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第2篇 risk management

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人が生きていく中で、最も重要な知識がrisk managementです。
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#risk

第171回 短期投資は買い上げる覚悟が必要

第171回 短期投資は買い上げる覚悟が必要

前回説明した「理想買い」の真っただ中にある銘柄は、最終的には元値に戻るために、短中期投資を運命づけられていると書きました。
長期で持ち続けたらダメなのかと言われれば、別に持ち続けても良いです。
ただ、再び下がることが分かっている銘柄を高値で買って、持ち続けると言う道理はありません。
再び下げたところを狙って買えば良いのです。

ですから、この記事を読んでくれている人には、「理想買い」にある銘柄への

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第156回 政治家とは・・・・

第156回 政治家とは・・・・

政治家とは、その社会に属する人々に降りかかる「risk」に対して、適切に「risk management」することを生業にしている人のことです。
発生する「risk」を予測し、その「risk」に順位付けをして、「hedge」するか、「許容」するかを選択します。
そうして、人々の生活を安定、発展させることが、政治家の使命となります。

ただ、企業や団体でも同じですが、規模が大きくなれば、降りかかる「

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第155回 優秀な部下が必ずしも優秀な上司になる訳ではない

第155回 優秀な部下が必ずしも優秀な上司になる訳ではない

今回は、話が投資からちょっと逸れます。
それでも、企業経営者に関する話ですので、ご勘弁いただきたいと思います。
なぜ今回、こんな話を書きたいと思ったかと言えば、某県知事の会見のニュースを見たからです。
厚顔無恥も極まれり、という感じです。

厚顔無恥とは、厚かましく恥知らずなことです。
出展は「四書五経」でおなじみの「書経」で、元々は「顔厚忸怩」です。
「天下万民に嫌われて、誰も頼ることが出来なく

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第118回 第2策 愛知県形の策

第118回 第2策 愛知県形の策

投資法を1つだけ伝えると書いていましたが、すみませんウソでした。
2つ伝えます。
それは、急落局面に続く相場での投資法も、一緒に伝えた方が良いと思ったからです。
その投資法は、「愛知県形の策」です。

以前に、私の講義を聞いて頂いた事がある方は、「急落後のチャートは、愛知県の形になる」という話を聞いたことがあるでしょう。
愛知県というのは、三重県との県境から見ると知多半島があるため、海岸線は一直線

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第117回 第1策 打上花火の策➂

第117回 第1策 打上花火の策➂

そこで個人投資家が具体的に取る方法です。

➀基本的に、寄り前の段階で、ストップ安近辺の値段で指値注文をします。
なぜなら、売り気配またはストップ安の銘柄に値が付いて反騰するとき、2~3分ほどの猶予しかありません。
もしかしたら、1分間も無いかもしれません。
そんな刹那の中で、銘柄を選んで注文を出すなんてことをしていたら、一つの注文すら約定させることはできずチャンスを逃してしまいます。
ですから、

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第99回 受容

第99回 受容

親の怒りが頂点に達すると、当たり前ですが、子どもの反抗も頂点に達します。
子は、親が自分のことを理解してくれない、助けてくれないと言って暴れ出します。
親は、子が自分のことを理解してくれない、助けてくれないと言って手を上げます。
すると、会話はますます無くなり、子どもは完全に部屋へ引きこもってしまい出てこなくなります。
因みに、この暴れることが自分に向かうと自傷行為、家族に向かうと家庭内暴力になる

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第42回 絶対的価値(首飾りの制作)

第42回 絶対的価値(首飾りの制作)

隣の村人が喜んで帰った後のこと。
隣の村から別の人が来て、米15kgを出すから同じ服を作って欲しいと頼まれました。
そして、そんな人が次から次へとやってくることになりました。

そんなある日、また別の一人が、美しい石を磨いて、首飾りを作りました。
首飾りは、素晴らしい服と合わせることによって、その人を魅力的に見せました。
だから、他の9人の仲間たちも首飾りが欲しくなり、服と同じように自分の分も作っ

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第22回 無知ほど怖いものは無い

第22回 無知ほど怖いものは無い

「あたし、小学生の頃先生に、ムチより怖いものは無いと教わったんです。」
「へぇ~~。」
「あたし、ムチは知らないことの『無知』じゃなくて、武器の『鞭』だとず~っと思っていたんです。」
「・・・・・・・(確かに無知より怖いものは無い・・・・)。」
以前、部下に『risk』を教えている時に、笑いながら言われた実話です。

『risk management』では、この『無知』というものが最大の『risk

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第21回 集団の『risk』の考え方

第21回 集団の『risk』の考え方

前回は、ちょっと話が逸れました。
今回は、再び『risk management』に戻ります。

ある事象の『risk』や『hedge』の効果は、人それぞれによって異なります。
ある人にとっては『high-risk』になることでも、別の人にとっては『low-risk』になることだってあります。
いやいや、『no-risk』、つまり『safety』になる人もいれば、まだ『danger』のままという人も

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第17回 『return』の変化

第17回 『return』の変化

『risk』は、人の能力に左右される。
それなら、『risk』そのものの大きさは、その人の能力に変化が無ければ、変化しないのだろうか!?
答えは、『Yes』です。
変化することはありません。

しかしそれなら、『return』が変われば、『risk』が変わるのはどういう意味かということになります。
同じ『risk』なのに、『return』が大きければ挑戦するし、『return』が小さければ挑戦しな

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第16回 『return』の大きさ

第16回 『return』の大きさ

『risk』には、必ず『return』が存在します。
それなら、『return』が存在すれば、その危険は『danger』ではなく、必ず『risk』になるのだろうかという疑問が湧きます。
結論から言えば、必ずしもそうはなりません。
多分、既に気づいている人も多いと思いますが、『risk』に見合った質量を有する『return』でなければ、『risk』を冒す意味が希薄になるからです。

例えば、目の前に

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第15回 『risk』と『danger』

第15回 『risk』と『danger』

前々回、「心」、「技」、「体」という具体的な例を出して説明しましたが、根本的に言いたいのは「リスクマネジメント(risk management)」をしっかりやれ、と言うことです。
私の周囲にいれば、このことは嫌と言うほど聞いて貰っていると思いますが、最優先事項ですので、今回から数回に渡って、もう一度と説明し直します。

日本人は、『危険《きけん》』という言葉の英訳を聞かれれば、『danger』と答

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