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CAN-SLIMの「N」

おつかれさまです、かぶねこです。
今回も『CAN-SLIM』シリーズ。

さて、今回は「N」について。
これで前半が完成した。


CAN-SLIMの頭文字一覧

【C】= Current Quarterly Earnings
【A】= Annual Earnings Increases
【N】= Newer Companies, New Products, New Management,
             New Highs Off Properly Formed Bases

【S】= Supply and Demand
【L】= Leader or Laggard
【I】= Institutional Sponsorship
【M】= Market Direction

過去の記事はリンクから。

Newer Companies, New Products, New Management, New Highs Off Properly Formed Bases

新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値。成長株の特徴は、革新的なサービスや商品、新テクノロジー、経営体制の変化が不可欠ということだそうだ。

本書には、1960年代後半に低価格のファストフード店を展開したマクドナルド、1990年に新薬を開発したアムジェン、2000年代前半に「ipod」が大ヒットしたAppleなどが例として挙げられていた。最近のAI関連企業もこれに当てはまると思う。

ただ、こうした新しい変化をいち早く探し出すのは難しい。私は以前、バイオベンチャーの株を買ったことがあるけれど、新薬の承認が延期になって株価は大暴落してしまった。

なので、これは個人的な反省として、実現できるか曖昧なものへの期待は危険だということを付け加えておきたい。

ちなみに、成長株投資法とは関係ないが、Appleに関してはiPhone8が発売しているタイミングからでさえ、4倍になっているのはちょっと驚きだ。



当然、私は特ダネ情報は持っていないのが、『日常からヒントを得る』というピーター・リンチの教えに従って、一つだけ予想をしてみようと思う。

最近、電子契約の機会があった。Docusignという会社で、気になって株価を調べてみると、コロナ禍の影響でオンライン化が進んだ流れからか一旦上昇しているが、今はどちらかというと下火状態。

当初は注目してたけど、今は一服している様子。ただ、一度始まった電子化の流れは、時代に逆行することなく今後も間違いなく進むだろうから、この市場はまだまだ伸びしろがあると思う。

ちなみに、日本で似たようなものがクラウドサインだった。官公庁などでも取り入れ始めているそうだから、安定的に利益が伸びそうな気もする。クラウドサインを運営する弁護士ドットコム(6027)は、今のところPER指標だけで見れば101.02なので、かなり割高ということになるが。


という話はこのくらいにして、『N』についてもう一つ大事な点。

それが、正しい株価ベースを抜けて新高値というものだ。本書では株式市場の「大いなる矛盾」と書かれている話が興味深かった。

それは、一見株価が高すぎてリスクが高そうな銘柄は更に値上がりし、割安に見える銘柄は更に値下がりする傾向がある、ということだそうだ。

これを読んで「確かに。」と思った。既に高値圏だった野村マイクロ、買うのを控えたが、今日もすごい上昇だった。

ただ、本書曰く、絶好のタイミングから5%~10%も上昇してしまっては、買うタイミングとしては遅く、次の下落時に振るい落とされる可能性も高いので、迂闊に買ってしまってはいけないそうだ。(惜しい。)


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