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【仕事の話】地方・零細企業はブラック寄りのグレー?~残業代はお菓子~

私の最初の就職先の話の続きです。②です。

前回「勤務時間と有給休暇」の話でしたが、その際、残業代の話を一文だけ披露しました。(一文というか、一言だけ)

金銭の残業代は、本当に1円もありませんでした。
でも会社側が「残業代」として渡してくれていたものがありました。
それが「お菓子」。
どんなお菓子だったのか。
そもそも、「残業代」として「お菓子」はどーなのか・・・。
当時私が感じていたことも交えて、ご紹介します。


お菓子の種類

渡されるお菓子は主に3種類。
1種類だけの日もあれば、3種類のうち、どれか2種類の組み合わせの日もあれば、3種類全部入っている日もありました。

  • 三幸製菓のお煎餅

  • フルタの生クリームチョコ

  • ロッテのチョコパイ

チョコパイの日と生クリームチョコが入っている日、多かったです。
チョコパイ!良いな!という人もいるかも知れません。
お煎餅にしろ、チョコパイにしろ、美味しいです。
嫌いじゃありません。
でも、毎回これが渡されたらどう思いますか?
しかも結構な頻度で。
さらに、当時の私はそんなにお菓子食べなかったんですよね。

時には手作りのプリン

社長夫人は、とてもプリンを作るのが得意な方でした。
だからご自分たちが食べる分と一緒に、私たち従業員の分も作ってくれることが度々ありました。
ケーキでいうところの4号〜5号くらいのサイズ。大きいです。
卵をふんだんに使ってあり、固め濃厚プリン。
ガラス容器にそのまま作るので、食べ応えもありました。
おいしかったです。
で、お返しに私も得意のチョコレートケーキかシフォンケーキを焼いてお渡ししました。
なぜか複雑な顔をされ、そしてまたチョコパイを貰うんです。

お菓子が渡される頻度

「残業代はお菓子」と書いたのでお察しの方もいらっしゃるでしょう。
定時を過ぎて帰る時は、ほぼ毎回お菓子を用意してくださっていました。
つまりほぼ毎週。
繁忙期は、ほぼ毎日でした。

そもそもお菓子が残業代ってどうなんでしょう

高頻度で渡されるお菓子たち。
良い方向に考えるようにしていました。
毎日長距離運転。
コンビニのお世話になることもしょっちゅうです。
お菓子代も馬鹿になりません。こうやってお菓子が支給されていると思えばコンビニで消費する所持金は少なく済む。
ありがたいではないか。

しかし現実は、支給されたお菓子はあれど、コンビニで買う時は買います。自分の好みのお菓子が目の前にあれば、買っちゃいます。
なんの節約にもなりません。
そもそもそんなにお菓子を食べないなら、この支給されたお菓子代、貯金に回せるのではないか・・・。

土曜出勤の日、私と先輩は荷造りや伝票整理や営業資料の準備をしていましたが、社長夫妻は自分たちの日用品の買い出しと、業務で必要な買い出しを行っていました。
その際、箱買いで買ってくるお菓子たち。
これだけのお菓子を買うのにも結構な経費がかかっているだろうということは想像に難くありません。

お菓子の箱を見るたび、お菓子の入った袋を手渡されるたび、卵がふんだんに使われたプリンの容器を渡されるたび、
どうしても思ってしまうんです。

お菓子くれるなら、残業代つけてよ。
現金くれよ。と。

田舎の会社の話です。これが普通のこと。だったんでしょうか。
これはなんの参考にもならないかもしれません。
お菓子が来るだけマシなのかも知れません。
今思い返してもよくわかりません。
今考えても、よくやってたな、自分。と良い思い出です。


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