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クラロワリーグ | CRL East | 2020-Fall | PO展望:Nova Esports

”常勝”Nova帝国の完全復活まで、あと2勝。

『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ『クラロワリーグ イースト』2020年フォールシーズンの最終週 プレイオフWeek210月31日・11月1日におこなわれる。PO Week2に登場するのはレギュラーシーズン1位2位チーム(PONOSとNova)と、Week1を勝ち上がった2チーム(FAVとW.EDGM)の計4チーム。今週は直前特集として、レギュラーシーズン1位2位のPONOSとNovaを順番に紹介していく。

1日目は、Nova Esports編。

リーグ優勝4回、世界大会優勝1回。クラロワ界において、”優勝”は常にNovaのものだった。だった、そう過去形だ。昨冬の世界大会初戦敗退につづき、昨季(2020 SS)の最下位で1つの時代は終わった。栄枯盛衰、盛者必衰。このまま没することすら危惧されたNova帝国は、今季みごとに復活を果たした。”完全復活”を世界に宣言するためには、6つ目のトロフィーが必要だ。

勝負の日まであと2日。



今季レギュラーシーズンの成績:Nova Esports

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『CRL East 2020 Fall』のレギュラーシーズンをNovaは2位通過し、プレイオフのシード権と世界大会出場権を手に入れた。3年連続で「CRL世界一決定戦」に出場するチャンスがあったのも、実際にそれを手にできたのも、世界中のクラロワプロチームでNovaだけである。

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レギュラーシーズンの順位表。

昨シーズンの最下位という屈辱をバネにして、Novaは今オフに大補強を図った。それが実っての2位である。すべてのセットが勝率50%を超えているのは、1位PONOSと2位Novaの2チームだけだ。ただ、8勝6敗は悪くない数字ながらも、「前評判からすればもっと勝てたはず」と歯がゆく思っているファンもいることだろう。

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レギュラーシーズンの戦績。

前半戦に固定できなかった2v2ペアをLciop & Auk組と定めてから、4勝1敗でレギュラーシーズンを終えた。イースト優勝に焦点を合わせ、計算通りにチームを仕上げたと言ってよいだろう。それにしても、色々なペアを使い分け、全選手にバランスよく出場機会を与える起用法は、まるで昨年までのPONOSのようだった。

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選手の個人成績。

2v2は様々なペアを試したが、最終的にLciop & Auk組に落ち着いた。Set:5-1の高勝率には、PONOSのRAD & RAIKIJONESをさしおいて今季のベスト2v2ペアと評価するファンも少なくない。

そして、Novaの強みは何といってもKOH・1v1の分厚い選手層。今季好調なLciopAuk・新人CRSに、実績十分のD.KingRain、大舞台を知るLittle Chenが揃う。今季ここまで不調な選手ほど逆に、この大一番で爆発するのではないかという怖さがある。


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Key Player:Nova Lciop

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PlayoffsにおけるNovaのKey Playerを1人だけ選ぶとすれば、Lciop。”中国の至宝”であり、Nova帝国に君臨してきた”皇帝”でもある。

Lciopは、Novaの栄光の歴史を支えてきたレジェンドと言っていい存在だが、昨シーズンはゲーム勝率27.8%(5W-13L)という信じがたい成績に終わっていた。言わば”進退がかかった”今シーズン、64.1%(25W-14L)と見事なまでに完全復活。2v2・KOH・1v1の全部門でチームに欠かせない存在としてその腕を振るった。

Nova Lciop
ロイジャイ:5回(4W-1L)
ロイホグ:3回(3W-0L)
バルーン:2回(2W-0L)
スケラ:2回(1W-1L)
迫撃:1回(1W-0L)
ゴブジャイ:1回(0W-1L)
ラムライダー:1回(0W-1L)

Lciopが1v1・KOHで使ったデッキをメインウェポン別にカウントするとこうなった。

使用回数が一番多かったのはロイジャイ。彼のイメージにあるホグもディガーも使わなかったのは意外な気がするが、個人の判断なのか、チーム戦術としての判断なのかは分からない。

彼のプレイの特長は、”守りつつ攻める”、”攻めつつ守る”がうまいことなので、テンプレデッキを使っていてもプレイ感が人とは異なる。そこが対戦相手としてはやりづらく、観ているファンにとっては飽きない。なおかつ彼は、絶対に最後まであきらめずに勝機を探り続ける”鉄の心”の持ち主ときている。彼が大将(3番手)に構えていると、頼もしいことこの上ない。

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対戦成績:vs FAV, vs PONOS, vs W.EDGM

NovaがPlayoffs Week2で対戦する可能性のある3チームとのレギュラーシーズンの試合スコアを集めてみた。

準決勝(10月31日・PO Match6)で対戦するのは、FAV。今季1勝1敗と互角の相手であり、特にJACKに痛い目を見ている。この準備期間、Novaの総力を挙げてJACKの研究と対策をしていることだろう。

▽vs FAV(Match23Match30

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▽vs PONOS(Match17Match46

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▽vs W.EDGM(Match27Match56

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Playoffs Week2 展望:Nova Esports

さいごにまとめとして、NovaのPlayoffs Week2を展望しておこう。

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CRL Pocket」より対戦成績表。

Playoffs Week2で対戦する可能性のある3チームのうち、Novaにとって最も当たりたくないのは同じ中国のライバルW.EDGM。今季2度ストレートで負けている。決勝で相まみえた場合には優勝経験のないW.EDGMの自滅も期待できるが、仮に3位決定戦でぶつかった場合は厳しい戦いとなりそうだ。

Nova Esports 予想布陣
2v2:Lciop & Auk
KOH:CRS, Auk (Rain, DKing, Little Chen), Lciop
1v1:CRS, Auk (Little Chen, DKing, Rain), Lciop

Playoffsでの筆者の予想布陣はこの通り。

2v2は、Lciop & Aukペアで決まり。KOH・1v1は、1番手CRSと3番手Lciopは固い。2番手の枠はAukが濃厚だが、正直4人の誰が来ても遜色ない。対戦前から相手チームに負担と重圧を与えるこの選手層こそが、今季のNovaの強みである。

個人的に一番不気味な存在と思っているのはLittle Chen。昨季につづいて今季も結果を出せず、このPlayoffsには選手生命がかかっていると言っても過言ではない。大舞台でこそ結果を残し続けて来た彼が、この背水の陣で発揮する”意地とプライド”を目撃できる予感がしている。■

Nova Esports
★★★☆☆(★★★★★):2v2
★★★★☆:KOH
★★★★☆:1v1
★★★★★:選手層
Key Player:Lciop

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- Playoffs概要:CRL East 2020 Fall

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『CRL East 2020 Fall』のPlayoffsには、レギュラーシーズンの上位6チームが出場する。Eastの頂点を決める闘いであり、上位4チームに与えられる冬の「CRL世界一決定戦」への出場権をかけた闘いでもある。

Week1には、3位から6位の4チームがダブルエリミネーション方式のトーナメントを闘い2チームが勝ちあがる。

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Week2にはこの2チーム(FAVとW.EDGM)と、1位2位のチーム(PONOSとNova)がシングルエリミネーション方式のトーナメントを闘い、1位から4位まで格付けをおこなっていく。

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今季の賞金総額は225,000 USDで、優勝賞金は120,000 USD。1位と4位の賞金の差は、105,000 USDもあるのだ。


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