見出し画像

多重人格の花咲かし屋。


怒りの対象や矛先が風向きで変わる。

 バランスを取るために、右の人だけを責めて左の人だけに気に入られるように、全てそうしていくと天秤は整う。

私の美しくないバランスの形をどうにかしなければいけない。

黄昏てる場合ではないじゃないか。例えば孤独だろうがだ。

人を傷つけ汚してく毎日は何を代償にすればいいというのか? 

 もしくは

自分を多重人格にして良きことをそれぞれ為す形を作ればいいのでは? 

 私一人だけ汚れるのでは私の良心の雪も黒くなる。

だから分散して役割を与えるんだ。

汚れ役を私の奥に潜めて、その分7人くらい私を作ろう。その7人に楽しいことさせよう。8人いたら1人くらい責められても美しいに近い。

名前をつけよう!

杏樹、雅、姫路、蒼、聖七、架純、伶菜。

お好みでさ。 

 この子は綺麗好き。

この子は誰かのゴミ拾い。

この子は笑顔を魅せるアイドル担当。

この子は奥に潜める私が怒らないように泣かないように水をあげる係。

この子は言葉を虹色にする妖精役。

この子は赤信号で止まっても目的のない焦りを捨てる青信号の好きな健やかな子。

この子は恋人と私の間に物語を続けさせるために読書し続ける幸福論的英知のタイプ。

そう、こんなふうに名を増やし、

こんなふうに良い役割を与え、

多重人格の花が咲く。

奥にいる汚れた私はされど太陽の如く中心に光を与えながら、

...

私ごと愛せそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?