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心を失わないで

久しぶりに会社の飲み会に参加した。

飲み会のあとの気分は、結局その日の飲み会のレベルによる。普段怖い顔して仕事してる人たちもお酒の前なら怖くもなんともないし、セクハラ発言なんて当たり前だし、それを受け流す術を私は持っているから何も思わない。
けど、いくら飲みの場でも受け入れられないことがある。

それは、汚い言葉を使った人格否定。
自分に向けられる言葉でなくても他人に向けられた言葉、とくに自分の大切な人のことを言われた時は自分が言われるときよりも深く傷つく。
そこを受け流す術だけは、どうしても手に入れられない。言った本人はお酒の力でどうせ忘れてしまうのに。言われた側も酒に溺れて忘れろなんて、そんなのあんまりじゃない。

思えば昔から私は、自分よりも自分が大切にしている人やものが傷つけられた時に深く傷ついていた。

小学生の時に図工で創作した自分の作品を友達に悪く言われた時。
両親が買ってくれたもの、作ってくれたものを落として誰かに蹴られ、踏んづけられた時。
飲み会の場で「こいつんちは貧乏だ」と言われた時。

傷付いた記憶はどうしたって忘れられない。
本人に悪気はなかろうが、覚えていなかろうが、そんなものは関係ないのにね。

とある漫画家さんが亡くなってしまったお話にも言える気がして。
原作者の方は、自分が大切にしている作品をぞんざいに扱われ、悪口を言われ、批判をされた。
自分の命と同じくらい、いや、命よりも大切な作品だからこそ、その現実がたまらなく苦しかったのだろうなって。

人には自分の命と同じくらい、命よりも大切なものがあって、命よりも大切な人がいるんだってことがあると思う。それが何かはわかりっこないよ。でも、それを心に留めておかなければいけないんだと思う。





私が働いている業界は圧倒的に男社会だ。
私の会社ではあまり感じたことはないけど、男尊女卑も根強いと思う。
でも悪いことばかりではない。
多少無理なお願いをしても、しょうがないなぁやってあげるよと案件を引き受けてくれることも多い。
とてもありがたいし、この業界は女性の方が有利だろうな、というのもつくづく感じる。

ただセクハラ発言を平気でする人間に妻子がいると思うと吐き気がする。家の中では夫であり、父である人間が、外では女性に媚びるサラリーマンなんだから、人間なんて到底信用ならないなって思ってしまう。どうしてそんなことが言えるのか、できるのか、こういうものなのか。私にはわからなくなった。

とてもどうでもいいことだけれど。
線引きできない人は嫌だなって。

やっぱり飲み会は楽しさ半分、気疲れ半分といったところだと思う。





残業ばかりの毎日で辟易している。
でも、これは自分の仕事が遅いからだと自負してる。
情けないなって。
なんでこんなこともすぐに片付けられないんだろうって。

人に頼むことも覚えないといけないのかなとか色々考えるけどそれもできなくて。

残ってることがすごく恥ずかしくかんじて。だって、周りの人より業務量は少ないはずだなのに、なんでお前がこんな時間まで残ってるの?って思われている気がしてしまう。


はやく一人前になりたいな。





意味もなくスマホをスクロールしてとある動画に出会った。
乃木坂の5期生の番組の切り抜きだったのだけれど、あるメンバーの子がどんな気持ちでその歌を披露したのか話をしているシーンだった。
その子はあまりの人見知りで、学校では自ら1人になろうとしてしまう部分があるらしく、だけど同じ学校に通うメンバーの子が、いつもそっと後ろにいてくれるからすごく救われてるという話を涙ながらにしていて。
それに対して、同じ学校に通うメンバーの子が「あんた本当にすごい子だよ」って、ニコッと優しく笑いかけていて。

なんだかすごくその2人の関係性が素敵すぎて、胸がぎゅっとなった。いつもそばにいてくれるメンバーに対して想いを込めて歌うその子も、その想いを知って素敵な言葉で返すその子も。

気づけば年を重ねて、自分より年下の世代のアイドルや女優がたくさんいて、高校生である2人のことをどこかまだ幼い子供のように思ってる自分がいた。
けど、思い返せば自分が高校生の時も色んなことに悩んだり、葛藤したりしてたなって。なんなら大人になろうとしてる1番中途半端な時期で、1番多感な時期だったんじゃないかとすら思う。

5期生の彼女たちのことを子供のように思っていたけれど、自分が思っているよりもずっと大人なのかもしれないなって。
きっと、大人よりも色んなことに目を向けていて、自分にも目を向けて、感じるままに素直に生きているんじゃないかと思うから。
大人になると色んなものを見過ごすようになって、変化を望んで行動でも起こさない限り、同じ毎日の繰り返しだから。

そうならないようにって思っていても、きっと見落としていること、見逃していることたくさんあるんだろうなって。

とても可愛らしい子だったな。アイドルという厳しい世界で色んなことに直面するだろうけれど、頑張って欲しいな。
誰かのために涙を流せる温かい子たちが、大人たちの理不尽に振り回されて悲しくて冷たい涙を流すことがありませんように。





最近、あまりポジティブな内容を書けていなくて自分に余裕がないから受け流せばいいことまでマイナスに受け取って、沈んでしまっているのかなって。

でも今はそういう時期だと思ってゆっくり立て直していきたいと思う。


タイトルも最後の最後まで思い浮かばなかったな。
ただ、無責任な言葉で誰かを傷つけないでほしいし、傷つけられることもあってほしくないなって思って書いてた。
傷をつけたり、傷をつけられて、心が失われないでほしいからこのタイトルにする。





外で自由に走り回れて嬉しくて堪らない、という愛犬を添えて終わりにします。


こんなに楽しそうに走ってくれてありがとう



良い週末をお過ごしください。

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