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1冊目どうするか問題【出版社を作ろう6】

出版社立ち上げを思い立ってはや1週間ほど。

とりあえず自分で書いた本を出版することは決めているが、問題はなんの本を出版するかである。

最も簡単なのは、これまでにアマゾンでセルフ出版した本の増補改訂版を出すこと。

参考がてらに読み返していたら「もう、これでいいじゃん」感の波が強烈に襲いかかってくる。執筆当時はまだ「アンチワーク哲学」という言葉が誕生していなかったのでその点を書き換えつつ、微妙に不足しているように感じる論点を補いつつ、わかりにくいところを直し、誤字脱字を丁寧にチェックし直せば、どちらでも全然いけるレベルだと感じた。

ただし難点はある。『労働なき世界』の方なら、小難しい思想書のイメージが強くなりすぎる。僕はできることなら万人が手に取りやすい本を仕上げたい。

ならば対話形式にした『働かない勇気』はどうかと言えば、こちらは流石に本屋に並べればダイヤモンド社に怒られそうだ。となるとタイトルを書き換えて、内容もあからさまなパクリの部分を書き換えて、デザインを替えようか…と考えていると気づく。

対話形式の本をもう一回書けばいいんじゃね?」と。

対話形式は書きやすく、読みやすい。『働かない勇気』なんて70ページほどの本とは言え、ものの数時間で書き終えたくらいだ。書きたいテーマが明確なら、同じような本をもう一度書くのは造作もない。

もちろん、テーマは明確である。アンチワーク哲学だ。

というわけで、第一弾はアンチワーク哲学に関する対話形式の新刊をリリースすることにしよう。発売日は、とりあえず3月1日ということで。会社作ったり、印刷したりするのにどれくらい時間がかかるかは知らないが、1ヶ月もあればいけるだろう。すでにいいアイデアとコンセプトは思いついたのである。余裕だ。

ちなみに、僕は他にも出版したい本は山ほどある。

この記事に書いたように、noteで見つけた人々の本も出版したい。

それ以外にやりたいのはボブ・ブラックの『労働廃絶論』を復刻することである。

この本は、中古品すらどこにも出回っていない。おそらく大した部数は刷られなかったのだろう。それもそのはずである。そもそもこの文章は著作権フリーなのでネットで読める。

だからわざわざ出版しようとは出版社は思わないのだろう。

それでもなお、本で読みたいし、コレクションしたい人は多いはずだ。他ならぬ僕がそうなのだから。

実際のところどうなんだろうか? ボブ・ブラックってどれくらい有名なのだろうか?

そもそもこの人は、有名な哲学者でもなんでもない。正体不明の「どこの馬の骨とも知らない男」である。とりあえずアメリカ人っぽいが国籍も不明。生年月日も不明。経歴も不明。検索をかけてもこの様だ。

だが、その点も僕の出版社のコンセプトに合うかもしれないと思った。僕は在野の名もなき哲学者や思想家、詩人、学者の想いを本にしたいと考えている。ボブ・ブラックはまさしくその先駆けなのだから、彼を甦らせることには大きな意味がありそうだ。

それに、僕のアンチワーク哲学の大部分は『労働廃絶論』に依拠している。僕独自の観点もかなり盛り込んでいるし、全てに同意しているわけではないが、それでもアンチワーク哲学の創設者としてボブ・ブラックを祭り上げたいくらいである。

2冊目はそれでいくか。よし。

計画ばかりが決まっていき、行動が追いついていない。果たして追いつくのだろうか。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!