかがなものかと思ったので、今日は料理の話をする。 趣味が高じてたまに料理を作るのだが、折角なら美味しいものを食べて欲しいと思って作っている。大体子供達に大人気なのは魚でも肉でも照り焼きソースだ。レシピを調べてみると結構配分が色々あるのだけれど、基本的には下の配分にしている(大体4人分+α)。 ・醤油 大さじ2 ・みりん 大さじ2 ・日本酒 大さじ2 ・砂糖 大さじ1 「あっ、砂糖

          照り焼きソースの割合はどのくらいがいいのか

          マニュアルフォーカスの楽しさ

          前の記事で書いたNikon FEが、私の初めて触った一眼レフカメラだったわけだが、このカメラはマニュアルフォーカスである。オートフォーカスという素晴らしい発明を差し置いて、このマニュアルフォーカスの楽しさについて語ろうと思う。 マニュアルフォーカス用のスクリーンは、スプリットマイクロイメージ式スクリーンになっている。詳しい原理は(よく分からないので)省略するが、検索したらすぐに出てくるので、興味があれば調べて欲しい。 上の画像はNikon FEのファインダーだ。中央部に上

          マニュアルフォーカスの楽しさ

          サニー16

          写真を撮るようになって、フルオートだった私は、いつしか撮影モードをPに変え、絞り優先やシャッター優先に変え、そろそろマニュアル露出でも使ってみるかという頃合いになったころ、サニー16という言葉を知った。写真を趣味とする方々には、今更説明の必要はないと思うが、サニー16とは 「晴れの日は、絞りf16として、シャッタースピードを1/感度にすればおおよそ適正露出が得られる」 というものだ。一時期フィルムカメラにはまった私は、このルールをもとに露出を決めていた。 フィルムカメラ

          サニー16

          OVF・EVF論争

          ミラーレスカメラが台頭してきた頃、OVF(光学ビューファインダー)・EVF(電子ビューファインダー)論争が巻き起こった。最近はどうなっているんでしょうね? 正直な話、自分は激しい動きものなど撮らないので、ラグがどうとかあまり関係ないと思っている。どちらかというと、生で見られないことが嫌なので、今のところOVFのほうが好みだ。EVFのあるミラーレスカメラは持っていないので、EVFで写真を撮る機会はないのだが、ビデオカメラは持っている。液晶画面なので、子供の劇やら運動会を撮って

          OVF・EVF論争

          フィルムカメラのいいところ

          デジタルカメラ全盛の時代にあっても、フィルムカメラは根強い人気を保っている。私は、亡き祖父から貰ったNikon FEを持っている。形見なので死ぬまで持つと決めている。 フィルムカメラならではの良さがある、とよく言われる。 カメラがクラシカルでかっこいい、とか フィルムだけでしか出ない色味がある、とか 事前に露出が確認できないドキドキ感、とか すぐ写真を確認できないのでワクワク感、とか なるほどそれはそうかもねと共感する部分もあるのだけれど、やっぱりデジタルカメラの利便性に負

          フィルムカメラのいいところ

          走展望台性

          もう少しカメラの話。 2003年、私はカメラを買った。ミノルタのDimageXtというコンパクトカメラだ。どうして買おうと思ったのかは覚えていないけれど、当時学生で、勉強そっちのけで遊びまわっていたので、何かを残したいと思ったのだろうと思う。学生で金はないし、SDカードは高かった時代だったので、確か32MBだか64MBを買った。まだ、SDカードは記憶媒体の一つで、xDとかメモリースティックなども普通に使われていた時代だ。DimageXtは、屈折光学系で、レンズが飛び出さず、

          走展望台性