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親に就職やキャリアについて相談をしてはいけない理由について

先日、こういったツイートを拝見しました。

そもそも仕事観が違う上に、働いていない場合もあるためアドバイスをもらうのは難しいということです。これはおっしゃる通りですね。

マンモス狩ってた人たちが稲の作り方を知っているでしょうか。いや、知らないでしょう。

これは親世代の方がビジネスに関して知識が乏しい傾向にあると馬鹿にしているわけではありません。時代が変わっているんです。

今回は、親に就職やキャリアについてなぜ相談してはいけないかの理由について話していきます。

親はキャリアの専門家ではない

そもそも、親は就職や転職の専門家ではありません。

就職や転職には、それを専門にする「キャリアアドバイザー」という職業の方がいます。

キャリアアドバイザーとは、転職希望者に対して転職成功までの様々なサポート業務を行う仕事。例えば求人情報の提供、職務経歴書の書き方を指導、企業との面接セッティング、入社日や給与条件などの交渉、在籍企業の退職交渉アドバイスなどをトータルに行う。 リクルートキャリアより引用

家電の機能について知りたいのに、ラーメン屋へ質問しに行く人がいるでしょうか?いませんよね。

親はなんらかの仕事についているはずで、その分野では専門家です。

専門分野でもない仕事の選択やキャリアについて質問しても、的確な答えは返ってこないでしょう。

彼らは子供を育てる役割を担っているだけで、専門家ではないのですから。

仕事観が違う

親世代、40~60代にとっての仕事をする理由は「お金」です。

1950年中頃から起こった高度経済成長期やバブルを目の当たりにし、仕事をやればやった分だけ給料が貰える時代。

文字通り「資本主義」を生きた親世代にとっては、仕事をする理由は「お金のため」という価値観が強く根付いています。

※1 マズローの欲求でいうなら安全欲求のラインですね。

マズロー 親

ですが、多様な価値観が出てきている今の20代世代は「お金至上主義」ではありません。

どういうコミュニティに所属しているか?どんな自分になりたいか?といった社会的欲求・承認欲求が強いように感じます。

ベンチャー企業のDeNAが東大生を28人獲得したように、大企業よりもベンチャーを選ぶ若者も現れ始めています。

承認

※2 参考動画:鴨頭嘉人『働く人の価値観の変化』 

階層がどんどん上がっているので、現代に価値観をアップデートしていない親世代の方とはそもそも話が通じません。

これはどっちが上といった話ではなく、価値観が違うのです。

専門知識もなく、価値観もズレている方から的確なアドバイスをもらえる確率は、限りなく低いでしょう。

親が優先するのは「あなたの安全」

親にとって優先するべきはあなたの安全です。

お金が稼げて、安定しているであろう「公務員」や「銀行」や「大企業」を親は推してくるでしょう。安全に手堅く稼いでほしいからです。

ですが、おそらく以下の要素が抜け落ちているのではないでしょうか。

公務員・銀行・大企業の具体的な社名を言っているのか?
その勤め先を選ぶ理由は根拠があるのか?(感想ではないデータ)
あなたの得意なことに合致しているか?
組織の中で働いた人を知っているか?

特に、根拠となるデータがない場合話を聞いても意味がありません。ただの感想ですから。

親はあなたのためを思って発言しますが、それは「あなたの身体」を考えているだけかもしれません。「あなたの精神」も考えてくれているか、判断する必要があるでしょう。

もし、納得のいく調査もしないまま将来についての発言をしてくるようなら、頼っても地獄が待つだけです。

お気を付けて。

じゃあどうしたらいいの?

自分で企業や仕事について調べて、どういう生き方をしたいか考えてみてください。

「えっ、キャリアエージェントに質問すればいいんじゃないの?」

そう思われる方もいるでしょうが、少しお待ちください。ちゃんと理由があります。

キャリアエージェントの方も「将来、どこにいけばいいのか悩んでいるんです」と漠然として何を聞きたいかわからない質問をされたら、困ってしまいます。

お互いの時間を無駄にせず、相談の効果を最大化するためにも最低限「自分はどの業界に進みたいのか、どういう働き方がしたいのか」を考えてから面談に臨みましょう。

わたしも転職の際は※3「キャリアを考える人生の目的論」という動画を参考に、エージェントと話すことでおかしな方向へ話がそれずに面談を進めることが出来ました。

しっかりと準備をしたうえで、専門家に意見を聞いてみてください。

まとめ:親じゃなくて専門家にアドバイスを求めよう

親にアドバイスを求めてはいけない理由をおさらいしましょう。

1 親はキャリアの専門家ではない
2 仕事観が違う
3 親が優先するのは「あなたの安全」

以上が、親にアドバイスを求めてはいけない理由でした。

結論「自分を見直して、専門家にアドバイスを求めましょう」

とはいえ、専門家であるキャリアアドバイザーの方も営利目的で活動しているので面談の際にはいくつか注意点があります。

1 とにかく早く転職させたがっている
2 あなたの適正からしてここしかない!と少ない求人しか出さない
3 自分の話しかしていない

上記のようなことを言ってきたら黄色信号です。

今後、30人以上のキャリアアドバイザーと実際に面談した知見に基づくアドバイザーの見分け方に関する記事も執筆予定ですので、気になる方は是非フォローしてください。

関連記事→危険なキャリアアドバイザーの見分け方

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では、また次の記事でお会いしましょう。

参考資料
※1 マズローの欲求5段階説を図付きで解説!ferretより
※2 「働く価値観が時代によって変わる理由」鴨頭嘉人 
※3    「人生の目的論」 Utuさん

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