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【タイ移住日記2023/10/21-23】ホテルの日本人レビューが見つからないタイ北部旅行してきた〜2日目〜(パヤオ〜ナーン)

なかなか長編になるので手につかなかった後半編、いよいよ開幕です。
旅を思い出しながら書いていきます。
旅行記って思い出しながら、思い出を味わいつつ、時間が経って書くと旅行の時と違う感覚、視点で物事見れて面白いなあとも思う。

前編はこちら↓



2日目:パヤオ→ナーン

2日目の朝ごはんは激うま雑炊(カオトムข้าวต้มという)とお菓子とアメリカーノ、りんごをいただく。雑炊の出汁が最高。おそらく鶏ガラで出汁を取っていて、日本人好みの味。何杯でもいけそう。私はコーヒーは普段80パーセントがラテを頼むのだが、ここはアメリカーノかエスプレッソしかないと言われてしまい、断念。お子ちゃまお断りなのかもしれない、と勝手に思っておく。雑炊は絶品でした。記憶に残る味。

出汁が効いてるゥ〜〜っ!


一夜を共に過ごした鯉との別れ

庭にお堀のような感じで水槽があり、錦鯉たちがのっそり泳いでいる。彼らは旅もせず一生をこのままここで暮らすのかと思うと、どこまででも飛び回っていける私たちの有り難さを感じながら、棚に置いてある魚用の餌を水面に放る。のっそりと動く彼らの動きでわずかに揺れるだけだった水面が突然に音を立て始める。その魚たちが我ぞ我ぞと餌に食らいつこうとしている様はあら滑稽なこと、テレビの特番や夕方のニュースでやっているようなおばちゃんたちの安売りバトルかのよう。殴り合いだ。ただ、じっとその滑稽な様子をみんなの支度が終わるまで見ていると、そのバトルは終わってもなお、端っこの方にいくつも餌が浮いて残っている。もったいないなあという思いと、あんだけバトルしてたのに結局余らすんかいと心の中でツッコミをしていると、どこからか、先ほどは姿を見せなかった特段大きな錦鯉がのっそりと壁際に近づき、余っている餌を食べている。そしてそのまま見ているとハゼのようなものも出てきた。彼らもそのBIG BOSS錦鯉と餌を分け合い、残った餌を片付けていっている。

世の中、大きな野望を叶える(BIG BOSSのように大きくなる)ためには、滑稽なバトルなどせず、世間が落ち着いた頃にのっそりと出てきて、ごっそりと人々の残したものをかっさらうようなやつがうまく行くんだろう。みんなと同じようにはせず、のんびりと、かつ鷹の目を持ちながらじっくりとその滑稽な様子を観察し、隙をつく。この旅で得られた教訓の一つだ。私はいつまでものんびりしながらTwitterを漁り、難しい本をカッコつけて読み、文章を書いていこう。


国道1号線をドライブ

宿を出て、国道1号線に出て走る。タイでも国道1号線が一番長く、バンコクまで繋がっているのだそう。4桁が県道。
国道1号線と聞くと学生時代にみんな日中から夜10時ぐらいまでは大学、バイト、部活で忙しいから、夜中12時に集合して夜景ドライブをしていたのを思い出す。関西は夜景が綺麗に見えるところが多く、距離もちょうど良いところにあるので京都の将軍塚から始まり奈良の生駒山、三重の工場夜景、など何度も出かけた。私の友人は友人同士を繋ぐのが好きなタイプだったので、毎度少しずつメンバーを変えながら(予定を合わせるのが難しかった)だったが、その中で今の妻と出会う。

私たちの周りでは有名な話なのだが、我々はその時まだ車の免許を取り立てで、初心者マークをつけていた頃だった。ただ、免許を取ってから頻繁に乗っていたので気持ち的には慣れてきたなーという感じだった。(私の家は誰よりも大学から近く、サークルの荷物の置き場所になっており、イベントがあるたびにすぐ近くにあるカーシェアを予約して私の家から、そして大学から荷物を運んだ。)
そんな時、今の妻と初対面の時、私が運転席に乗っており、妻と以前から友達だった友人に案内され、妻のマンションの前に車を停めた。

1号線@タイランド。たまに写真フォルダに入ってるよね、撮った記憶のない写真。
上手く撮ろうととしてない自然な下手さが出てていいよね。


その時、少し待ったので私は無意識にライトを消して停車していたのだろう。程なくして妻が降りてきて、車に乗り込んだ。そし自己紹介を済ませたのち出発して、京都から国道1号線に入り、車を走らせていると後ろからサイレンが。走り屋がいるなあと思いながら走っていたのでついにパトカーが来たかと思っていると「そこのレンタカー停車して」というので、走り屋がレンタカーなんてカッコ悪いなあと思いつつ、信号が青になったので直進する。走り屋は見切り発進でどこかに行ってしまった。パトカーはまだ後ろにいる。なんて情けない警察だ。

「傍に停めてくださーい」とまだ言っている。パトカーは数台を抜いて私の運転する車の後ろにつけて「そこの前の車停まれ」と語気を強めて言う。そこで走り屋ではなく、かわいい初心者マークの私たちがターゲットであったと気づく。

慌てて傍に停めて、話を聞く。私の車のライトが点いていなかったという。同乗している友人たちもだれも気づかず、ずっと運転していた。気づかないのも無理はない、1号線は明るすぎる。みんな初対面で言葉数も少なく外を見ているのに気づかなかったのだ。そして助手席に座る友人と私は走り屋のことを話していて全く気づかない。そんなこんなで初の違反切符を切られ、輝かしいゴールド免許への道をいきなり閉ざされた私であった。学生の違反切符8000円は重い。米を買うことすら諦めてもやしと豚こまを炒めたものばかり食っているのに。

そんな第一印象最悪なのに、1ヶ月後のテスト期間が終わって部活が休みになっているタイミングで私から妻を食事に誘い、妻は快く承諾してくれ、6時間ほど居酒屋で酒を飲みまくり、気まずさも一抹も感じず、話しまくった。そして今に至る。

エメラルドグリーンの池へ向かう

1号線を下り、道を曲がるとエメラルドグリーンの池はこちらという看板が見えてくる。その看板の示す先は車1台通れるぐらいの狭い道。観光地化されていない名所感がどんどん出てくる。
そんな道を10分ほどつくと視界が開け、大きな駐車場が現れる。車はおそらくスタッフのもの数台しか止まっていない。観光客は見つからない。

3連休はみんなは実家に帰ったりで観光地には来ないんじゃないかと話をしながら、トイレを済ませて(長時間移動だったので)池へ向かう。

階段を登って下っていくと右側には大きめの池が見えてくる。

プーキアォ池 หล่มภูเขียว
直訳すると緑の池。

私たちの目が疲れていたのだろうか。写真で見ていたエメラルドの輝きは見えているのか見えていないのかわからない。Photoshopはすごいなあという考えでいると、私たちの降りてきた階段からするするするするっとコログのうちわ(ゼルダの伝説やってる人ならわかってくれるはず)のようなものが落ちてきてゾッとする。ここには伝説があり(聞いたけど忘れてしまった)、その祟りが木の妖精を遣わせたのかと。自然にはPhotoshopでは出せない、荘厳さや空気感がある。デジタルは視覚上の補正をかけるが、それはそれ以上でもそれ以下でもない。だからこそ、旅行はデジタルが進化した今でもなくならないし、人々は景色を見るためにわざわざ山の中にまでいく。

伝説について。真ん中の写真は伝説上(Photoshop)のきれいさ。
事件後の写真


2泊目:Sasidara Resort Nan(ศศิดารารีสอร์ท น่าน)

そして道中でお昼ご飯カオマンガイを食べ、2日目のお宿に向かう。1泊目BBQができなかった無念を抱きながら、リゾートと名のつく2日目のホテルに希望を見出す。

着くとそこは楽園であった。日本人に伝えるイメージとして最もわかりやすいのは、石垣から船でそこらの島に行き、港からいくらばかり車を走らせていったリゾートのような感じ。チェックインの時に日本人なんですーといった話の中で、オーナーの日本人だよーとスタッフが言っていた。めちゃめちゃホテルの作りがそれだったので私の元旅行会社勤務の勘は鈍っていないようだ。

スタッフさんがバイクに乗り、車で後ろついてきて!ということでついていく。左手に小川を望み、角を右に曲がると大きめのコテージが2つ。その奥には池が見える。1つのコテージにはプールがついている。そのコテージのそばにスタッフがバイクを停めて、私たちの車の停車場所を指示する。うわあプール付きやん!しかもこれ2階建のコテージ!広すぎやん!と心躍らせる。

コテージの入り口は階段を何段か下がり、ユニバのハリーポッターの乗り終わったあとの出口みたいな雰囲気のところから入る。コテージの入り口ってそんなところなの?とワクワク感半分、不安感半分で部屋の中に入る。スタッフがルームツアーをしてくれるのかと思いきや、では、ここで。と帰って行こうとし、上は他のお客様の客室となっていると告げ、出ていく。

チェックインロビーの写真しかなかった。リゾート感100%
部屋は私の文章からご想像ください。


なるほど、そういうことかと合点がいく。
プールサイドでパーリナイではなく、ウィンガーディアムレビオーサーであった。

ただ、7人が泊まれる部屋なので、とみんなで部屋を見回る。入り口入ってすぐの部屋はダブルベッドとシングルが2つ。テレビが壁に設置されていて、さらに真っ白な壁が横にあるので、K氏の持ってきてくれたホームシアターでモンスターズインクを見ることにする。

次の部屋はシングルベッド3つに加え、リビングエリア。そこから水場エリアに繋がっており、シャワールームが3つもついている。人数の多さを考えて設計されている。しかもトイレは2つ。シャワールーム側に1つ、リビング側に一つ。誰かがシャワーしている時でも我慢せずにトイレができる。素晴らしい。


寝床確保UNOファイティングクラブ

ホテルに着いたら何をしよう、暇だ、それを解消するためにファイティングクラブを結成しようというような名作を見たくなったのでこんなタイトルにしたが、殴り合いはしない。

何よりも重要な、ここで開幕、ベッドどこにするかじゃんけん大会。かと思いきや、ジャンケンではなくUNOで決めることに。我らが仲間であり日本に帰国してしまった同志W氏から預かった荷物の中にUNOがあり、ぜひやろうということで、UNO大会開催。UNOは世界各国津々浦々ルールが違うので、まずルール制定。複数枚出しありのルールでやっている人は人口の半分はいると思うが、実は正式なルールではなく、すぐ終わってしまうのでなし。そしてドロー2の上にドロー4を重ねるのもなし。ドロー2の上にドロー2を重ねるのはあり。出すものがなければ引き続けるルールはなし。

タイ人の友人M氏の話していたルールで、ドロー2が重なった枚数分の最後のドロー2の色のカードと同じ枚数のその色のカードを持っていればドロ−2を阻止できるというものには日本人メンバーだれも知らず、それも複数枚引きなしの場合は無理だろうということでなしに。UNOルールは文化人類学の研究でやるとおもしろいかもしれない。国際メンバーではこのルール制定は重要であると思い知った。

一度練習でプレーし、2度目に本番。私は日頃の行いがいいので一番に上がり、日頃の行いがいい順に順当に終わり、最後2人は会社の先輩後輩対決に。結局私たち夫婦が入り口近くの隣同士のシングルベッド、M氏がダブルベッド、会社先輩後輩で同じ部屋のシングルベッドにうまくおさまった(異論がある人がいそうだが笑)

夜ご飯を調達しにいく。

前日のお酒が余っているので外で買って内食をすることに。お酒や炭酸も余っているとはいえ中途半端だったので買い出しに。どでかいスーパーに行って酒と炭酸、併設のピザ屋で買おうとする。ピザはピッツァ派の我々は薄い生地を求めるも今は耳にチーズが入ったやつしかないと言われてしまい隣のケンタッキーで肉を買い、ピッツァはデリバリーにすることに。

チェンマイほど都会ではないのでデリバリーがすぐ来るのか心配をしていた私。そんな心配は杞憂であった。タイのデリバリー産業は日本のそれとは違い、細かいニーズを満たしている。ネットで買い物をすれば持ってきてくれるし、たとえ何らかの理由で外に出られない生活を送っていても問題なく生活できる店がいろんな人が暮らせる国としての強さなんだろうと思う。日本では都市部の郊外に住んでいてもUBERが使えない。儲かるかどうかだけがサービス拡充の判断材料になっている点が残念だ。配信者か著名人にとってはありがたいサービスかもしれないが。

そんなこんなで1日目の反省を活かして適量の食べ物を調達して食事とモンスターズインクを楽しんだ我々であった。

3日目:ナーン〜プレー〜ランパーン〜チェンマイ

3日目はかの有名なお寺へ!タイらしいでかでか仏像に行ってきたレポートはまた次回のお楽しみ!

(本当は今回で終わる予定だったのに書きすぎた)

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