SEKITAKE

「た」が好きです。

SEKITAKE

「た」が好きです。

マガジン

  • 僕は今から旅記を書く。

    2年前、僕は1ヶ月ほどネパールとインドに行った。 進路や意思決定にたびたび影響を与えてきた旅行をここにまとめる。

最近の記事

  • 固定された記事

僕は今から旅記を書く

まず、書かなくてはいけない理由から記そうと思う。 2019年2月、僕は大学の卒業旅行としてネパールとインドに1ヶ月向かった。帰国後、気持ちをなかなか消化しきれず、文章化できなかった。書こうとしたけれども、書けなかった。だけれどもこの時の経験はその後、僕が下す決定に影響を与える事になる。 卒業後、僕は大学院に進学したのだが、そこで研究テーマを変えた。より、環境問題に関われるテーマに取り組みたいと思ったからだ。また、就活でもネパールで感じたモヤモヤを解決できる場所を求めて、会社を

    • 1番書きたかった事

      将来の夢は、昆虫博士になることだった。幼稚園の頃から野山を駆け回り、昆虫採集に夢中な子ども時代を過ごしてきた。高校生になって興味の裾野は薄く広がる。この頃には、昆虫博士とは言っていなかったけれども、ドクターの道に進み、自然を研究する学者になる事を目標としていた。大学では生物学、特に生態学を専攻する。 生態学はおもしろい学問である。ピタゴラスイッチのような、システマチックなものが好きな僕にとって、広い生物学の中でも特に合致する分野だったと思う。特に植物はその環境の特性をよく表

      • トレッキング、後の方【ネパール紀行】

        日付: 2019/02/28~2019/03/8 大雪の中 2019/03/28山村の長い夜を抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。足が止まった。前日からしんしんと降り続いている雪は、1日にしてこの地方の景色を変えてしまった。耐雪装備として軽アイゼンしか持って来ていない自分は、行程を変えざるを得ない。本来は、Gokyo-RiからRenjo峠を超えて、ゆっくりとPhapluに戻る予定だった。しかし、Renjo峠を諦めなければいけないかもしれない。不安と焦燥が入り混じる。そ

        • トレッキング中盤 【ネパール紀行】

          日付: 2019/02/25-2019/02/27 トレッキング2日目 2019/02/24欧州では本当に全ての道がローマに通じているのだろうか?この辺りでは全ての道がナムチェバザールに通じている。ナムチェバザールとは、エベレスト街道の中心地であり、一際大きな街が存在する。ロッジの数も他の場所よりずっと多く、WiFiや充電、シャワーが浴びれるスポットだ。僕もトレッキングで滞在する予定であり、とりあえずそこを目指してトレッキングをしていた。 Nunthalaを出発してからは

        • 固定された記事

        僕は今から旅記を書く

        マガジン

        • 僕は今から旅記を書く。
          9本

        記事

          トレッキングはじめ 【ネパール紀行】

          日付: 2019.02.22 ~ 2019.02.23 トレッキング概要今回、ネパールを訪れた最大の目的はトレッキングをして、エベレストを見る事だった。多くのトレッカーは、カトマンズからLukulaまで飛行機で向かい、そこからトレッキングを開始してエベレスト・ベースキャンプ(EBC)を目指す。要する日数は大体10日間くらいだ。また、お金の節約のためにもっと手前のPhalpuと言う場所までジープで向かって、トレッキングを開始した。この場合、飛行機よりも片道で+3~4日余計にか

          トレッキングはじめ 【ネパール紀行】

          買い出しと寺院とそれからナニカ 【ネパール紀行】

          日付: 2019/02/21 目覚めと行動開始僕の実家は田舎だ。朝、鳥のさえずりで起こされる事がよくある。カトマンズの朝は、バイクの音で起こされた。初めてのゲストハウス、格安宿、敷布団も薄いベットだったけれども、フライトの疲れが溜まっていたからかぐっすりと寝る事ができた。朝食は屋上で出されるらしい。遅めに起きた自分が向かった頃には人で一杯だった。昨晩風邪を引いていた彼は元気そうだ。よかった。朝食の内容はパンに卵焼き、紅茶、そして何かおかず(忘れた)。帰国後、他の外国の朝食付

          買い出しと寺院とそれからナニカ 【ネパール紀行】

          カトマンドゥとの遭遇 【ネパール紀行】

          日付: 2019.02.20~2019.02.21 緩い。ネパールの第一印象はこれだった。 入国まで飛行機を降りた後、僕は入国審査に向かった。方々の大都市大空港とは違い、ネパールのトリブバン国際空港は飛行機が停止後、そのまま滑走路を歩いて建物に向かう必要がある。飛行機から降り立ち、ネパールの地面を歩く。普段、入国前にはその空港の入管に直接通じる閉鎖的な通路を歩いて建物に入っていたため、すぐに脱走できそうな開放的な敷地を歩くのは、なんだか違法入国しているような気がして居心地

          カトマンドゥとの遭遇 【ネパール紀行】

          Hello 中国東方航空, goodbye 中国東方航空 【ネパール紀行】

          日付: 2019/02/20 飛行機の中僕が利用した航空会社は中国東方航空だ。とにかく安い。そして、評判も悪い。成田を経った僕は北京に向かったのだが、その時はJALとのコードシェアであって値段以上のサービスを得られた。その機内で僕はボヘミアン・ラプソディを視聴する事ができ、上々の気分で北京に降り立った。評判は外れたな。めちゃくちゃいい会社じゃん。この先のフライトも安心だな。そう言う気持ちで昆明行き、5:55出発の飛行機に乗った。 あれ?高速バスに乗った?そんなシートの狭さ

          Hello 中国東方航空, goodbye 中国東方航空 【ネパール紀行】

          北京首都国際空港にて 【ネパール紀行】

          日付: 2019/02/19 日本を経って最初に口にしたのは、マクドナルドのフィレオフィッシュだった。 格安航空券を購入した僕は、カトマンドゥに着く前に北京と昆明で乗り換えする必要がある。北京にてグズグズ長い諸々の手続きと深刻な尿意から解放された時、この巨大な空港の中で一番最初に目を弾いたのがマクドナルドだ。そうだ、なんとかバーガーの味比較をしよう。味比較とか偉そうに言うが日本では滅多にマクドナルドに行かなかったため、基準となる味を覚えておらず、そもそもどんなメニューがあ

          北京首都国際空港にて 【ネパール紀行】

          未来とミライ、出発 【ネパール紀行】

          日付: 2019/02/19 成田空港にて、全くもって、現実感がなかった。この先1ヶ月以上、日本にいないこと。なんならここからフライトがあることでさえ、信じられなかった。 この旅のために、半年以上前から計画を練り、貯金をし、ビザを申請し、道具を揃えてきた。最初は「海外の山見てみたいなー」という思いだけだったけど、「海外のお祭りも行ってみたい」と思いと合体した結果、「ネパールでエベレストを見て、インドでホーリー祭に参加したい」という気持ちになった。大きな気持ちには大きな準備

          未来とミライ、出発 【ネパール紀行】