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メグレ警視のシュークルート 【2021バージョン】

ボンソワー!ケイチェルおじだよ。

煮込み料理の美味しい季節到来ということで、今日は久々にシュークルートだ。フランス・アルザス地方の郷土料理で、フランスを代表する名探偵メグレ警視の大好物っていう話はだいぶ前のnoteに書いたね。

メグレ警視シリーズは、ローワン・アトキンソン主演の英国版ドラマがAmazonプライムで見れるよって情報は先日の記事に書いたけど、原作を読むなら最初は『黄色い犬』がオススメかなあ。

メグレはとにかく寡黙なキャラクターで、作中ではほとんど喋らない。下手すると一言も発することなく事件解決の大団円まで行ってしまう回もあったんじゃないかと思うくらい、喋らない。それでいて人情派で、パリのピカール(歓楽街)にたむろしてるような小悪党や娼婦たちに優しい。ごく稀に言葉を発したかと思えば決まって「私は理解したいのです」と言い、犯罪のトリックよりも動機、ひいては犯人の出自や生活環境に思いをめぐらすタイプ。日本で言うと松本清張の「社会派ミステリー」っていうジャンルだね。

そんなメグレ警視は、アルザス出身の奥さんが作るシュークルートが大好物なわけだけど、詳しい話は前の記事に譲るとして、さっそく調理に取りかかろう。

塩豚を忘れずにな」という警視の言葉通り、まずは豚肉を塩漬けにしよう。今回はスペアリブで。

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冷蔵庫で一晩以上置いときます。

翌日、水に浸けて塩抜きをします。今回は3時間くらい。

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豚肉以外の材料です。

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いつもは豚肉を茹でるんだけど、今回は焼いてみよう。

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コンガリしたらニンニクを加えて香りを出し、白ワイン投入。

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圧力鍋に移します。ローリエとタイムも入れる。

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このうえにザワークラウトをたっぷり乗せて、

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20分加圧します。

今回は野菜も焼いてみよう。前にリュウジお兄さんレシピでポトフ作ったときに野菜を焼いてみたら美味しかったので。

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焼いた野菜を加圧が済んだ圧力鍋に入れて、

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さらに10分加圧します。

ソーセージも焼こう。

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加圧が済んだ肉と野菜をソーセージを焼いたフライパンに投入。

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味見してみたらちょうど良い塩加減。豚の塩漬けと塩抜きが理想的にできたようだ。前はコンソメ使ったりしてたけど、塩豚の出汁とザワークラウトから出る酸味だけで充分味が決まって美味いわ。

食べる前に温め直して、お皿に盛り付けて、お好みでディルやローズマリーを乗せて完成。

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今日は無性に納豆ご飯が食べたかったので、和風のシュークルート定食にしてみた。

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見て下さい、このホロホロ塩豚とザワークラウト。納豆ご飯や焼酎お湯割りとも合うよ。

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焼酎のお湯割りって酸っぱいものに合うんだよね。ザワークラウトの酸っぱさが最高すぎる。もしこの酸っぱさが苦手な人がいたら、ザワークラウトを水洗いするか、生のキャベツの千切りを使うといいと思うよ。ただそれだと少し物足りない味のシュークルートになってしまうかも。

ジャガイモもニンジンもコンガリ焼いて蒸すように圧力かけたからか、妙にウマい。茹でたのとは違ってぎゅっと味が凝縮してる気がする。そしてこのソーセージ、ファミマのとは違ってナチュラルな味でめちゃ美味しいわ。

これならアルザス出身のメグレ夫人が作るシュークルートに負けてないんじゃないかなあ。メグレシリーズには他にもいろんな料理が出てきて、気になってるやつもあるからまた作ろ。

そう言えば、メグレシリーズを読み始めるきっかけになったチリの推理小説の話もあるんだった。これについても別の機会に詳しく書きたい。

おわり。

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