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究極の頭脳戦小説! 青崎有吾『地雷グリコ』作品情報まとめ

ミステリ作家・青崎有吾さんによる本格頭脳バトル小説『地雷グリコ』をご存知ですか?

理詰めと騙しが冴え渡る頭脳バトルに、発売当初から「とにかく面白い」と話題になっていた本作。
たった1週間で〈本格ミステリ大賞〉〈日本推理作家協会賞〉〈山本周五郎賞〉をトリプル受賞し、現在は〈直木賞〉にノミネート中と、その勢いはとどまるところを知りません!

本記事では、そんな『地雷グリコ』に関連する情報をまとめてご紹介します!


■ あらすじ

射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

■ 目次

  1. 地雷グリコ

  2. 坊主衰弱

  3. 自由律ジャンケン

  4. だるまさんがかぞえた

  5. フォールーム・ポーカー

各話のタイトルには、真兎が挑むゲームの名前が使われています。誰もがよく知る遊びに、特別ルールを加えた5つのオリジナルゲーム。ルールを見るだけでわくわくします!

■ 試し読み

表題作「地雷グリコ」をまるごと特別公開中!
真兎のデビュー戦をお楽しみください。

■ 推薦コメント

発売直後から、絶賛コメントが多数寄せられています!

■ 受賞・ランクイン歴

「第37回山本周五郎賞」受賞

一般財団法人 新潮文芸振興会が主催する「第37回山本周五郎賞」の選考会が2024年5月16日(木)に行われ、『地雷グリコ』が受賞しました。

【選評】
選考委員を代表して選考経過を述べた小川哲氏は、「最終的には満場一致で決まった」「どの委員も、とにかく面白かったというのが第一の感想」「青春小説として優れているという意見もあった」と評しました。

【著者コメント】
この日の会見で青崎氏は、「率直な感想としては、ノミネートされる時点で予想外だったので、驚きに驚きが重なった」「(発表を待つあいだ)歴代の受賞作リストを改めて見返していたが、大好きな作家の大好きな作品ばかりで、仲間入りできたことが非常に光栄だし、嬉しい」と受賞の喜びを語りました。

PRTIMES「青崎有吾トリプル受賞!!『地雷グリコ』が第37回山本周五郎賞受賞!」より

「第77回日本推理作家協会賞」〈長編および連作短編集部門〉受賞

2024年5月13日(月)に第77回日本推理作家協会賞(一般社団法人日本推理作家協会主催)の選考会が行われ、『地雷グリコ』が〈長編および連作短編集部門〉を受賞しました(※荻堂 顕『不夜島(ナイトランド)』(祥伝社)と同時受賞です)。

【選評】
選考委員を代表して選考経過を述べた葉真中顕氏は、「連作短篇集であり、ゲームを題材にするにあたって1話ごとに大胆さが増していき、設定も大きくなる、という構造が、読みなれない人にも間口が広く、読んだことがないような面白さ」「テーマとして、ゲームとは何か、が非常によく考えられた作品」と評しました。

【著者コメント】
この日の会見で青崎氏は、「単純な嬉しさももちろんあるが、(本作品は)あらすじ的には非常にエンターテインメント色の強い本。こうした文学賞との相性は正直どうなのか、という思いはあったが、そのハードルを越えてくれたということで、そこも非常にうれしく思っています」と受賞の喜びを語りました。

PRTIMES「青崎有吾2冠!!『地雷グリコ』が第77回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉受賞!」より

「第24回本格ミステリ大賞」【小説部門】受賞

2024年5月10日(金)、本格ミステリ作家クラブの公式サイトおよびXアカウントにて「第24回本格ミステリ大賞」の開票結果が発表され、『地雷グリコ』が【小説部門】を受賞しました。

【著者コメント】
自分の好きなものを詰め込んだ作品で、自分の愛するジャンルの名を冠した賞を賜るというのは、とても貴重なことであり、普通以上の嬉しさを感じています。
この本に登場する「グリコ」は階段を使ったゲームの名称であり、実在する企業との関係は一切ありませんが、両手と片足を上げ、笑顔を作って喜びたいと思います。

PRTIMES「青崎有吾『地雷グリコ』が「第24回本格ミステリ大賞」受賞!!」より

「2023年SRの会ミステリーベスト10」【国内部門】第1位

1952年設立のミステリファンクラブ「SRの会」による2023年のベスト投票結果が「SRマンスリー」453号にて発表され、【国内部門】第1位を『地雷グリコ』が受賞しました。


「第7回飯田賞」受賞

2024年1月17日(水)、敏腕書店バイヤー・飯田正人さんのXアカウントにて、飯田さんによる個人賞「第7回飯田賞」の結果が発表され、『地雷グリコ』が受賞しました。2月10日(土)には贈呈式の動画が公開されました。

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インタビュー・対談 

レビュー

紹介動画

■ 書誌情報

書名:地雷グリコ
著者: 青崎 有吾
発売日:2023年11月27日
ISBNコード:9784041111659
定価:1,925円(本体1,750円+税)
総ページ数:352ページ
体裁:四六判並製 単行本
装丁:川名 潤
発行:KADOKAWA

初出:
● 地雷グリコ……「小説屋sari-sari」2017年11月号
● 坊主衰弱……「カドブンノベル」20年11月号
● 自由律ジャンケン……「小説 野性時代」22年3月号
● だるまさんがかぞえた……「小説 野性時代」23年2月号
● フォールーム・ポーカー……書き下ろし

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■ 著者プロフィール

青崎 有吾(あおさき・ゆうご)
1991年神奈川県生まれ。明治大学卒。在学中の2012年『体育館の殺人』で第22回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。24年に『地雷グリコ』で、第24回本格ミステリ大賞(小説部門)、第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、第37回山本周五郎賞をトリプル受賞。著作は他に、〈裏染天馬〉シリーズの『水族館の殺人』『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』『図書館の殺人』、〈アンデッドガール・マーダーファルス〉シリーズ、〈ノッキンオン・ロックドドア〉シリーズ、『早朝始発の殺風景』『11文字の檻 青崎有吾短編集成』がある。

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