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憧れのオペラを作ってバレンタインで1人勝ちするおじ(最小量で作るレシピ付き)

ハッピーバレンタイーン!ケイチェルおじだよ。

今週末は3連休。しかもバレンタイン直前ときた。「背中のチャックを開けたら長澤まさみが出てくる」ことで有名なおいたん(自分含め2〜3人しか言ってないけど)としては、長澤まさみばりの女子力を見せつけてバレンタインで圧倒的に優勝する義務があるわけよ。

そんなわけで、1人勝ちするに相応しいチョコレート菓子の王様と言えばオペラだ。ダロワイヨっていうフランスのお菓子屋さんが発祥で、20世紀の半ば頃に発売されたらしい。オペラ座の客席をイメージしたとも、当時人気だったプリマドンナに捧げられたとも言われている。「世界一美しいお菓子」と褒め称えるパティシエさんたちも多い。ちなみに去年おいたんが立川のダロワイヨで買ったオペラがこちら。

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実に気品に満ちた、精巧な佇まい。日本で売られてるものは高さ2センチらしい。フランスでは2.3センチだけど、ダロワイヨジャポンのシェフが日本人向けに2センチにしたんだって。

こんなの作るの無理だろって思ってたんだけど、以前まみげプロ(ドンジャラの)が「オペラはパーツは多いけど、そんなに難しくはない」的なことを仰ってて、たまにYouTubeで作り方を研究したりしてたんだよね。

そして本日、その研究成果をお見せする日が来たというわけだよ。

YouTubeのいろんなレシピを参考にしつつ、一人暮らしの人でも食べきれる少ない分量のレシピをおいたんが考案した。おそらくネットにあるオペラのレシピでは最小量だと思う。初めて作るお菓子なのに、果敢にオリジナル分量で攻めた自分を褒めたい。

パーツが多いだけあって、こっから先はめちゃくちゃ長いので製菓に興味ない人はテキトーに読み飛ばしてね。

①ビスキュイ・ジョコンド作り

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<ダイソーの天板(32.5×23cmのやつ)の内径1枚ぶん>
アーモンドパウダー:50g
粉糖:20g
全卵:40g(2/3個ぶん。残りはバタークリームに使用)
メレンゲ用卵白:35g(1個ぶん。卵黄はバタークリームに使用)
メレンゲ用グラニュー糖:30g
薄力粉:15g
無塩バター:10g

ジョコンドってのはモナリザのことだけど、アーモンドパウダーで作るスポンジ生地をなぜかそう呼ぶ。褐色の焼き色がモナリザの肌の色に似ているからという説があるけど詳細は不明。

最初にアーモンドパウダー・粉糖・全卵をよく混ぜます。

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メレンゲを作ります。

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メレンゲの3分の1量をアーモンド生地に混ぜ、ふるった薄力粉を入れて…と思ったら間違って先に残りのメレンゲ入れちゃった。まあいい。薄力粉と一緒に混ぜます。

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溶かしバターに生地の一部を馴染ませてから、混ぜます。

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これをダイソーの天板に流して、均等に均します。できた生地は全部入れました。ダイソーで天板さえ買えばこのレシピは再現可能だからね。

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昨日の画像クイズ、パタさんが大正解でした~!

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210度で10分くらい焼きました。

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↑今までに正しいビスキュイ・ジョコンドを見たことないからこれで正解か分からないけど、とりあえずこうなりました。

真ん中を幅8センチで切り取って三等分します。左右の生地は幅9cmくらいかな。

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ここまで昨日の作業。別に2日に分ける必要はないけど、全部1日でやるのはなかなか大変だと思うよ。生地はラップして冷蔵庫に置いときます。

②コーヒーシロップ・コーヒーペースト・キャラメルペースト作り

ダロワイヨのオペラのバタークリームには、コーヒーペーストとキャラメルペーストが入ってるらしい。こちらのページでダロワイヨジャポンの中野賢太シェフが作り方を説明してる。

ただ、詳しい分量は一切書いてないので、これもオリジナルでいきます。

・コーヒーシロップ
コーヒー:50g
きび砂糖:50g
・コーヒーペースト
コーヒー:小さじ1
インスタントコーヒー:小さじ1
・キャラメルペースト
グラニュー糖:37g
有塩バター:7g
生クリーム:30g

まず、コーヒーシロップと言っても何のことはない。いつものレギュラーコーヒーを濃いめにドリップして、

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50gを取って、50gのきび砂糖を溶かすだけ。

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↑実際使うシロップは60gなので、ケチりたい人は60g作ってね。

コーヒーペーストはドリップしたコーヒー小さじ1にインスタントエスプレッソ小さじ1を入れて、600W1分くらいレンチンして少し水分を飛ばしました。

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↑とにかくパーツが多くてこんな小皿まで動員。

キャラメルペーストはグラニュー糖37gを火にかけて、茶色くなったら有塩バター7g投入。30秒くらいしたら火から外して、常温にした生クリームを少しずつ入れて混ぜます。

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キャラメルはこれの3分の1も使わないけど、これ以上少ない量で作れるのか分からなかった。ぜひ誰かトライして欲しい。まあ余っても冷凍できるしね。

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なんか、全体的に地味な作業だな。

③ガナッシュ作り

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お好きなチョコレート:50g
生クリーム:60g

これも簡単。湯煎で溶かしたチョコレートに、沸騰させた生クリームを混ぜるだけ。

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↑中心をぐるぐる🌀レンチンでも作れるらしいけど、おいたんはレンチンだと爆発が怖いので。

ピタラップして冷ましておきます。

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ほんと、1つ1つは地味な作業だよ。

④コーヒーバタークリーム作り

ハンドミキサーは2つあった方が便利。1つでもできるけど。

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卵黄:1個ぶん
全卵:20g(1/3個ぶん)
シロップ用グラニュー糖:50g
シロップ用水:15g
無塩バター:80g
コーヒーペースト:適量
キャラメルペースト:適量

ダロワイヨの中野シェフによると、オペラのバタークリームは、「卵黄と全卵で作る伝統的なバタークリーム」らしい。いわゆるパータボンブ(卵黄ベース)のバタークリームに、全卵も使う感じかな?多分。

まずは卵黄と全卵をミキサーで白っぽくなるまでしっかり、5分くらい泡だてます。

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次にシロップを115度まで温めます。

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115度になったシロップを左手で少しずつ卵のボウルに入れながら、右手はハンドミキサーを回し続けるんだけど、ここでとんでもないアクシデント発生。

シロップを注いでたら卵が少しずつ重たくなってきて…

ついに大暴れしてしまいました!

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(T . T)←このときのおいたんの顔

パータボンブって初めて作るんだけど、まさかこんな事故が起こるとは(泣

さっきまで地味地味言ってたけど、こんな派手さは求めてないんですけど(笑)

これはもう完全に修復不可能。しかしここで諦めるおいたんじゃないですよ。

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↑綺麗に掃除して、再度シロップと卵を計量。残りの全卵は後で天とじ丼食べるのに使う。卵白は冷凍ストックできるしね。

↓今度はシロップ注ぐときだけ手動でかき混ぜることにしました。

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シロップを注ぎ終わったら、余熱で火が入らないように再びハンドミキサーで撹拌して温度を下げます。

今度は無事にパータボンブの完成。綺麗なクリームができた。

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別のボウル(丼)で柔らかくしたバターをホイップし、そこにパータボンブを加えます。一応バターが溶けないように30度以下を確認して、

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パータボンブベースのバタークリームのできあがり。ここにコーヒーペーストとキャラメルペーストを加えます。

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ペーストの分量は味を見ながらお好みで。

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めちゃくちゃ美味しいコーヒーバタークリームができた!

⑤組み立て

底に塗るチョコレート:20g

お昼に天とじ丼を食べた後、いよいよ組み立てていきます。冷蔵庫から昨日作った生地を出して、OPPシート(100均のお菓子用袋を切ったやつ)を敷いたバットに乗せます。

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まずは固い面を表にして、そこに溶かしたチョコレート(20g)を塗ります。

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これをひっくり返します。底面にチョコを塗るのはシロップが下に滲み出てくるのを防止するためらしい。

裏返した柔らかい面にコーヒーシロップを染み込ませます。このサイズだと20gずつかな。しっかり計量しました。

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その上にバタークリームを絞り出します。

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バタークリームは3分の2を使うくらい。パレットで均します。

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その上にスポンジ生地を乗せ、カードなどで軽く押さえて全体を平らにします。

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またシロップを20g染み込ませる。

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そしたらガナッシュを絞る。ガナッシュは分量びったりでした。

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パレットで均す。

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その上に最後の一枚のスポンジ生地を乗せます。

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↑一番上は幅が狭い8cmのやつ。カードで軽く押さえて平らに整えます。

最後のシロップ20g。

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残りの3分の1のバタークリームを絞ります。

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パレットで均します。

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↑あとでこの上にグラサージュをかけるので、表面を綺麗に均しましょう。と言ってもあまり綺麗にできてないけど(笑) バターの溶け残りも見えるし、雑なところはあるけど、まあいい。

これを冷凍庫で10分冷やしました。

⑤グラサージュ

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パータグラッセ:50g
お好きなチョコレート:25g

さて、最大の難関と思われるグラサージュにいこう。もう派手さはいらん。地味でもちゃんとできれば。

湯煎でパータグラッセとチョコを溶かして、30度くらいに冷めるのを確認。

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グラサージュは温度が高いとバターが溶けちゃうし、低いとチョコが固まり始めるという、実に際どい作業だ。

冷蔵庫で冷やしたケーキの上から思い切ってかけます!

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パレットで2〜3回触って均します!

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すぐ乾いて固まってきた。うーん。

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これだけ見たらただの失敗したチョコケーキだよな。ほんとグラサージュ苦手。

⑥カット&実食

10分ほどおいてグラサージュが完全に固まったところでカットしていきます。

うちで一番長い包丁はこの中華包丁しかないので、これをライタートーチで温めます。

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上のグラサージュは力を入れて切ろうとするとパリッと割れちゃうらしく、まずは熱した包丁を当てて溶かすように切る。中のケーキは力を入れて切って、一番下のチョコ部分も溶かすように切る。

と予習はばっちりだったんだけど…

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↑右をカットしてるときにグラサージュがパリッと割れた(T . T)

とりあえず切れ端を食べて落ち着こう。

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切れ端めっちゃ美味い\(^o^)/

被害も最小限だし何とかなるだろ。さらに3回カットして6個できました。

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高さを測ってみたら2.5cmくらい?フランス版の2.3cmはオーバーしたけど、まあまあ近いんじゃないでしょうか。日本のネットのレシピでここまで低くできてるのはないと思う。

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このために買った食用金箔を上に散らして、麗しのオペラのできあがり。

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グラサージュもケーキの層も少し歪んでるけど、初めてにしては上手くできたんじゃないですかね?

ただ、このときは切れ端食べたらこれ以上甘いものを食べるのがキツくなって(切れ端の前にバタークリームやガナッシュもペロペロしてたしw)、ついさっき、ジムから帰ってきた夕食後に1個食べてみました。

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美味しすぎる…。ダロワイヨのに負けてない。チョコは70%のカレ・ド・ショコラを使ってグラサージュやガナッシュを作ってるし、砂糖も少し少なくして全体的に甘さ控えめにしたんだけど、そのぶんコーヒーとキャラメルの味が前面に出て、ちょうどいい塩梅になってる。どちらかと言えばチョコが苦手なおいたんだけと、これはコーヒーのホロ苦感が適度にあって実に食べやすい。

オペラは冷蔵庫で4〜5日は大丈夫っぽいので、1日1個ずつ食べよう。こりゃバレンタイン1人勝ち確定だな。

おわり。

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