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出版社を作ろう【まとも書房】

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「ガチればいけるやろ」 出版経験ゼロ。社会をナメくさった男が、自身でこねくりあげたアンチワーク哲学を広めるために、出版社を立ち上げる。執筆、デザイン、編集、校正、営業、発送、そ…
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2024年1月の記事一覧

金のことを考えながら本を書く日々【出版社を作ろう7】

金のことを考えながら本を書く日々【出版社を作ろう7】

ひたすら本を書いている。最高に不謹慎で物議を醸しそうな本を。

「対話形式の本なら余裕で書ける」だなんて大言壮語を吐いていたが、今日はほぼ丸一日作業して5分の1くらいしか書けなかった気がする。3月1日に出版するなんて、もしかしたら無謀なのかもしれない。

まぁ今までの経験から、執筆にはボーナスタイムがあることがわかっている。ボーナスタイムに突入したら1日で3万文字くらいは書けちゃうのだ。ボーナスタ

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1冊目どうするか問題【出版社を作ろう6】

1冊目どうするか問題【出版社を作ろう6】

出版社立ち上げを思い立ってはや1週間ほど。

とりあえず自分で書いた本を出版することは決めているが、問題はなんの本を出版するかである。

最も簡単なのは、これまでにアマゾンでセルフ出版した本の増補改訂版を出すこと。

参考がてらに読み返していたら「もう、これでいいじゃん」感の波が強烈に襲いかかってくる。執筆当時はまだ「アンチワーク哲学」という言葉が誕生していなかったのでその点を書き換えつつ、微妙に

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人生を説明する方法がわからない【出版社を作ろう5】

人生を説明する方法がわからない【出版社を作ろう5】

出版社創世物語は大きく分けて2つに分類される。

1つ目は、出版サラブレッドコース。出版社の編集職や、取次の営業、雑誌のライター職で培った経験やコネクションを活かして出版社を立ち上げるパターンである。

2つ目は、弱者男性の星コース。高校中退後、実家でニートを続けていた弱者男性が一念発起して出版社を立ち上げるといったパターンである。

前者は物語としての面白みには欠ける一方で、業界知識やコネクショ

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先人について勉強するが、参考にはしない【出版社を作ろう4】

先人について勉強するが、参考にはしない【出版社を作ろう4】

出版業界の流通について学ぼうと思って、この本を読んだ。

業界の構造。流通手法の種類。取次や出版社、書店がそれぞれ抱える問題意識。新しい取り組み。学べることは多かったが、参考になることは少なかった。というのも、僕がやろうとしていることは、業界の常識から見れば頓珍漢なものだろうからだ。

自分で本を書き、自分で校正し、自分でデザインし、自分で営業し、自分で運ぶ。DIYを前提としている以上、全国の流通

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文学青年になれなかった男【出版社を作ろう3】

文学青年になれなかった男【出版社を作ろう3】

相変わらず出版社立ち上げのために、社名を考えながら、情報収集する日々。

ふたり出版社の点滅社さんの以下の記事を参考に、『あしたから出版社』を読んでいる。

この本は、ひとり出版社の草分け的存在である夏葉社の、エモーショナルな創世物語だ。創業者であり著者である島田潤一郎さんが根っからの文学青年というのもあって、その描写からは心を揺さぶられる筆力を感じる。だが、読み進めていると、島田さんと僕とでは「

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この人の本、書店に並べたいなぁ【出版社を作ろう2】

この人の本、書店に並べたいなぁ【出版社を作ろう2】

※画像は娘に荒らされた僕の本棚。

さて、出版社立ち上げを思い立った僕だが、社名を思いついていない以上、法人登記ができない。そういうわけでまだのんびりと夢想中である。

昨日の記事にも書いたが、ゆくゆくは自分の書いた本だけではなく、noteでフォローしている他の人々の本も出版したいと目論んでいる。そこで、誰の本を出してみたいか、ちょっとメモしていきたい。

むろん、かなり先の話である。まずは自分の

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社会をナメた男による出版社立ち上げ計画【出版社を作ろう1】

社会をナメた男による出版社立ち上げ計画【出版社を作ろう1】

出版社を作ろうと、思い立った出版ど素人の僕。

過去にライターをしていたといっても求人広告のライターなので、全く畑違いである。たとえて言うなら、ウイイレが得意なプロゲーマーがプロサッカー選手を目指すようなものだ。

しかし、色々調べていると「いけるんじゃね?」という感覚を掴んだ。どうにも1人(あるいは2人などの少人数)出版をやっている先人たちはたくさんいるようだし。

だが、大半は業界構造や出費の

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